tag:blogger.com,1999:blog-8836513806698569762024-02-21T06:10:34.348+09:00愛葉集ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.comBlogger735125tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-71762614462914970802023-09-22T20:08:00.000+09:002023-09-22T20:08:06.318+09:00苦手<div style="text-align: left;">今年は調子いいと思ってたけど、やっぱり9月は苦手なままだった。油断していた。</div><div><br /></div><div>楽しかったこと、日々の出来事、会った人、話したこと、過ごした時間、まるでアクセサリーのようにステータスにして見せびらかすように必死になってる人が一番嫌いだ。そういう人はその感じの悪さに、自分じゃ気づかないんだ。思い出にしたり記録として残したり記憶として刻んだりするのと、「それ」は、全然意味合いが違うし見え方も違う。</div><div><br /></div><div>そして俺は自分でそう思いながらも、結局自分だってそれに該当しているんだろうなと帰り道に思った。情けないったらありゃしない。ぶん殴りたい。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>こんなにむずかしくて、こんなに伝わらないんだ。一瞬で角度は変わって、突然ふりだしにもどったりする。 伝えようとしても届かないのだ。今までそんなの何度もあった。9月のせいにするのもおかしな話だけど、9月が苦手だ。結局こうなるのはいつも9月。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>明日からの3本に向けてメンバーとスタジオ、あっという間に時間は過ぎて絶好調。終わって「よし明日からもぶちかますぞ」なんて言ってみんなと別れたのに、ひとり帰ればすぐこれだ。自分の器の小ささに嫌気がさす。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>なんでもいいからなんか食べようと思って、ラーメン屋まで歩いたら臨時休業。仕方ないと思って近くの定食屋まで歩いたら「弁当の注文入ってるから30分以上かかる」と言われ退店。結局コンビニでお弁当とおにぎり買ってイートインスペースで食べる。おにぎりはうまく開封できず手がベトベトになった。奥の席でサラリーマンが電話口に向かって怒ってた。食べ終わったゴミを捨てようと思ったらゴミ箱がパンパンで捨てれなくて持って帰ってきた。猫に引っ掻かれ、手首より少し下がったところに3本深めの傷ができて、血が数分止まらなかった。水で軽く流すと、電流が走るように傷にしみ込んで痛かった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>全部難しい。言葉が喉の奥で詰まって、出てくる前に粉々に砕けて消える。でもがんばりたいと思ってるし、全然元気。明日からツアー再開、明日は仙台で初めてのワンマン、明後日は7年ぶりに福島でライブ。楽しんでもらえるように、胸を張ってステージにあがる。</div><div>明々後日は炙りなタウンが呼んでくれて10年ぶりに水戸でライブ。連れて行ってくれてありがとうだ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>しかし9月苦手だなあ。</div><div>崩れてく音がするのは、いっつも9月。</div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-67638961944171226982023-09-21T18:16:00.005+09:002023-09-21T18:21:46.099+09:00大人に負けない眼差しの彼方<div style="text-align: left;">いてもたってもいられないので、この気持ちを文字にすべく飛び込んだ喫茶店にて今あったことをダーッとブログに残す。携帯の電池は残り18%、打ち終わるのが早いか、充電が切れるのが早いか。どっちかな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">16日から20日までの東京5日間を終え、ついさっき、15時半くらいに札幌に帰ってきた。部屋について荷物をおろして、猫を撫でてご飯とお水を入れ替えてトイレの処理をして、ポスターを持って16時前に家を出た。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">今月から始まった全国ツアー「FALL TIME BEST」のポスターを貼ってくれるところをTwitterで募集していて、それを見て「貼れます!」とメールを送ってくれた方と連絡をとっていた。今日の16時半に約束をしていたので、少し早歩きで向かった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「正門まで来てください!」</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">と最後のメールに書いてあったので、正門に向かう。今日の約束の相手は、高校生。</div><div style="text-align: left;">「先生の許可も取れてます!」と事前のやりとりで確認していたので、うれしかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">正門に着くと、メールを送ってくれた女の子とお友達が2人で駆け寄ってきて、初めましてと挨拶。その子はThe FloorのTシャツを着ていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">するとその子が「シンゴさん、すみません。」と言う。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「ポスター、最初貼れるって聞いてたんですけど、色々話していると、どうやら校長先生にちゃんと許可とれないとダメみたいでした。校長先生までは許可取れてなくて…すみません」</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">と教えてくれた。</div><div style="text-align: left;">いいんだよ、謝ることなんてないよ。もう十分嬉しいよ、ありがとう。心の底からそう思った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">彼女は「でも」と言って、こう続ける。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「私たち、みんなから名前集めたんです!どうしても貼りたいから力になれるならなりたいから、こんなに応援してるんだってことを伝えたいから何になるかわからないけど、名前集めたんです!で、今校長先生会議中らしくて、それ終わるの待ってます。終わったらその署名たち持って、直談判してこようかと思ってます!!…だけど、貼れないかもしれないから…そのときはすみません…。」</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">と言う。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">胸がギュッてなって、</div><div style="text-align: left;">奥歯のもっと奥の方が軋んで、</div><div style="text-align: left;">喉が詰まるのがわかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">一瞬で色んなことが頭をめぐって、でも、声にならなくて、僕は「ありがとうほんとに。大丈夫だよ、ありがとう」みたいなことしか最初言えなかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">自分が高校生の頃、何かを変えたいとか何かをしたいとかこんなことをしてみたいとか、色々思っていたことはあっても、中々行動に移すことはできなかったように思う。いつも「でもどうせ無理だろうな」みたいな気持ちがまとわりついていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">でも高3の頃、ラグビー部が花園に出場したとき、いつも学校でふざけ合ってるあいつらが大舞台でぶつかり合ってボールを運んでる姿を見た時は勇気をもらったし、やすはるがトライを決めた時は、「次はシンゴだよ」と背中を押してもらったような気持ちになった。</div><div style="text-align: left;">あの背番号8が、今も目に焼きついている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そんなことが頭をよぎりながら、「署名を集めて校長先生のところに行ってくる」と言った彼女らを見て、本当に胸がいっぱいになった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">少し話して、「もし貼れなくても大丈夫だから。なんかわかったら、またメールください、ありがとう」と伝えた。彼女らは「はい。わざわざ来ていただいたのにすみません、ありがとうございます」と言った。</div><div style="text-align: left;">僕は角を曲がって、次の場所へ向かって歩き始めた。歩くたびに泣きそうになった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">すると後ろから、「シンゴさーーーん!!」と聞こえたので振り返った。角の向こうから、彼女らが僕を呼びながら走ってくる。人数が7人くらいに増えてる。「増えたな」と思いつつ、どうした?!と僕も駆け寄った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">すると「先生が謝りたいって言ってます!」と言う。どういうことだ。</div><div style="text-align: left;">とりあえずみんなで学校の方に戻ると、先生が1人来られて、「わざわざ来ていただいたのに、すみません」と学校としての方針や色々な気持ちなどを先生も話してくれた。簡単に言えば、現状ちょっと難しいということだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">今まで教育の現場に出向くことは何度かあったので、超理解できる範疇で僕もすんなり納得できるようなこと。先生が謝ることでもなければ、みんなが謝ることでもないし、勿論校長先生も学校も悪くない。それよりなにより、こうやって、譲れない気持ちが先走って手や足や言葉が動くことは、人生において絶対大切なんだ。成功か失敗か、正解か不正解かは、その後にわかる。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">増えた仲間たちが、</div><div style="text-align: left;">「25人くらい集めたんです!」</div><div style="text-align: left;">「先生、今回は私たちが勝手に始めたことなんです!」</div><div style="text-align: left;">「ていうか、やるだけやってみようよ!行くだけ行ってみよう!」</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">って言ってた。先生はそれを聞いて、</div><div style="text-align: left;">「だから、そういうことでもないのよ!」なんて言っていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">いい先生と、いい生徒たち。</div><div style="text-align: left;">「ありがとう。先生もほんとにありがとうございます」と僕は伝えた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">みんなに「じゃあまたね」と言って、みんなは「ありがとうございましたー!」と僕に言って、別々の方向に別れた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">12年やって、僕がこのバンドでわかりやすく成し得たことなど何にもないかもしれないけれど、それでもこのバンドの活動が、こうしてあの頃の自分と同じように音楽が好きな子達に届き、そんな子達の「無理かもしれないけれど、でも」というひとつのキッカケになっていると思うと、これは、簡単に到達できることではないなとも思う。誇りです、ありがとう。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">あ〜泣きそうだな〜と思い、ふたつ目の赤信号が変わるのを待っていると「シンゴ!!」と聞こえた。</div><div style="text-align: left;">見ると、運転席から顔出して手を振る男性。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「ん?」</div><div style="text-align: left;">と思って見てみると、やすはるだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">え、そんなことある?</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「シンゴー!!」と手を振るやすはる。</div><div style="text-align: left;">「やす!え、やすー!!」と手を振る僕。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">やすはるは青信号だったので、ブーンと進んでいった。なんなんだよ、もう。そのせいでなんかまた泣きそうになった。そんなことあるかよ。さっきお前のこと思い出してたばっかだよ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">不思議な気持ちで、泣きそうなのか笑いたいのかわかんない表情で、青信号に変わった横断歩道を渡ろうとした。すると、斜め前に止まってるタクシーの運転手さんから、「お兄さん乗らないの?!」と怒られた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">やすはるに必死に手振ってて気づかなかったけど、どうやらそのせいでタクシーのおじさん、僕が乗るんだと思って止まってたらしい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「あ、すいません乗らないです」というと、タクシーのおじさん「なんだよわかったよ〜!」とブーンとどこかへ消えてった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">THE BOYS&GIRLSというバンドを知ってくれて聴いてくれて見てくれて心の奥で傍においてくれてる方のおかげで、僕は本当にいろんなことを教えてもらってるんだなあということを、改めて再認識させてもらいました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">頑張ろう、楽しみながら気合い入れながら、穏やかな気持ちを大切にしながら。</div><div style="text-align: left;">昨日のサイン会で涙流しながら伝えてくれた人も、決意表明してくれた人も、足を運んでくれた人も、来れなかった人の気持ちも、こぼさないように大切にしながら。こぼれてるのにきづいたら、掬いながら。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">と、ここまで打つのに50分くらいかかってるんですが、たった今あの子達からメールがきた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「不快な思いをさせていたらすみません。明日また署名活動を行い、校長先生に直談判しに行きます。ポスター貼ってもらえるよう、全身全霊頑張ってきます。一生懸命頑張ります。」</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">と書いてある。</div><div style="text-align: left;">まったく、困った子達である。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">僕になにができるだろうか。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">勇気をもらってばかりだ。</div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-87946564109433190662023-06-13T20:05:00.002+09:002023-06-13T20:32:01.122+09:00僕等の好きなもの<div style="text-align: left;">中標津町という小さな町で生まれ育った。北海道の道東に位置していて、札幌からは車で6時間くらい。時間でいうと、東京から大阪くらいか。それでも、札幌も中標津も同じ北海道ってんだから、本当に広いな北海道は。その中標津町で『SHIRUBE 2022』というフェスを開催してから、ちょうど1年が経った。あの激動の日々は、振り返るだけでパワーが必要なので、あんまり振り返らずにいた。そんなことをしなくても、いたるところに全部染み込んでいる。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">『SHIRUBE 2022』とほぼ同タイミングで『ユアキャンバス』という本当に大好きで最高な4枚目のアルバムが発売したから、あれからも1年が経ったってことか。ユアキャンバスを携え回ったツアーは、今まで回ったいくつかのツアーのどれとも違く、アルバムリリースの全国ツアーとして本当にどの瞬間も美しくて、ふとした時にすぐ思い出している。YouTubeにアップしている各公演のダイジェスト動画も結構見ている。アルバムは自信作だったし、ツアーも最高だったからこそ、11月19日セミファイナルの札幌PENNY LANE 24のワンマン、埋めれなかったのは本当に悔しかった。何回言うのよって感じだけど、俺はこの街のバンドなのでいつまでも言う。ライブはバカほど最高だった、だからこそだ。ファイナルはリキッドルームでワンマン、THA BLUE HERBがいつもやるところだ。足が震えた、当たり前だがライブは最高だった。ビールが美味かった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2020年、3枚目のアルバム『大切にしたいこと』をリリースして、ボイガルは初めての全国ワンマンツアーをやろうとしていた。そのツアーの初日が、旧KLUB COUNTER ACTIONだった。結果的にコロナでツアーは全て中止になり、その全箇所分のワンマン公演を札幌moleから無観客の生配信でやろうと切り替えた。13公演分。毎公演、そのライブハウスの看板をでっかいプラスチックダンボールに手書きで再現して、moleのステージに飾ってライブした。</div><div style="text-align: left;">んで、その配信ツアーでは本来初日だったカウンターのワンマンをファイナルにして、カウンターはカウンターからやろうとなった。10何年も前に人生で初めて入ったライブハウス、カウンターでワンマンやってますって言えるバンドになれるなんて、こんなに心強いワードない。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そんな初めてのカウンターでのワンマンは無観客だった。</div><div style="text-align: left;">無観客だったけど、みんなに「チケットを自由に作ってTwitterにあげてくれ。それを印刷して当日会場に持っていく」と言って、当日はそれらを印刷して壁に貼った。無観客だけど、確かにそこには色んな人の意思があった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">程なくして、カウンターアクションはあの場所での25年の歴史に幕を閉じた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><div>それから3年の時が経ち、今年の4月にKLUB COUNTER ACTIONが場所を変えて新たにオープンするという報せが届いた。そんなの嬉しすぎだ。待ってた。「ボイガルぜひやってよ」とカウンターの洋平さんが言ってくれて、せっかくだしカウンターだしと思って色々考えて、最終的に“ワンマンで”となった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>それが、一昨日6月11日の日曜日の、【TBG attACK】というワンマン。</div><div>来てくれる人にお願いしたことは、ただ一つ。“ボイガル以外のアーティストのグッズで来てください”というもの。</div><div>これからもライブハウスにたくさんのアーティストが来ますように。</div><div>それぞれの場所でそれぞれの出会い方で好きになったアーティストに胸を張れるように。</div><div>というか、胸を張っていいんだなって再認識するきっかけになるように。</div><div>好きな服で好きなように音楽を楽しむ自分を好きになれるように。</div><div>戦い続けてきたライブハウスを、こっち側からも守れるように。</div><div>あとは普通に、絶対おもしろいだろうなと思って。</div><div><br /></div><div>そんな気持ちを込めて、そんなドレスコードを設けてみた。</div><div><br /></div><div>ボイガルにとってカウンターアクションでの2回目のワンマンライブは、初めての有観客でのワンマンになり、そんな新生カウンターアクションでの札幌のバンドの初のワンマンがボイガルになり、更には初めての札幌のバンドのソールドアウト公演がボイガルになった。そして、最後の一撃が、そこにいる180人が誰1人としてボイガルのグッズを身につけていないというものになった。これが伝説じゃなかったら、何が伝説だってんだ。俺たちは歴史の1ページをカウンターでつくったのだ。胸を張ろう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>3年前に勝手に作った看板を持ってきて、壁にかけた。</div><div>SLANGのKOさんが「これ、なんだ?」と聞いてきてくれたから、「3年前の配信の時に勝手に作ったやつです」と言うと、「そんなこともあったな」と笑っていた。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>とにかくバカほど暑くて最高だったこと、地震に対してもみんながちゃんと聞いてくれたこと、初めてボイガル見にきたって人が楽しそうにしてくれていたこと、道外からもたくさんの人が来てくれていたこと、イヤーマフをしたキッズが最後に声をあげたこと、智也さんが自分のグッズで来てくれていてそして死ぬほど酒を飲んでいたこと、ボイガルも出演する8月の恵庭のフェス『OR DOOR 2023』のチームのみんながチケット買ってきてくれたこと、誰か転がってきたと思ったらユウタだったこと、しかも飛ぶの下手すぎだしやるなら周りのこともっとちゃんと見て考えてやれよせめてお前はって思ったこと、みんな大丈夫か!?って前方の子猫ちゃんたちに聞いたら「うんうん!」頷いてたこと、でも絶対内心「この人なんなの!?知らないけど絶対太ったじゃん!」ってみんな思ってるだろうなって俺が思ったこと、あとパッと見ユウタは多分太ったこと、でもその後にやった曲が『階段に座って』だったから俺はやっぱりあいつのことを嫌いになれないなということ、色んな曲でみんながバラバラに腕をあげたり歌ったりしていたこと、その声や光景に何度も涙が出そうになったこと、途中でふと“誰もボイガル着てないの全然意味わかんねえな”って思ったこと、ライブは行けませんがと連絡をくれていたジャスティスがアンコールの最後でフロアでめちゃくちゃ楽しそうにしてることに気づいて最後の曲の途中でステージに上げてカズマと2人でギターを弾いていたこと、そしたらまた人が転がってきて誰かと思ったらジャスティスのバンド・SNAP PUNCH MOMENTのベースのイッペイちゃんだったこと、イッペイちゃんはこのカウンターの施工に塗装とかで色々関わってるの聞いてたから転がってる彼を見て泣きそうになったこと、ユウタに比べて転がってくるのも戻ってくのも上手かったこと、多分みんな「さっきの人より慣れてるな」と感じていたこと、でもユウタはあのままでいいこと、楽屋にきたでかまるのけんごがアホだったこと、智也さんが何故かずっと残っていたこと、終わったあとカウンターでずっと飲んで洋平さんやKOさんと色んな話をしてグッときたり爆笑したりでヘロヘロになったこと</div><div><br /></div><div><br /></div><div>全部、嬉しかったし、ドキドキしました。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>みんなが書いてくれた『自分が身につけてきたアーティストの紙』を見て、ちゃんと聞いたことないかもなってアーティストは、サブスクとかYouTubeで調べた。この二日間でほぼ聴けたかな、すごい気持ちになった。本当にありがとうございます、大切なものが増えました。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>9月からの全国ツアー、最高なものにしますので、どうかよろしくお願いします。</div><div><br /></div><div>ファイナルは11月10日、札幌PENNY LANE 24で、ワンマンです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><div><br /></div><div><br /></div></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com8tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-74815479438132225972023-05-06T08:46:00.005+09:002023-05-06T09:04:57.520+09:00走る快速エアポートの中より<div style="text-align: left;">東京に向けて札幌の部屋を出発。</div><div style="text-align: left;">明日は代官山UNITで、自主企画「ノロシヲアゲロ6」が控えてる。会場入りする時間も早いので、今日のうちから東京に入る。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ゴールデンウィークはいつも、新宿JAMのJAM FESに出ていた。もう、何年も出ていない。1日に3回、昼と夜と早朝、心も身体もすり減らしながら何度もステージに立った。朝方5時、新宿JAMに120人のお客さんがボイガルのライブを見にきてくれた時の光景は、今も覚えている。</div><div style="text-align: left;">ステージにいられなくなり、最後の曲がまだ終わるまえにステージを降り、号泣しながら過呼吸になりながらあの狭い廊下に倒れこみ、そんな俺を泰雅くんが抱きしめてくれていたのも覚えている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">それでも、飛行機代のバカ高いゴールデンウィークに東京に行き、どこを観光するでもなく朝から晩までJAMにいて、時には朝から朝までJAMにいて、スタジオで仮眠して、漫画喫茶でシャワーを浴びて、最後みんなで号泣していたあの日々が、今でも俺の手を引いてくれる。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2020年4月、自主企画「ノロシヲアゲロ4」を代官山UNITで開催予定だったけど、コロナの影響もあり中止にした。まあ、仕方なかった。仕方なかったんだあれは。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2022年3月、自主企画「ノロシヲアゲロ5」を大阪で開催した。4に出演予定だった、motherと花柄ランタンが出てくれて、3マン。あの日俺はライブで着るTシャツを、サポートメンバーのみんなに書いてもらった。</div><div style="text-align: left;">ユアキャンバスの発表をした日だった。</div><div style="text-align: left;">コロナ禍を彷徨いながら、何ができるか、今なら何ができるかっていう、そんな狼煙だった。何かを変えたかったのは事実だった。あの日のmother、そして花柄ランタンから、勇気をもらったんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">明日は自主企画「ノロシヲアゲロ6」、代官山UNITで開催する。もちろん、4のリベンジの気持ちも当たり前にある。あるけど、あの日と同じ出演者ではないし、俺たちには俺たちの現在地があるから、最新まっさらな気持ちで「6」を開催する。</div><div style="text-align: left;">4に出演予定で今回残念ながら出れないズーカラデルとサリバンとKiNGONSとは、またどこかで。mother、SEVENTTEN AGAiN、ナードマグネット、花柄ランタン、FINLANDS、ircle、ハルカミライは、中止になった4を超えて6まで来てくれた。そして新たに炙りなタウンと39degrees、なんにも気にせず、いつも通りやってほしい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">普段あまり聞かなかったり、ライブ見たことないってアーティストがいたら、そこがチャンスです。そんなアーティストの時間こそ、見てほしいです。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">先月は北海道のバンドだけで北海道のライブハウスを回るツアー「DO YOU KNOW 2023」をやった。本当に実りあるツアーで宝物のようなツアーだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">経て、フロム札幌THE BOYS&GIRLS、明日は北海道のバンド無しで、洒落た街代官山で、近くにいる仲間とやれるだけやってみる。遠くにいる仲間の幸せも願っている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">8:08発快速エアポート、定刻8:47に新千歳着。</div><div style="text-align: left;">百年記念塔が、さみしそうだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">暗闇にこそ光射す。</div><div style="text-align: left;">友達がそう歌っている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-81820281628487179242023-04-07T12:50:00.003+09:002023-04-07T12:57:00.660+09:00最近<div style="text-align: left;">2023年の4分の1が、あっという間に終わっていた。はや。</div><div style="text-align: left;">ENDROLL AFTER SCHOOLから、1ヶ月経ってる?うっそだあ。</div><div style="text-align: left;">「みはるの頃」配信リリースしてもうすぐ2ヶ月?またまたあ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">駆け足すぎる。このまま気づいたら40歳になっているのかなあ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">最近、毎ライブ、泣きそうになる。</div><div style="text-align: left;">その日がどんなイベントか、そこがどんな場所か、共演者たちがどんなライブをしているか、仲間たちがどんな表情をしているか、とか、一つのステージに纏わるあらゆることをなるべくこぼさないように自分の中に染み込ませて、マイクに向かっている。今までもそうしてきたつもりだけど、最近、特にそれが自分の中で強くできている。強くできているってなんだろう。</div><div style="text-align: left;">でも、強くできている。そんな気がする。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">自分は、ロックをやっている。ロックが好きだから。</div><div style="text-align: left;">だから、ロックを好きな人たちにもっともっと見てほしいなと思う。こういうロックはどうだろうって。</div><div style="text-align: left;">そして、ロックが好きじゃない人にももっともっと見てほしいなとも思う。こういうロックはどうだろうって。</div><div style="text-align: left;">音楽あんまり興味ないって人には、もっともっと見てほしいなと思う。こういう瞬間があるのはどうだろうって。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">自分は札幌でロックバンドをやっている。</div><div style="text-align: left;">札幌でという言い方が合ってるかわからないけど、札幌で暮らしながら札幌を拠点にロックをやっている。ロックが好きだし、札幌が好きだから。</div><div style="text-align: left;">でも、今では好きな街がいくつもできた。ロックをやっていなかったら、こんなことは思わなかっただろうなと思う。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">バンドは、13年目に突入した。</div><div style="text-align: left;">22歳ではじめたバンド、毎年色んな出会いがある。よく「何年周期でお客さんは入れ替わる」という話を聞く。何年だっけ、3年だっけな。そういうの聞くたびに、そうなんですねと言いながら「なぁに言ってんだか」と心の中で思っている。そういうこと言う人は、寂しい人だなと思う。ライブハウスに来なくなった人のこと、自分のライブに来なくなった人のことを、なんだと思ってる?</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">入れ替わるもクソもない。みんな生きている。死んでしまった人もいる。</div><div style="text-align: left;">好きな食べ物も嫌いな食べ物も変わる。人生も変わる。</div><div style="text-align: left;">生活が変わりリズムも変わる。大切にすることの優先順位も変わる。体調も変わる。病気にもなる。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ボーイもガールも、なんだってんだ。</div><div style="text-align: left;">飛びたきゃとべばいい。泣きたきゃ泣けばいい。上げたきゃ上げればいい。笑いたきゃ笑えばいい。同じリズムで腕を前後に振る必要もない。もっと不細工に、もっと感情のままに、そこにいればいいし、いてほしい。</div><div style="text-align: left;">そんな客席に、泣きそうになる。色んな人がいる。対バンやイベントによって、そりゃ雰囲気が変わることはあるけれど、大方、基本的に、ボイガルのライブの客席は性別も世代もバラバラで、それがすごく誇らしい。若者も、先輩方も、同じようにその瞬間に賭けてきた。音が鳴れば俺たちみんな横一列。ワンマンだと特に感じる、親子連れも1人で来てる人もオシャレしてきてる人も半袖半ズボンの人もスーツの人も。みんな同じように、それぞれの人生の中で偶然出会えた。偶然が必然なのだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">この前、ラジオ局で会ったバイトの方が声をかけてくれて、「中学の先生がボイガルを教えてくれました」と教えてくれた。</div><div style="text-align: left;">「出張が決まってボイガルなかなか見れなくなります」と声をかけてくれた人がいた。</div><div style="text-align: left;">「今の彼氏と付き合えたきっかけが、ボイガルでした」と教えてくれた人がいた。</div><div style="text-align: left;">「亡くなった娘が好きだったと知り、ライブに来てみました」と教えてくれた人がいた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">いつでも、ひとりに歌うこと、忘れない。</div><div style="text-align: left;">誰のためでもなく、ひとりのため。</div><div style="text-align: left;">あの日からずっと、忘れてない。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">だから、もっともっと、そのひとりに辿り着かなきゃならない。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">THE BOYS&GIRLSで会いたい。</div><div style="text-align: left;">もっと音楽を、もっとライブを、もっと生きてる証を感じ合いたい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">明日から北海道ツアー。</div><div style="text-align: left;">もう泣きそうだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-84658964795146027042023-03-05T23:07:00.003+09:002023-03-05T23:10:05.676+09:00放課後の思い出<div style="text-align: left;">いまだに思い出すだけで、ぽろぽろ涙が出てくる。</div><div style="text-align: left;">情けないったらありゃしない。いつまでも変われないね。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">3月1日、水曜日。</div><div style="text-align: left;">札幌moleにて、THE BOYS&GIRLS企画「ENDROLL AFTER SCHOOL 2023」が無事開催された。</div><div style="text-align: left;">3月1日という日は、全部ではないけど、多くの高校が卒業式を迎える日。3年生にとってその日の放課後が最後の放課後になる。その最後の放課後に流れる最後のエンドロールの正体を、学校飛び出してライブハウスに探しにいくのはどうだろういうもの。そこにはもちろん後輩たちもいて、こんな放課後もあるんだって体感したり、とか。</div><div style="text-align: left;">自分が高校生の頃にしたくてもできなかったことを、ただやりたいなってところから、2018年に初めて開催した。今年、5年ぶり2回目の開催。2019年は、俺がこの時期に舞台の仕事が入ったためできなかった。2020年は開催直前でコロナ禍スタートで中止。2021年、2022年も色んな状況から断念。そして本当にようやく、今年開催。嬉しかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">出演してくれるアーティストを募集。応募してきてくれたのは10組。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">当初3~5組で考えていた。1組あたり25分オンステージの時間を与えるにはそのくらいの数が現実的。でも、なんか、もう無理、選ぶの。そういうの無理だった。</div><div style="text-align: left;">2018年の時を思い出した。初年度開催で何組かお断りしたこと。それこそ、先日のこのイベントでギターを弾いてくれたSULLIVAN's FUN CLUBのカズマなんて「俺2018年落選だったんだよ。あの時のシンゴさんからのメール、今も残してる。もう5年かあ」ってこの前見せてくれた。「そっか、そういえばそうだったな、ごめんな」って、笑った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そう、あの時、結構きつかったんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ほんで、今回出した判断は「全員出したい。全員出したいからみんなの持ち時間は10分にする。それでも全員出したい」というものだった。応募してくれたみんなに「持ち時間10分でもいいかな」というメールをすると、みんなから返ってきたのは「何分だっていい」という返信だった。北風と太陽以外、moleでライブやるの初めて。というかそもそも、“外でライブやるのほぼ初めて”という感じだった。</div><div style="text-align: left;">だからこそ、少しでもリハーサルも経験してほしくて、みんなが会場に到着できる時間を照らし合わせながらギチギチなタイムテーブルを作った。moleチームとも細かく色々共有しながら、本番同様1組10分転換込みのリハーサル。そんなの普通、ありえないんだけどね!</div><div style="text-align: left;">PAのゆっきさんと、照明/ステージ担当の久保ちゃんと川崎ちゃんと、何よりみんなのおかげで、最高な形でリハは進んでいった。ほんとにすごかった。映画にしたい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">リハだけで、もうほんとに、何度も涙が出そうになった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">全員のリハを見ながら、隙をみてなるべくみんなと話した。</div><div style="text-align: left;">いろんなことを教えてほしかった。ここに来るまで、どんな日々だったかを。どんな気持ちだったのかを。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">1.Falchion</div><div style="text-align: left;">5人組、2年生。リハーサルの順番は最後だったけど、誰よりも先に会場に来たのがFalchionボーカルの千優ちゃんだった。まだ、ボイガルのリハが始まる前。</div><div style="text-align: left;">「初めましてー!Falchionのボーカルです、めちゃくちゃ早く来ちゃいました!!」って。最高だった。千優ちゃんは足でリズムをとりながら、うちのリハを見ていた。</div><div style="text-align: left;">本番直前、ステージ袖でみんなソワソワしていて、千優ちゃんが「2曲目オリジナルなんです、どうしましょう、、、」みたいな不安な顔で聞いてきたから、「とにかく堂々と歌っておいで、思い切り。大丈夫。」と先輩風を吹かせた俺。「はいいい」とステージに上がるFalchionのみんな。頑張れ...と祈るようにライブスタートを見守る俺。</div><div style="text-align: left;">そして、次の瞬間俺の目に飛び込んできたもの。千優ちゃんフロアに向かって超笑顔で「みなさんー!!楽しんでいきましょうー!!!」って。メンバーみんな顔見合わせてすっごい楽しそうで。いやいやいやいや!!!!なんだったんだよさっきの不安な感じ!!って、ステージ袖で俺と久保ちゃん、拳ぶち上げた。応募してくれた意気込みの欄に、『たくさんの人を楽しませて喜ばせる』って書いてたもんな。本当にありがとう。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2.伊藤カズキ(ギークマン)</div><div style="text-align: left;">エレキギターで、弾き語り。1年生。リハから最高、ジャズコーラス轟音。福岡さんが「なんかめっちゃいいなこの子!!」と興奮していた。</div><div style="text-align: left;">来てくれた人に配ったフリーペーパーの、“衝撃を受けた曲”に、カズキは「ナンバーガール」と答えていた。「世界が変わった」って。あいつのライブは、ほんとにそれだった。フリーペーパーで誰よりも長く止まらず溢れ出していたあいつの言葉は本物で、それがあのステージに出ていた。周りが自分と同じものを好きにならなくても、自分が周りと同じものを好きになれなくても、まずはそうだな、自分はこれが好きなんだってところから始めないとな。</div><div style="text-align: left;">ナンバーガールに世界を変えられてしまった高校一年生が、「誰もわからなくても」と呟いて、最後にIGGY POP FAN CLUBを弾き語り。</div><div>カズキは最後にエフェクターのつまみをグルッと回し、ある種の宣戦布告とやり場のない気持ちを歪みとノイズに乗せて、最後は自身のギターをステージに叩きつけて、「ありがとうございました」と言ってライブを終わらせた。袖で楽しかったですと笑ってくれたカズキ。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>3.からあげらじお</div><div>4人組、1年生。最後の最後に滑り込みで、応募してきてくれた。この日は4人でステージに立ってくれたけど、ギターはサポートで、さらにもう一人いるから、本当は5人なんですと教えてくれた。2人はテストもあり、今回は断念したという。そうだよな、そういうのもあるよな。</div><div>それでも「出てみよう」と決めてくれたことが何より嬉しかった。応募の際の意気込みのところに「今回が初ライブです、精一杯頑張るのでよろしくお願いします!」という一文。初ライブ、いきなり完全体ではないステージ。でも出れない友達の分も、出てくれる友達と、思い切りやるぞって。本当によくやってくれた。リハで、ギターの龍が弦を切っていた。俺は、“リハで弦が切れる=なんか最高”という世代なので、最高じゃんと言った。何弦切れた?と聞くと、彼は「1弦です!」と笑顔で答えていて最高だった。初めてのライブ、初めての場所、4人にはどう映っていたんだろう。目の前のたくさんのお客さんに、めちゃくちゃばっちり届いていたこと、気づいているだろうか。これから色んなはじめてを経験していく中で、あのステージが宝物になっていたらいいなと思った。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>4.Zanzo</div><div>2人組、3年生。ボーカルのルイちゃんの私物には、ダブサイの缶バッジや、マヤーンズのステッカーなどが点在していた。高校生活で、ライブハウス行ってロックバンドのライブ見るようになって好きになったと教えてくれた。ボイガルが全部繋げてくれたと教えてくれた。彼女はスマホのケースに、ユアキャンバスの特典を挟めていた。ギターのユウマは、「コロナで色々なことができなくて、何もできなかったまま終わってしまいそうで。よろしくお願いします」と言葉を残してくれていた。最初口数の少なかったあいつは、最後には笑って「ありがとうございました」と「悔しかったけど、楽しかった」と伝えてくれた。</div><div>ルイちゃんは、「ただただ3年が過ぎた」と言っていた。俺には、2人がどんな学校生活を送ってきたかはわからないし、気持ちを全て理解してあげることができないけれど、どうかこの日のステージが、2人のそんな気持ちを少しでも肯定してくれるようなものになりますように。</div><div>ステージに上がる直前、袖で「背中叩いてください」と2人が言うので、バチンと叩いた。そして、とてつもない爪痕を会場に残した2人。次の街で、未来の約束をした。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>5.マコト</div><div>ドラムソロで、ひとり。3年生。「特にメンバーはいなく、音源に合わせてドラムを叩くという形態になるのですが、それでもいいですか?」と書いてあった。いいに決まってる。正解なんてない。ライブハウスでこうしてライブをしたことはないと言っていたマコト。大丈夫、みんなで一番いい形見つけよう。ポルノも色々手を貸してくれて、助かった。マコトはずっと緊張していた。不安そうにしていた。セットリストは、ユニコーンの大迷惑と、SULLIVAN's FUN CLUBの17歳。この2曲のドラムの音を限りなく0にした音源(どうやってやったの笑)を用意してそれに合わせてドラムを叩く。リハの時にマコトに、今日のボイガルのギターはサリバンのギターだよと伝えると「ええ!?」と驚いていた。マコトは、カズマが着ていたCREAM SODAの服を見て「クリームソーダ...?」と言った。「CREAM SODAっていうブランドなんだ」とカズマが言って、「なるほど!!かっこいい...」と目を輝かせていた。</div><div>マコトは本番で、特にドラムソロについての説明はせずに2曲やり切った。終わった直後、ドラム椅子のところで、「何だか泣きそうです」とあいつは声を震わせていた。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>6.藤原颯太</div><div>弾き語り、3年生。卒業式を終えて、来てくれた。颯太も確か、初めてのライブ。聞いていたセットリストは2曲、リハの勝手ももちろんわからない颯太をナビゲートしつつ、あいつは自信無さげに歌を歌い始めた。その曲がめちゃくちゃ良かった。2曲ワンコーラスずつくらいサクッと歌い、本番よろしくお願いしますとリハが終わる。「誰の曲?」と聞くと、「あっ....自分の曲です...」と小さい声であいつは言った。それを聞いてうちのメンバーたち全員「ええええ!!!??」と身を乗り出した。初めて作った曲って言っていた。ここに来ているみんな、ほんとに一体何なんだ。マコト同様、颯太もずっと不安そうだった。でも大丈夫だ、今自分が歌える歌はめちゃくちゃいいのだ。だから絶対大丈夫だと伝えた。</div><div>「やばいっす、緊張やばいっす」とステージ袖でこぼす颯太に、ぶちかませ的な適当な言葉をかける俺。だってもう何でもいい、その2曲が最大の味方だよ。ぶちかませ。</div><div>「人前で話さなきゃいけないタイミングとかありますか?話すのが苦手です」と事前に聞いていた。「ライブをどう進めるかは任せるから無理にMCをする必要はないよ」という旨は伝えていた。そして、しっかり歌い切った颯太、かっこよかった。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>7.サムデイ</div><div>3人組、2年生。もらったプロフィール写真から、いい奴らなんだろうなと思っていた。あの写真は、絶対にいい奴らだもん。</div><div>当日moleに来て元気いっぱい、音楽が好きな気持ちがめちゃくちゃ伝わってくる3人。2年生ながら、バンドの形がちゃんと見えて、ほんとなんでこんなしっかりできるんだろうと感心。聞くと、ジッピーホールとかでライブしたことあると言っていたけど、まだライブ歴は浅く、moleも初めてと言っていた。リハも早々に切りあげ、どんな音楽が好きかみたいな話を少しした。リュックと添い寝ごはんが好きで、先日のスパイスでのワンマンもみんなで見てきましたと教えてくれた。この日PAやってくれたゆっきさんは、本来スパイスのPAで、「ゆっきさんこの前のリュックと添い寝ごはんってPA誰でした?」と聞くと「俺だよ〜」とゆっきさんは答えた。それを聞いてサムデイの3人が「ほえ〜!!」となっていて、それもよかった。数日前に見た自分たちの好きなバンドのワンマン、その音響を担当していた人が、今日は自分たちの音響を担当するんだ。こういう瞬間に立ち会えた時が、やっぱりめちゃくちゃグッとくる。すごく誇らしかった。きっとどんどん良くなる。キラキラしてた。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>8.渡辺悠人</div><div>弾き語り、3年生。2組前にでた颯太と友達で、一緒に来てくれた。出演は、別で。応募も、悠人の方が颯太よりは少し遅かった。悩んだのかな。俺に何ができるかなって。応募の意気込みのところに、「2022のライジングに初めて行って色んなアーティストを見て自分も音楽をやろうと思いました。ステージに立ったことも人前で歌ったこともないです。」と書いてあった。曲は、カネコアヤノちゃんの曲と聞いていた。でも数日後に悠人から「こんな機会ないから、曲を作ってみようと思います。できなかったらすみません」と来たので、「自分の曲でもアヤノちゃんの曲でも最高だよ」と伝えた。当日、悠人に「曲できたか?」と聞くと、あいつは「はい」と答えた。恐らく、出演者の中で一番「初めて」が多かったのが、悠人だったように思う。マイクへ向かうことも初めて。マイクスタンドの使い方もわからんよな。悠人、全然マイクから遠いよ、それじゃ勿体無い、せっかくいい曲かけたんだ、せっかくいい声なんだ、だから少しでもマイクに声が乗るようにするんだ。あとほんの少しでいい、それだけで変わるから。</div><div>本番、リハの時よりも聞こえるあいつの声に泣きそうになって、声張った時にマイクから超離れてるの見て泣いた。それでいいんだよ悠人。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>9.北風と太陽</div><div>4人組、2人が3年生、2人が成人。札幌で、メキメキと活動している北風と太陽。今年の頭に開催されたmoleのイベント『FSR』の時に、ボーカルのヒロトが声をかけてくれた。「北風と太陽というバンドをしています」と。このイベントに出たいけどメンバーに大人がいるとやっぱだめですか?と聞いてきたので、俺は、いいよと言った。弾き語りでもいいし、みんなで決めてくれて構わなかった。今回の中に北風と太陽がいたこと、俺はめちゃくちゃよかったなって思う。北風と太陽だけmoleに到着できる時間の都合でリハーサルができなかったけれど、しっかり積み重ねている今をぶつけてくれたし、彼らは彼らで、他の出演者たちから何を感じるだろうと思っていた。同じ時代を生きた同世代だとしても、環境も何もかも違うから、同じようになるわけがない。大事なのは、ライブをした回数でもなければオリジナル曲の数でもない。</div><div>俺はここまでの8組で本当にグッサグサに心を突き刺されていたからこそ、北風がバッチリかましてくれたこと、そしてこのイベントを思いそれを体現してくれたことが嬉しかった。</div><div>ヒロトは俺の真似をして、首元切ってマッキーで字を書いたTシャツ。馬鹿野郎。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>10.たいと。</div><div>弾き語り、3年生。きっと、もう、今にも崩れ落ちてしまうような、そんなところにいたんだと思う。というか多分、もうとっくのとうに崩れ落ちていたんだと思う。たいとはきっと、そういう奴なんだたと思う。自分が一番面倒くさくて、色んなこと認めたくない自分を、一番認めたくなくて。そんな奴だった。初めて会ったけど、初めて会ったような気がしなかった。リハの前に、ダーーーっと俺に思いを伝えてくれたたいと。今日からまたリスタートしたい、そう言っていた。まだ会って数分の俺に、そう話してくれた。言葉にすればするほど、目が潤んでいくたいとを抱きしめたかった。でも、まだだ。まだ何にも始まっちゃいない。「よし、リハやるぞ」とステージに送った。</div><div>たいとはずっと、何かと戦っていた。しっかり自分の気持ちがあるのに、その気持ちがグラグラしてしまうんじゃないか不安だから、ずっと気を張っておくみたいな。俺はそういう奴が好きだから、本番どうなってもいいから後悔はしないでほしいなと、ただそれだけを願っていた。</div><div>たいと、もう大丈夫だ。これからは俺もいるし、また話そう。だから、ステージ降りた時のあの自分の手の感触だけは忘れるな。本当にありがとう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>ここまでほぼずっと楽屋とステージを行き来し、ライブは全部ずっと見ていたので、自分の準備は何にもしていなかった。たいとが終わり急いで楽屋に向かうと、「シンゴさんこれ持ってくよ〜」とメンバーたちが俺の機材を持って降りてきてくれた。ありがとうと行って楽屋に戻り、急いでTシャツを書いて、すぐステージに戻った。あとはボーカルに任せろ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>その後のボイガルのライブが、悪いわけない。</div><div>みんなのおかげだ、本当にありがとう。</div><div>ダサくて、ベシャベシャで、ブサイクで、汚くて、やんなっちゃうなっていつも思うけど、これにしかならないから、俺ずっとこのまんま行く。ステージの上だけは、一番ブサイクでいたい。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>ライブ中、出演者のみんな、色んなところから集まったみんな、少し離れたところにいつも前の方にいるみんなが見えた。初開催の2018に出てくれたKALMAのゆづきや、中止になった2020に出演予定だったでかくてまるい。のみんなやモエカちゃんも、きてくれてありがとう。</div><div><br /></div><div>階段には、東京のペコリさんと真駒内のmell flowers・澤口さんがスーパータッグを組み、本物の桜を咲かせるというとんでもないことを成し遂げる。</div><div>この日に満開になるように、温度調整とか細かくしてくれたんだって。聞いたことないよそんなの。ちなみにペコリさんは普通にチケット買って整列もして入場していた。気づいたらいなかった。ありがとうございます、感謝です。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>くだらないことは多いし、消えていくものも多いけど、なるべく無かったことにしたくないだけ。なんにもなかったなんてことはないってことを、知ってほしいだけ。</div><div>この先に絶望が待っていたとして、その時に思い出してほしいだけ。</div><div>後悔にも似た日々が、これからの日々へ向けた光に少しでもなってほしいだけ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>先月配信リリースした配信シングル三部作の一曲目、「みはるの頃」は、そんな曲です。</div><div>この日演奏できたこと、すごく嬉しかった。届いているかな。どうかな。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>生きてればきっと会える。また会いたいから、生きててほしい。</div><div>学校辞めても、仕事辞めても、1人でも、住む場所が変わっても。</div><div><br /></div><div>その時はチャイムが鳴っても教室に戻らないで、日が暮れるまで話そう。</div><div>夢でもなんでも、君の声で俺に話してほしい。</div><div><br /></div><div><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-57694537113308400792022-12-01T21:44:00.004+09:002022-12-01T23:33:10.022+09:00どんな絵を描いていくのだろう<div style="text-align: left;">なかなかどうして、うまく眠れない。眠れないというか、「今寝れたい」というときに寝れないみたいな。朝方、カーテンの向こうがうっすらと青白くなってきてるのを感じて、「もうか」なんて思う。猫は俺の体に完全に身を委ね、頭から爪先まで伸びるだけ伸びた態勢で爆睡。重いし暑い。かわいい。その寝方、本当に寝やすいの?と聞いても、ゴロニャアとしか言わない。かわいい。俺はビジネスホテルがめちゃくちゃ好きで、一番寝れる。自分のものがなんにもないところが、逆にいいんだろうな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">アスファルトが白く覆われてきた。汽車も遅延し始めてきた。</div><div style="text-align: left;">全国ツアーが終わり、札幌に戻ってきて、それと同時にこの街にもしっかり冬が戻ってきたらしい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">6月に最高傑作「ユアキャンバス」発売。そこから「YOUR CANVAS TOUR 2022」がスタート。5ヶ月半の間、何度もこのアルバムに背中を押された。</div><div style="text-align: left;">6月19日、初日千葉LOOK。名物のデカポスター。ちょっとした諸事情があり、初日はアー写メインのデカポスター、2本目福岡公演以降はツアービジュアルのデカポスターも加えられ、デカポスター2つを千葉LOOKから受け取りツアーに回った。千葉LOOKの過去の歴史にもこんなことはないらしいし、おそらくこれが最初で最後だろうと言っていた。数々のロックバンドたちの歴史を、ボイガルが塗り替えた。時速36kmと共に、「この旅は終わらないのさ」と歌いながら、終わりに向かって走り出した。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">汗っかきの俺には、5月から9月までの本州は夏である。7月9日、福岡Queblick、無論だらだら汗垂らしながら会場へ。もう何年もずっと気にしてくれていて、バンドがどうなってもいつも笑わせてくれる。遠く離れた街で、年に数回しか顔を合わせなくとも、紐がほどけるたびに結び直してきた。もしもいつかボイガルが、Queblickをソールドさせたら、首藤さんやキャサリンさんは何て言うだろうか。きっと、「調子に乗るなよ」って言葉の次に、ビール飲ませてくれる。そうに決まってる。化学反応を信じた最初の夜、初対バンのLONGMAN、思い出せばさみしくなる。この日の最後は、ボイガルの曲でもLONGMANの曲でもなく、10-FEETの曲をヒライくんと歌って終わった。ヒライくんが「10-FEETがルーツ」と話してくれたから。ステージ袖にはメンバー。フロアには何を見せられてんだって笑いながらお客さん。さわちゃんが動画を撮ってくれていた。一体誰の、なんのツアーなんだろうか。でもそこには、俺らが好きになった音楽ってやつの最初の形があったようにも思うよ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">8月19日、ここの話は前の投稿でも書いたけど、広島SIX ONE Live STARという場所。できてまだ新しいライブハウスではあるけれど、気持ち的には「ようやく来れた」という気持ちだった。何も変わらずに、何も変えずに、じっと、ずっと、そこに居続けることはなかなか難しい。生きていれば、もうここには居られないってこともあるし、ここじゃないどこかでの日々にきっと新しいページが待ってるはずだと信じるしかない時もあると思う。乗り越えたのか、飛び越えたのかはわからないけど、閉店したBACK BEATから店長の藤堂さんたちが作り上げた新しい場所。まだ新しい匂いがして、赤くてかっこよかった。燃えるように熱く、夕暮れのように恍惚と、そんな夜だった。広島で見たことないくらいのお客さん。蓋を開ければ結局いつもあいつらにはおんぶに抱っこだな。出会って6年くらいになるだろうか、思い出してみれば少しは大人になっただろうか。ハルカミライがいなければ、俺は簡単にバンドなんかやめていただろうなと心から思うよ。「古臭いけど、あの人はそういう人だ」って言葉が、忘れられないよ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">翌日神戸に移動し、太陽と虎。ここの話も前の投稿に書いているけれど、今でも強く刻まれている一日だった。広島から神戸への車中、頭の中に流れる歌にいつかの自分を思い出していた。音楽に力をもらったことや、バンドを始めた時のこと、初めてラジオのレギュラーを持った時のこと。挫折にも似た感情でひとり歩いた帰り道のチカホのこと。その時にイヤホンから流れた、ヒグチアイの音楽のこと。ここがひとつ、キーになる夜だと確信していた。5年前、たった2分程度の会話しかしたことのない俺たちだったけど、ましてや対バンなんてしたことなかったけど、オファーを受けてくれたアイちゃん。鍵盤一つで、電車の音がガタンゴトン響くタイトラのステージで、たったひとり歌っていたアイちゃん。ロックバンドではないかもしれないけれど、ロックバンドロックバンド言ってるバンドよりも、誰よりもロックンロールだった。来てくれた人にはきっと伝わったと思っている。俺は、ああいう夜がやっぱり好きだし、ああいう夜を知っているからこそ、いまだに初めての気持ちを信じている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ユアキャンバスツアーはようやく北海道へ。少しずつくたくたになってきたデカポスター、北海道のバンドが北海道に持ってきた。線路の向こうに陽が沈んでいって、屋号を見つけるたびにはしゃいでいた。9月10日、会場はここもまた本当にようやく、函館ARARAという最高なライブハウス。2019年11月、苫小牧ELLCUBEが2号店を函館につくると動き出して、ARARAがオープン。店長は、かとぺさん。11月にこけら落とし月間で弾き語りで歌わせてもらった。その後、すぐにコロナ禍。うちの予定していたワンマンツアーや、誘われていたイベントも中止になり、結局ずっとボイガルとしてARARAにお邪魔することはなかった。経て、ようやくこの時が来た。かとペさんは、ずっと、「嬉しいよ俺。めちゃくちゃ嬉しい。ほんとに楽しみにしてたんだよ今日」と、ずーっと喋っている。いろんな話をしてくれた。こんな、少年みたいに音楽が好きで、ライブハウスが好きで、そこにくるバンドやお客さんが好きな人がやってる場所に、KALMAと一緒に来れたのはとても意味があったように思う。いつも近くにいるあいつらだけど、やっぱりライブハウスでしかできない話がある。結局俺たちは、音楽がなきゃ出会えなかったんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">一週間空けて、9月17日仙台に飛んだ。そういえばこの前日に、札幌のスタジオで俺は三角とポルノに「ボーイ」を聴かせた。それすら遠い昔のことのように感じるな。仙台はenn 2nd、先週に続きKALMAとの夜。札幌のバンド2組が、遠い街でツーマンだなんて、生意気でめんどくさくて厄介で、悪いことしてるみたいだった。ここにもたくさんのお客さん、嬉しかったな。2ndのフロアの隅にあるロッカーには、いまだに俺しか登った人はいないらしい。3年前に来た時、あれはマイヘアとのツーマンだった。ロッカーに登る俺を、ともがフロアから「シンゴさん何してんの」って顔で笑ってた。あれから3年、俺も大人になった、はずなんだけど。今度はゆづきが「シンゴさんほんと何なんですか」という顔で、同じステージ上で俺の横で笑っていた。だらだら喋って、何回も止めて、歌い出して、また止めて、また歌い出して。笑いすぎて涙が出そうだった。終わって打ち上げは無し、みんなでマックまで歩いて、買って、街灯のない近くの公園で携帯のライトつけて食べて、解散した。結局俺たちは、音楽があった方が遊べるんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">どんどん涼しくなっていくのを肌で感じていた。気を抜いたらくしゃみで全部吹き飛んでいきそうだった。10月8日、我が地元中標津、会場の名前はTicoTico、町からは車じゃなきゃ行けないような山奥にある。ユアキャンバスツアー、初めてのワンマン公演。札幌から車で6時間。ティコティコには、特にステージもない。マスターが亡くなってからはママが立つけど、イベントもめっきり減って、今では月に数本。イベントのない日はお店は開けてないと言っていた。この日はみんなで作った。会場の中も、機材をどうしようかも、ママは「好きなようにしていいからね」と。朝イチで札幌を出て腹ペコだった俺たちに、ママはスタッフ含む全員分、お昼ご飯を作ってくれた。ミートソースと、カレーライスだったかな。俺はミートソース。死んだマスターの話、昔はこんなことがあった話、今ではこうでっていう話。飾られていた写真の方達の話。俺は今夜ここでどんなふうに歌おうかって、きっとママの話を聞けなかったら定まらないままだったかもしれないなと、今は思う。激動の2時間、俺の生まれ育った町に、みんながいることが嬉しかったし、何より、お店いっぱいになるくらいのお客さんが目の前にいて、本当に嬉しかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">翌朝10月9日、中標津を出発して車で1時間半、釧路SILVER MACHINE、目の前に海、止まる漁船。潮の匂いと、あとは、道東の風。選んだのはジュウ、初共演だけどずっとどこかで意識していた。そして俺は知っていた、釧路出身のタカナミってやつを。セッチューフリーの千葉さんや、りょーめーとか、近しいところでいつもかすっていて、俺の頭の中に節目で顔を出してきていた。ユアキャンバスツアー、どんな色でどんな絵を描けるか、そんなのわからないからこそ、わかってることだけは絶対に逃しちゃいけないと思っていた。だったら釧路は、ジュウ。それしか俺にはわからない。これでダメなら、ワンマンでもいいさ。それくらいの気持ち。そして受けてくれたジュウ、気持ちのいい奴らで、音楽にはちゃんと向き合っていたいという姿勢がかっこよかった。ジュウは、というか、りょうは、釧路の霧みたいに少し霞んでいて向こう側が見えづらい奴だった。そしてあいつ自身も、その霧の中にいて、見えづらい向こう側を何とか目を凝らしながら進んでいるような、そんな奴だった。「俺は、自信持ってやれるのがこれだと思った」って二人で外で話してる時にりょうは言っていて、呼んでよかったなと心底思った。お互いの音楽とステージを全部出して、潔く終わった夜。この辺りで漠然と、札幌ワンマンのチケットの売れ行きを気にし始めた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">対バンシリーズ最後の夜は、10月15日名古屋RAD HALL、久しぶりの場所だった。ここまでの対バン、もれなく怪物たちで、心も身体も最後の最後まで出し切る日が続いていた。最後の最後に待っていたのはビレッジマンズストア。できればやりたくない。できれば、対バンしたくない。あのバンドにはいつもそう思っている。じゃあ呼ぶなよ、って話でもない。対バンできるなら、したいのだ。そして、したくないのだ。でもしたいのだ。何なんだほんとに。ふざけるな。ベースのジャックさんが、この公演の2週間後くらいに脱退することが割と公演間近で発表された。だからどうした、俺たちには俺たちのやり方がある、いくぞボーイズアンドガールズ。そう意気込んでいた。結果、俺やっぱり、ビレッジマンズストア大好きだった。ジャックさんのことも、みんなのことも。新曲「ボーイ」をこの日初披露。どうしてもやりたかった。ハッピーエンドかどうかは、本当に終わった時にすらわからないかもしれない。終わって、時間が経って、わかるものかもしれない。でも俺たちは、同じ言葉で歌った。馬鹿みたいに、たとえばあの真っ赤の夕暮れ空のように。次はないぜ。俺たちの約束はずっとノンフィクションじゃなきゃダメだよ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">11月12日、高松MONSTER、さてここからワンマンシリーズ4本。当初予定していた会場はTOONICEだったけど、色々あって、信じられないくらい大きなMONSTERに変更。広々使って、好きなように踊ろう。なるべく不細工な踊り、なるべく不恰好な踊り。気持ちのいい空気、横断歩道の向こうに「シンゴさ〜ん」と手を振るTOONICEの店長井川さんがいて、笑っちゃった。わざわざ差し入れ持ってきてくれた。「なんかおしゃれな、甘いやつです〜」と。何それ。嬉しかった。初めての高松ワンマン、ここまでくるのに長かったような気もするけど、本当にやれてよかったしめちゃくちゃみんないい顔していたし、まだまだここからいくらでもページ増えるぞと思えた。終わった後、店長のケンタロックさんがくれた言葉も嬉しかった。なんとなく気になって、「ここって、元々何だったんですか?」と聞くと、元はゲームセンターだったと教えてくれた。四角いタイル模様の床は、その名残らしい。ライブハウスにするときに色々改装していく中で、この床はゲームセンターのまま残したと言っていた。そんなの聞いたらまた遊びに来たくなる。まずはTOONICE、売り切れるようにならないと。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">11月13日、大阪にある音楽系の専門学校ESPエンタテインメント、校内にあるCLUB GARDENと名のついたホールで。話せば長くなるけれど、大阪ワンマンの会場をここにした理由はただ一つ、思い返せばここにまだ俺たちは何も返せていない。それだけだった。毎年2月、この学校の卒業制作イベントである「DIPLOMA CIRCUIT」というサーキットイベントにお世話になっている。俺にとって、ボイガルにとって、本当に大切なイベントだ。このイベントの会場の一つになっているCLUB GARDENに、強い憧れを持っていた。やってみないとわからないから、やってみた。当日、裏方の勉強をしている在校生が3人、受付など手伝ってくれた。楽屋など、細かいところまで気を配ってくれていた。そりゃライブハウスとは違うから、バーカウンターも、お酒もない。学校だから。でもここから、ライブハウスや音楽業界に飛び込んでいく人がいること、そういうの忘れたくない。「また2月、よろしくね」と会場を後にした。物語は続く。2月、入場無料のDIPLOMA CIRCUIT 2023に出演決まりました、大集合お願いします。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">セミファイナル、11月19日、札幌PENNY LANE 24でワンマン。毎週送られて来るチケットの売れ行き数、結局札幌だけずっとなかなか動かなかった。だからこそ来てくれた方を、骨が折れちゃくらい抱きしめようって、そんな気持ちだった。お客さんはもちろん、メンバーやスタッフのみんなやウエスのみんなに、満員のペニーレーンを見せたかった。「ボイガル全然まだまだいけます。むしろ今です」ってところを、満員のペニーレーンでわかりやすく見せたかった。だから前日まで、悔しかった。MCで話したことがすべて。で、ここまでは俺個人の話で、当日、それはもう最高なライブができた。あれが良くなかったら何がいいって言うんだってくらい。終わった後、みんな「ほんとによかった」って言ってくれた。へへへ。ペニーレーンのボイガルやっぱほんとにめっちゃいい。野暮なこと考えてた自分が一番情けないよ、いつでもボイガルはちゃんと今を鳴らしてこれてるんだから、それでよかったんだ。気づかせてくれてありがとう、来てくれた方のおかげです。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そして、11月25日、恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンでこのツアーは終了した。</div><div style="text-align: left;">リキッドもソールドアウトはしなかったけど、札幌よりもたくさんのお客さん。リハの時はあまり思わなかったけど、お客さんがいるフロアを見て、でけー!となった。</div><div style="text-align: left;">ぐちゃぐちゃで、ベチャベチャで、ボロボロで、バタバタで、ガチャガチャで、余裕なんてなくて、でもめちゃくちゃ最高で、今のボイガルのいいところ全部出たと思っている。ユアキャンバスというアルバムができたこと、本当に誇りに思っている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">各地の対バン、会場、いろいろと手伝ってくれた各地イベンターさん、お客さん、ありがとうございます。一緒に鳴らしてくれているメンバーたち、そしてそんなメンバーたちを行って来いと送り出してくれている各バンドの皆さん、本当にありがとうございます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">我がレーベル・THE BONSAI RECORDSをはじめスタッフチームのみんな、本当に本当にありがとう。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj57oZe8aV5H3zgy1RvgHCV-Ik6CN1q33enMqgcJCL1T6CeTp20l_dsgwvPa0Or0ZoEQWrP8FJrWyW5D0GGrPB93gZ8bg9ksgE_0FLn93JIGOR4b3OE3Syn6B9Cujldqo4essV8RV859GAlmOYCICkB8qUWYpoKwaS4xenXErJP_ROyt-sq4Na5u7Gh0A/s2048/859E8529-E167-4C22-9ACF-B356494C4FD7.jpeg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj57oZe8aV5H3zgy1RvgHCV-Ik6CN1q33enMqgcJCL1T6CeTp20l_dsgwvPa0Or0ZoEQWrP8FJrWyW5D0GGrPB93gZ8bg9ksgE_0FLn93JIGOR4b3OE3Syn6B9Cujldqo4essV8RV859GAlmOYCICkB8qUWYpoKwaS4xenXErJP_ROyt-sq4Na5u7Gh0A/s320/859E8529-E167-4C22-9ACF-B356494C4FD7.jpeg" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">photo はな</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div>全部が終わって、お客さんのあったかい拍手を背中に感じながら一人でリキッドルームのステージを降りたとき、マネージャーが舞台袖で一人で俺を待っていた。俺は特に何も言わず、あいつは「よし」とひとこと言って、汗でベチャベチャな俺の背中をぽんぽんと叩きながら、俺を外まで送り出してくれた。その時なんかわかんないけど、泣きそうになった。あと多分そのあとすぐ思いっきり手洗ってた、泣きそうになった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">こんなとこで終われない、今はまだ遠いストーリー。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">続くパレード。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-86363410230555556762022-09-05T09:17:00.019+09:002022-09-08T18:24:49.727+09:00ゴーストレート<div style="text-align: left;">6月から始まり、月に1~2本くらいのペースでゆっくり回っている「YOUR CANVAS TOUR 2022」、月が変わってしまったけれど、先月広島公演と神戸公演があった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">思い出すだけで、疲れてしまうような、そんな二日間だった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">18日、夜の便で俺たちは関西空港へ。</div><div style="text-align: left;">少し遅れた飛行機は、23時半くらいに着陸。そこで、東京から走ってきていた機材車に乗り込む。ツネさんとつじとPAのりんくんが待っていた。そこから車で約5時間、広島のホテルに着いたのは朝の5時くらいで、シャワーを浴びてすぐに寝た。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">朝起きてカーテンを開けて、会場へ向けて出発。</div><div style="text-align: left;">車の中で智也さんの「手をつなごう」が流れた。つじが、智也さんのライブの時のように「まだサビじゃないですよ〜」と真似をしていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">車の窓から見えた海が綺麗で、頭の中で「ウルトラマリン」が流れる。</div><div style="text-align: left;">「そうだ、今日はハルカミライとか」なんて思った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">YOUR CANVAS TOUR 2022、3本目、広島SIX ONE Live STARという初めての会場。</div><div style="text-align: left;">初めてだけど初めてじゃないというか、いや、完全に初めてなんだけどなんだか不思議な気持ちだった。</div><div style="text-align: left;">2020年、3枚目のアルバム「大切にしたいこと」をリリースして、ボイガルは全国ワンマンツアー「少年少女の星屑」を決めていた。広島も入っていて会場はBACK BEATというライブハウス、何度かお世話になっていた。しかし、コロナで星屑ツアーは中止、無観客生配信の全国ワンマンツアー「少年少女の灯火」に切り替えた。</div><div style="text-align: left;">灯火ツアーは、【中止になった星屑ツアーの全箇所分のワンマンを札幌から生配信でやり、終演後は会場の店長さんたちとリモートでアフタートークをする】というものだった。</div><div style="text-align: left;">広島BACK BEAT編も勿論あって、しっかりライブをした後、店長の藤堂さんとリモートでお話をした。「いつかまたバックビートに来てくださいね、待っています」と藤堂さんは言っていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2021年、シングル「town to town」のツアーで、改めて広島はBACK BEATを押さえた。ようやくバックビートに行ける。そう思っていた。しかし運命の悪戯か、バックビートは公演直前で閉店が決まった。そこまでドラマチックにしなくていいのにね。</div><div style="text-align: left;">バックビート閉店により急遽会場はバンキッシュ。あの日、PAはバックビートの金子さん、照明はバックビート店長の藤堂さんだった。その時に、「新しいライブハウスを始めます」という話を聞いた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そして、今回のSIX ONE Live STARに繋がる。</div><div style="text-align: left;">ようやく、本当にようやく、と言った感じだった。2年越しだ。</div><div style="text-align: left;">そんなストーリーを面白がってくれるだろうと思って、ハルカミライを誘った。受けてくれて嬉しかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">新しくて綺麗で、真っ赤なシックスワン。</div><div style="text-align: left;">久しぶりに会った藤堂さんは最初に「こんな感じになりました」と笑っていた。めっちゃいいですねと、俺は返した。誰もいないフロアで二人で少し話をした。</div><div style="text-align: left;">「ここはこうで、こうだから、こうしているんです」と、細部のこだわりも教えてくれた。ぎりぎりまで頑張ったんだろう。そして「まだ正確には完成ではないんです」みたいなことを言っていた。今年の1月に始まったばかりだもん、これからどんどんカッコ良くなっていくんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">いいライブができた。</div><div style="text-align: left;">初めて見てくれる人がきっと多かったと思うけど、少なからず何かしらを受け取ってもらえたんじゃないかなと、そんな気はした。</div><div style="text-align: left;">綺麗な思い出だけではないけど、ハルカミライとの夜はいつも胸が熱くなるよ。</div><div style="text-align: left;">男は去り際が肝心だ。「じゃあ、明日もお互い頑張ろう」と、あっさり別れた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">翌朝、ホテルを出て歩いていると、木に大きな蝉の抜け殻が止まっていた。でか、、、と思っていると前から歩いてきた女の子が俺に気づいて、「シンゴさんですか?昨日行きました!」と声をかけてくれた。もしかしたら、蝉の抜け殻の写真を撮っているところを見られた可能性がある。恥ずかしい。ありがとう恥ずかしい。広島ずっと暑かったな。夏が来て僕等って感じだな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">神戸に移動して、太陽と虎へ。8月20日、対バンは初共演のヒグチアイ。</div><div style="text-align: left;">アイちゃんの音楽に出会ったのはもう何年も前で、俺はただのファンだった。アイちゃんのライブを見たのは一度だけ、2017年8月に札幌でインストアライブがあった時のみ。</div><div style="text-align: left;">当時俺はノースウェーブでMCを担当している番組があって、そのインストアの翌日だかに局で会った。「昨日ヒグチアイさんのインストア見たんですがめちゃ良かったです」とディレクターに話すと、このあと来るよと教えてもらい、挨拶だけした。</div><div style="text-align: left;">「昨日見ました、良かったです。」というと、「ありがとうございます。どこで私を知ったんですか?」言われたのを覚えてる。「初めて聴いた曲は、“まっすぐ”で、あの歌が始まりです。」と言うと、「へえ、そうなんだあ」と言っていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">あの日から、5年が経っていた。</div><div style="text-align: left;">その間、共演は無し。俺は相変わらずのリスナーに戻った。</div><div style="text-align: left;">そしてこの2年くらい、ヒグチアイが放つ音楽に何度も何度もパワーをもらい、時にぶん殴られ、そして掬われてきた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ツアーのミーティングをしている時「ヒグチアイさんを誘いたい」と俺は断固曲げなかった。</div><div style="text-align: left;">出るって言うまで誘い続けるくらいの気持ちでいた。と言いつつ、最初はほぼ諦めていた。おそらく、今のアイちゃんがうちのツアーに出るメリットは、ない。自虐的且つ悲観的な言い方になってしまうけど、悲しいかなそれはほぼ間違いない。</div><div style="text-align: left;">そんなある日「ヒグチアイさん、出てくれるそうです・・・」とつじから連絡があって、「・・・え、なんで?」となった。こっちから誘っておいて、俺は悪い男である。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ライブ当日、アイちゃんは、「なんで誘ってくれたんだろうってずっと考えていた」と言っていた。俺も同じように、なんで受けてくれたんだろうとずっと考えていた。</div><div style="text-align: left;">上にも書いたように、共演歴なしで5年ぶりの再会と会話がツーマンだなんて、おかしな話である。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">でも、アイちゃんの道と俺の道が、こんなところで並んだのである。</div><div style="text-align: left;">これはロックンロール、本物の夜だった。見てくれた人がきっと一番わかってくれてるはずだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">オープン直前に、アイちゃんとフロアで話をした。</div><div style="text-align: left;">「こういう“ザ・ライブハウス”でのライブは、もう何年もしていない」と言っていた。アイちゃんは、子供みたいになんでも聞く俺の質問に、丁寧に答えてくれた。</div><div style="text-align: left;">さらっと「一曲、一緒に歌わない?」と聞くと、アイちゃんはさらっと「いいよ」と言った。「何歌う?」と言われたので、「まっすぐがいい」と俺は答えた。「え〜しばらく歌ってない〜」と笑っていたが、アイちゃんは「まっすぐね」と言ってなんとなく口ずさみ始めた。</div><div style="text-align: left;">俺は持ってたギターをなんとなく弾いてアイちゃんが口ずさむ歌に乗せて、なんとなく最後までいって、なんとなく「よし」となった。リハーサルらしいリハーサルは無し。一番アイちゃん、二番俺、最後ふたりということだけ決めた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">普段、自分らのアンコールを前もって誰かと打ち合わせして決めたりしないから、少し恥ずかしかったけど、嬉しかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">結局、アイちゃんにすべて持っていかれたな。</div><div style="text-align: left;">でも終わったあと、メンバーもスタッフも音泉の田口さんも太虎の風次さんも、アイちゃんもアイちゃんのマネージャーさんも、みんな笑ってたから、それでいいやとなった。それだけでいいのだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そもそも、ボイガルのライブが良かったのである。</div><div style="text-align: left;">あんな気持ちになるとは思わなかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">もしもまた会える日が来たら、何話そうかなあとか考えながら、アイちゃんチームの車を見送った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">この二日間ギターを弾いてくれたてぺ兄が、「最高だよ。もっと良くなるよ絶対」とボソッと俺に言ったのが、今もやけに胸に残っている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">対バンシリーズ、控えてるバンドは、</div><div style="text-align: left;">KALMA</div><div style="text-align: left;">ジュウ</div><div style="text-align: left;">ビレッジマンズストア</div><div style="text-align: left;">の3組。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そしてワンマンが</div><div style="text-align: left;">中標津ティコティコ</div><div style="text-align: left;">高松MONSTER</div><div style="text-align: left;">大阪ESPエンタテインメントCLUB GARDEN</div><div style="text-align: left;">札幌PENY LANE 24</div><div style="text-align: left;">そしてファイナル、恵比寿リキッドルーム。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">一人でも多くの人に、届いていくといいなと思っています。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ボイガル史上最大で最愛、最初で最後のユアキャンバスツアー。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「遠いストーリー、僕はこれからどんな絵を描いていくのだろう」です。</div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-87803840511479130032022-08-14T17:51:00.135+09:002022-08-14T19:16:21.767+09:0039分18秒の夏<div style="text-align: left;">2000年、小学校6年生の頃。クラスメイト達と「バンドやってみよう」という話になった。千葉ちゃんがギター弾けたし、山家がドラム持ってたから。「何からやる?」「わかんないけど、ラルクやってみよう」「そうだね、ラルクやろう」ってなった。俺は、楽器買ってもらえなさそうだったし、ボーカルになった。</div><div style="text-align: left;">「ライブもやってみよう」となって、先生に相談して卒業式の少し前に学校の視聴覚室を使わせてもらって、開催した。「HONEY」と「STAY AWAY」の2曲。バンド名は「RAMPAGE」にした。健太の家にあった英和辞書を使って、見つけた単語だった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">あれが、人生で初めてしたライブだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">それから2003年10月の中3の頃の文化祭、2007年3月の高校生活の最後に、1回ずつライブをした。高校を卒業するまでに経験したライブは3回、いずれも出演者として。</div><div style="text-align: left;">俺は、ライブを「見に行く」という体験だけは、当時できなかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">高校を卒業し2007年3月の終わり、最後に自分の部屋にあった安いラジカセに、SUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」のシングルをセットして1回聴いて家を出て、地元を離れ札幌で一人暮らしを始めた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">新たに始まった札幌での生活は、刺激的だった。</div><div style="text-align: left;">出会った友人達は、みんな音楽に詳しくて、みんな「ライブ経験者」だった。「いついつの、どこどこの、誰々のライブが」と色んな話を聞かせてくれた。その度に、「いいな、俺の地元にはそういうのなかったから。羨ましいな。」と、いつも思うことは同じだった。でも、みんなの話は楽しかったし、俺も早く「ライブを見に行ってみたいな」と思った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">その年の8月、「みんなでライジング行こう」という話になった。すぐにみんな「最高!行こう!」となった。カズトがそういうの詳しかったから色々教えてくれた。心臓がバクバクした。</div><div style="text-align: left;">カイトが当時市電通りに住んでて、近くのローソンまでみんなで行って、14,000円の通し券を買った。買い方がわからなかったから、カズトに教えてもらいながら。手が震えた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">金魚の糞みたいに、みんなにくっついて、色んなライブを見た。</div><div style="text-align: left;">それまでイヤホンの向こうにしかいなかったのに、雑誌の中にしかいなかったのに、ビデオの中にしかいなかったのに、歌詞を書き写したノートの中にしかいなかったのに、みんな俺の目の前で演奏していた。ここからだとこんな風に見えるんだ。こんな気持ちになるんだ。そう思った。高校の同級生の本間に会場で会って、なんかすごい気持ちになったのも覚えてる。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2007年のライジング、あれが、人生で初めて行ったライブだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2011年、THE BOYS&GIRLSを始めた。札幌に出てきて4年が経っていた。当時すでに22歳。ここにきて、「本気でバンドやりたい」と、そう思ってしまった。</div><div style="text-align: left;">その年に2回目のライジングに行った。そして、最後のハナレグミ見ながら、大好きなハナレグミ見ながら、もうライジングは来ないと決めた。呼ばれるまで来ないって、その時に決めた。光と影やってる時に、そう決めた。俺にとってのライジングは、そういうものになってしまった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">それから年を重ねていくたびに、同世代や先輩後輩、全国で出会った友達やライバルが、続々とライジングへの出演を決めていった。俺は「なんかあったら困るから。なんかあるかもしれないから。その時のために、いつでも行けるようにしとく」と、毎年ギリギリまでスケジュールを空けていた。なんかあるかもしれないから。なんかなんて、ないんだけどね。わかってるんだけどね。</div><div style="text-align: left;">そして、「あ、これいよいよ何もなさそうだな...」と心からわかった時点で、汚い一人暮らしの部屋で一日中酒を飲んだりしていた。ここ数年は、アコギとビールを持って豊平川に行ってダラダラくだをまきながら、最低な一日を過ごしていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">これを、2012年の8月から、ずっと。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">最後にライジングに行ってから、11年が経った。</div><div style="text-align: left;">その間に俺はメジャーデビューをしたり、メジャーではなくなったり、THE BONSAI RECORDSに所属したり、3年前にはメンバーが脱退したり、それからすぐにサポートメンバーを迎えて何にも変わらずにバンドを続けたりと、そんな風に過ごしてきた。</div><div style="text-align: left;">今年33歳になった俺は、6月に「ユアキャンバス」というアルバムをリリース、これがあるボイガルは今何にも恥ずかしくない。そんなアルバムも作れた。</div><div style="text-align: left;">応募していたRISING★STARは、今年も落選だった。</div><div style="text-align: left;">だからどうした。なんかあったら困るから。なんかあるかもしれないから。</div><div style="text-align: left;">スケジュールは空けておこう。なんかあるかもしれないから。10年間、そうやってきたんだから。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">8月8日の夜、「カネコアヤノ出演キャンセルのお知らせ」のツイートを風呂上がりに見た。</div><div style="text-align: left;">アヤノちゃん、体調は大丈夫かな、悔しいだろうななんて思いながらそれを見ていた。</div><div style="text-align: left;">そして8月9日の朝、起きたら数件の不在着信と「ライジングサン、ワタナベシンゴ(THE BOYS &GIRLS)出演決定で」という旨のラインが来ていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">なんかあった時にきっといつか、ウエスの誰かが「たとえば、シンゴはどうだろう」ってなるはずだから。そうなるって俺はイメージしてたから、だから、大丈夫っす。俺に任せてください。そう思った。そう思ったけど。でもさすがに、さすがにさ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">BiSH出演キャンセル→フジファブリック</div><div style="text-align: left;">King Gnu出演キャンセル→レキシ</div><div style="text-align: left;">Vaundy出演キャンセル→藤井風</div><div style="text-align: left;">カネコアヤノ出演キャンセル→ワタナベシンゴ(THE BOYS&GIRLS)</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">って並ぶと、ねえ。こんなの、天秤にかけざるを得ないじゃんね。</div><div style="text-align: left;">我ながら、笑っちゃうくらい弱いもんな、俺だけ。多分ウエスにクレームとか来てるもん。誰だよって。でもそれでも、叩かれるの覚悟で、「シンゴだ」って最後の最後までいってくれた人がいたってことなんだよな。大切にしたいことだけは間違えないように、しっかりやろうって思ったな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">新川通りを、小さな車でまっすぐ進んだ。そういえば結局、山田のゆうたには会えなかったな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><div>会場に着くと、この11年で出会った人たちがたくさんいた。</div><div>ウエスの塚越さんに「シンゴくん、一番乗りです」と言われ、ノースウェーブのみんなもいた。大野さん小村さんも久しぶりに会えた。須藤さんをはじめウエスの皆さんも。なおやさんも。西木さんも若林さんも挨拶できた。市川さんやハヤトさんも、レイさんもいた。Q太郎さんも。照明の野間さんも電源の小山田さんも。学生の頃から世話になってるクワシゲさんにも。中標津の金曽さんやカズヒロさんも。シュガーさんも久々で、テラさんも超久々だったな。書ききれないくらい、色んな人に会った。会えなかった人も。</div><div>みんなが、「シンゴよく来たな」と言ってくる。「おめでとう」「頼むぞ」と言ってくる。</div><div><br /></div></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjeiPG9TJoTu-S8Mob0sLOyC4LXshJ0JPLYwBdF-WzKKhJDNlc4dEXGVJvKsFm-EuPOC0pQvazyXrMtCENtm2ZjQRQcE3z_KQZk1O3HNBGP9OkExKHDwl2_W7qBQDkxXVyfnnG2h_SLUlSfQ9-0MGgi6_BzRXjIKMSzCNUalkzbI1OVFuaJsy3ojdo62Q/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_237.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjeiPG9TJoTu-S8Mob0sLOyC4LXshJ0JPLYwBdF-WzKKhJDNlc4dEXGVJvKsFm-EuPOC0pQvazyXrMtCENtm2ZjQRQcE3z_KQZk1O3HNBGP9OkExKHDwl2_W7qBQDkxXVyfnnG2h_SLUlSfQ9-0MGgi6_BzRXjIKMSzCNUalkzbI1OVFuaJsy3ojdo62Q/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_237.jpg" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgjSQlpomsnphsObgzIFaIutyF4tSzAWzb2W7luqNxEYU6kUZPfcjWDNTIczdb2SoPM1p389ALrpzRWiltZj1EZg8SrNTJMAsnXeHn5yaLsJTh0be30JdP8MqR0BYoujlBeruns2KcW5CImY6EmezWzBJL4KD602C2MDXMr_Yu14iwNPuEzqPPMC3Qszw/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_10.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgjSQlpomsnphsObgzIFaIutyF4tSzAWzb2W7luqNxEYU6kUZPfcjWDNTIczdb2SoPM1p389ALrpzRWiltZj1EZg8SrNTJMAsnXeHn5yaLsJTh0be30JdP8MqR0BYoujlBeruns2KcW5CImY6EmezWzBJL4KD602C2MDXMr_Yu14iwNPuEzqPPMC3Qszw/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_10.jpg" width="320" /></a></div><br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi4xPzhSVZOGkSunusUwxDDB9aT2OK84mISLBsnUtjZNic5htYCRQOZvL1Hv8sfAraMLkFDbmk5oqY18p7tizOkqU6znqJJQA5rh1QinSesd5b9S22qPKmvt6zn8gx2QuJh-B-PkH55GFF2UZ7u-qH5828s2bvixL8RdVzlZoObfrW2gxSsGdtdJcf_SQ/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_17.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi4xPzhSVZOGkSunusUwxDDB9aT2OK84mISLBsnUtjZNic5htYCRQOZvL1Hv8sfAraMLkFDbmk5oqY18p7tizOkqU6znqJJQA5rh1QinSesd5b9S22qPKmvt6zn8gx2QuJh-B-PkH55GFF2UZ7u-qH5828s2bvixL8RdVzlZoObfrW2gxSsGdtdJcf_SQ/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_17.jpg" width="320" /></a></div><br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0pyc9yxCp0U6A-xGtOvD3bDC4B4XSWCo40-_d-gCqo8-qS1VUs4jCwsCdN7u4DQZgRfNkfcnrNz5-kN6TKkEWOkkT-bAXHnkTkm-hkf_SgjdleZFUzs2UN8fk34xclRrj7XgqLxBEiNNdj6VP1ru3T-bRLOPwkq0RPKQyo636SBMOtHdr0SuMkLHIZg/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_39.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0pyc9yxCp0U6A-xGtOvD3bDC4B4XSWCo40-_d-gCqo8-qS1VUs4jCwsCdN7u4DQZgRfNkfcnrNz5-kN6TKkEWOkkT-bAXHnkTkm-hkf_SgjdleZFUzs2UN8fk34xclRrj7XgqLxBEiNNdj6VP1ru3T-bRLOPwkq0RPKQyo636SBMOtHdr0SuMkLHIZg/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_39.jpg" width="320" /></a></div><br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjugNU0QQoFZLbB3ijTbPcBRjwt_xQVnuhEUFLMqRKLL9TAVFViqalBQPg92eGbfGE1sBV2hEH2LZNPAtFQFYZAELTdHVx5AcFkAB-WOU8AhjI6ijJIijW6OhQAYLW_masaG9x1LASBb6a6clQhPBgOu3YKUbu1SpIZWACfUzc0TWHIUBC59ova4IjRiw/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_46.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjugNU0QQoFZLbB3ijTbPcBRjwt_xQVnuhEUFLMqRKLL9TAVFViqalBQPg92eGbfGE1sBV2hEH2LZNPAtFQFYZAELTdHVx5AcFkAB-WOU8AhjI6ijJIijW6OhQAYLW_masaG9x1LASBb6a6clQhPBgOu3YKUbu1SpIZWACfUzc0TWHIUBC59ova4IjRiw/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_46.jpg" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjHqPw_pFxwjwLRIz3-MFjuV4MV5bmd8VDT8WPy6eUDN__4sHoDoaWhcAQvW3WAQZkGFSc09ddvwkVEPGmjGfWgbClecy4IX2TCKkxNBEGx77smPhkVLzAHoM32t2B9dUswHuygAS4_AIxoAAU5VOajS0yN-AN19kAI5h6O7MlyBu3ccZ5zFBxc8DkAYg/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_15.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjHqPw_pFxwjwLRIz3-MFjuV4MV5bmd8VDT8WPy6eUDN__4sHoDoaWhcAQvW3WAQZkGFSc09ddvwkVEPGmjGfWgbClecy4IX2TCKkxNBEGx77smPhkVLzAHoM32t2B9dUswHuygAS4_AIxoAAU5VOajS0yN-AN19kAI5h6O7MlyBu3ccZ5zFBxc8DkAYg/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_15.jpg" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgaN4dsZrGwaPVHJChlsb8f45jmy2Vz1FAX1EAv3qW6Yg7kdw4xEuhWSTYCG_YIPIa3jx2RdHoxFsMxIMvxgphcve9Xhxei-9yavI8wRydAFPjZKjVc6xnnAGtd7Erz8ehCYiedFUuvGZ0dabJhMGtFUr5Y2Jw9Gey3xvqvFSt9uO9sbD5rx2p5Dp2uYA/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_38.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgaN4dsZrGwaPVHJChlsb8f45jmy2Vz1FAX1EAv3qW6Yg7kdw4xEuhWSTYCG_YIPIa3jx2RdHoxFsMxIMvxgphcve9Xhxei-9yavI8wRydAFPjZKjVc6xnnAGtd7Erz8ehCYiedFUuvGZ0dabJhMGtFUr5Y2Jw9Gey3xvqvFSt9uO9sbD5rx2p5Dp2uYA/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_38.jpg" width="320" /></a></div><br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi428d9YL6emlCsMdEeJDnoZRjVTF3zgDEz-5pKuw6l_KnI_ySspOf0f4m53yXbn1UIktc6MgI-_bQtLxizJRQctzq80Ok23DqfcunpBT-cJL2JAvmTU-22qLMAUJDI1fbCqnUdiUPq755ZLK6Z61DrxZdoZaNWbcKW2Gxetr3faa9l1G4faPSXQXRx7Q/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_232.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi428d9YL6emlCsMdEeJDnoZRjVTF3zgDEz-5pKuw6l_KnI_ySspOf0f4m53yXbn1UIktc6MgI-_bQtLxizJRQctzq80Ok23DqfcunpBT-cJL2JAvmTU-22qLMAUJDI1fbCqnUdiUPq755ZLK6Z61DrxZdoZaNWbcKW2Gxetr3faa9l1G4faPSXQXRx7Q/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_232.jpg" width="320" /></a></div><br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6D4KA7jq2GGGXZfeptR-LU3OUcnFTMEXGBEz_VJZTESpiWXUeniHBkICGegxAk6-THmNJuRQk6qbAklUxR6zTBwapwDN65TTHiaXPWkhJMnR139V0aIDvBXgOWT1uOO493eBAeQli0CtUADHDSSgPUTxw4k1Oe8e1LbdsjPoN9rCPQPC2LCeEiUH8mw/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_234.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6D4KA7jq2GGGXZfeptR-LU3OUcnFTMEXGBEz_VJZTESpiWXUeniHBkICGegxAk6-THmNJuRQk6qbAklUxR6zTBwapwDN65TTHiaXPWkhJMnR139V0aIDvBXgOWT1uOO493eBAeQli0CtUADHDSSgPUTxw4k1Oe8e1LbdsjPoN9rCPQPC2LCeEiUH8mw/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_234.jpg" width="320" /></a></div><br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">段々と晴れ間が見えてきて、日差しが強くなってきて、ヒュッゲステージの裏に行くとウエスの岩井さんがいた。頑張りますと伝えた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">始まる20分前に最後のサウンドチェックの時間があったんだけど、「少し歌っていいですか?」と聞くと「いいよ」と言ってもらえたので、アヤノちゃんの「恋しい日々」をフルコーラス歌った。日々は淡々と過ぎてゆくという歌詞が、好きだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">岩井さんが本番前に前説をしてその時に最後に「最初に歌ってくれるのは、俺の友達です」と言っていた。嬉しかった。また、アイトさんと3人で飲みたいな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">最後の曲、普通に歌えば5分いかないくらいで終わるけど、結局7分くらいあったらしい。</div><div style="text-align: left;">気づいたらアウトロでごちゃごちゃの言葉を詰めまくっていた。その中でアヤノちゃんのことを口にした勢いで「アーケード」を一節歌い出してしまって、あまりに勢いでいったもんだから原型なかったな。アヤノちゃんも、アヤノちゃんのファンの皆さんも、ごめんなさい。もっとスマートに、もっと美しくやれたらいいんだけど、いつまで経ってもあんな風にしかできない自分が本当にみっともないです。アホタレ。しかも昨日藤井風さんが「祝日」カバーしたって見て、本当あたしゃトホホだよ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">40分の持ち時間、39分18秒でステージを降り、裏に戻ったときにみんながヘラヘラしていたので、きっとライブは悪くはなかったんだと思っている。</div><div style="text-align: left;">見てくれた方、本当にありがとうございます。わざわざ連絡くれた先輩後輩仲間たち、ツイートしてくれたりとかも、本当にありがとう。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">13日朝起きて、「もし来れそうならおいで」と言ってもらっていたけど、ライジングの会場には行かなかった。なんだか行けなかった。</div><div style="text-align: left;">だけど誰かに会いたくなって、アリオの外で歌うと言っていた金子智也のライブを見にいった。言わずもがな、THE BOYS&GIRLSで2019年までドラムを叩いてくれていた俺の親友。智也さんは、自分のステージで全然歌わずに、DA PUMPの「if...」を流しながらサビまでずっと揺れるという見たことないパフォーマンスをしていた。お腹ちぎれるかと思った。なんなんだあの人は。あー、おかしかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「RISING SUN ROCK FESTIVAL」</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">3日前に突然やってきた「それ」は、あまりにも繊細なものだったけど、なんにせよ俺がライジングに出演したことは紛れもない事実。そして、突然だったからこそ、一人だったからこそ、まだまだこの面倒くさいストーリーは途中の途中。だって、まだ、THE BOYS&GIRLSで出ていない。まだ、ボイガルが出ていないです。ここからまた11年かかるかもしれないけど、ボイガルがライジングに出る時は、今回の何倍ものみんなで「くだらねー!!」って笑いたい。それがいつ来てもいいように、なんかあってもいいように、またここから一つ一つしっかり大切にやっていきます。俺にとってのライジングはそういうものです。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">早くバンドやりたい。今はそんな気持ち。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhjHbxscBDVkmB4m41VWh3hjR4PkZzJAgJoDWeFfDhUUU2kYvdTKEIqNWgC7wBNudCjaUetWRz93ZFaAcFGpvFe6SvA3sV5GgsDjYxZ7XjFthMJy5_UthKHpQErw1vhZoQLg3Qlpl5vNyu7TAzs3erDckGLZTlu7FkK_d0EVn_uqDSArbiqcJA9NtYwDg/s2048/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_202.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="2048" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhjHbxscBDVkmB4m41VWh3hjR4PkZzJAgJoDWeFfDhUUU2kYvdTKEIqNWgC7wBNudCjaUetWRz93ZFaAcFGpvFe6SvA3sV5GgsDjYxZ7XjFthMJy5_UthKHpQErw1vhZoQLg3Qlpl5vNyu7TAzs3erDckGLZTlu7FkK_d0EVn_uqDSArbiqcJA9NtYwDg/s320/LINE_ALBUM_2022.8.14_220814_202.jpg" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><span style="font-size: x-small;">(撮影 はな 転載転用禁止)</span></div><br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><br /><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">最後に、瀧田さん、本当にありがとう。</div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com38tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-53409763659596634692022-07-25T23:44:00.007+09:002022-07-25T23:52:15.151+09:00変わるしかないぜ<div style="text-align: left;">生きて、また会いたい。そんなことばかり思う。</div><div style="text-align: left;">完璧な人なんていないし、うまくいっているように見える人でも、きっと見せない傷がある。</div><div style="text-align: left;">だからこそ、生活の中にふと流れる音楽というものを信じている。俺にとっては音楽が一番近くにあるから。だから、音楽が結んでくれる目に見えない結び目を信じている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">23日、下北沢、SEVENTEEN AGAiN企画「真夏のリプレイスメンツ」</div><div style="text-align: left;">思い出すのは、2009年から2010年にかけての札幌北区、ガラガラのライブが終わった後の情けない打ち上げ。あの日誰かが急にSEVENTEEN AGAiNというバンドの曲を流した時が、始まりだった。どんなに追いかけても擦りもしなくて、その度に諦めて、それでもずっとほどけなかった。俺のそばにいてくれた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2019年春、うちのメンバーが脱退してすぐ、下北沢で対バンした時。俺は弾き語りで、SEVENTEEN AGAiNはバンドで。あの日、終わった後に外でヤブさんが話してくれたこと、すごく嬉しかった。「俺にはバンドが見えたよ。だから大丈夫だよ」と、あの人はその時、俺に言った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">リプレイスメンツ、知ってるバンドが呼ばれていくのを唇噛み締めながら見ていたこれまでの日々。「いつか俺も」そんなことを思っていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">2022年夏、ヤブさんから声がかかる。ずっと待っていた。</div><div style="text-align: left;">ボイガルは1番目、まだ熱さが上がりきっていない楽屋でその時を待っていた。</div><div style="text-align: left;">ヤブさんが来て、「前説するから、それ終わったらボイガルの流れね」という。俺は「わかりました」と答えた。</div><div style="text-align: left;">ヤブさんが前説に出て行くまでの数分、ステージにつながるドアを背にして、ヤブさんと並んで座り、話をした。リプレイスメンツのこと、あとはなんだっけ、何話したっけ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">俺にとってのあの数分は、ドキドキして、優しくて、愛しくて、なぜだか「生きよう」って思わせてくれたものだった。だから、数分後に始まるボイガルのライブも、見てくれる人がそんな風に感じてくれたらいいなと、漠然と思った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">後ろまでよく見えた。たくさんの人の中で、何度も頷いてくれていた人がいた。</div><div style="text-align: left;">いいライブができた。胸を張ってそう言える。なぜなら俺は生きているから。命のまま、あの日の俺のままで、ステージに立てていた。そこに嘘はない。そして、もっと強くなりたい、そう思えた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">出番が終わってすぐ宿に帰り、布団に横になりながらひとりSEVENTEEN AGAiNを流していた。気づいたら何時間も経っていて、外が明るくなり始めたころに目を閉じた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">24日</div><div style="text-align: left;">昼頃、ヤブさんから電話がきた。</div><div style="text-align: left;">「シンゴくん、昨日はありがとう」から始まったその電話は、何より優しくて、誰より繊細で、思い出したら涙が出てしまいそうな、そんな電話だった。だから俺も思いを伝えた。俺は本当に嬉しかったこと、大好きだってこと、あとは、俺も同じ気持ちですってことを伝えた。15分間のその電話もまた、思いきり生きていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ムロフェスへ向かう。会場は渋谷。車に乗り、会場入りの時間めがけて走らせる。</div><div style="text-align: left;">東京は車も多いし道も狭いし暑いし車線も多いし大変だななんて思っていたら、歩道におじさんが倒れていた。70歳くらいだろうか。その場に車を停めてハザードランプをつけて、助手席にいたスタッフのモリイと俺はすぐ車を降りた。</div><div style="text-align: left;">「おじさん大丈夫?わかる?」と声をかけたが反応は薄かった。でも呼吸はしていた。お腹をおさえていた。「お腹痛い?」と聞くと「吐き気がするんだ」とおじさんは答えた。</div><div style="text-align: left;">車内にいたカメラのはなちゃんからティッシュを受け取り、おじさんの口元に置いた。</div><div style="text-align: left;">道が道だから、運転席にいたマネージャーのつじが車を少し移動させた。すぐそこにあったローソンで水買ってきてとモリイを走らせ、俺はおじさんに声をかけ続けた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">俺たちはやれることを必死に探しつつ、おじさんに「大丈夫だから、もう少し頑張ってくれ」と声をかけたり、おじさんの体を少し冷やしたりしていた。おじさんは時折苦しそうにしながら、俺の問いかけにはちゃんと応えてくれていた。30度の気温に、熱い歩道。そこに横たわるおじさん。</div><div style="text-align: left;">動きたくなさそうなそぶりを見せていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">おじさんと最初の会話をしてすぐに呼んだ救急車が来たのは、それからずいぶん時間が経ってからだったけど、なんとか持ちこたえてくれたおじさん。ホッとした。</div><div style="text-align: left;">救急隊の方が「もう大丈夫ですので」と言ってくれて、俺とつじとモリイは、なんだか、少しの間足が動かなかった。ムロフェスの会場入りすべき時間から、その時すでに一時間くらいが経とうとしていた。つじが「行こっか」と言った気がする。メンバーとはなちゃんが待ってる車へ、三人で歩いた。その50メートルが、なんだかすごく長く感じて、ゆっくり歩いたような気がする。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「おじさんはもう大丈夫だ。気合い入れていこう」と車内で誓い、一時間遅れで会場入り。</div><div style="text-align: left;">搬入口でハルカミライのマナブに最初に会って、その元気そうな顔にめちゃくちゃ安心した。</div><div style="text-align: left;">俺はひげを剃り忘れていて、一番近くにある洗面所がハンプバックの楽屋ですと言われ、申し訳ないが突撃した。ぴかちゃんが歯を磨いていて、申し訳ないことした。三人ともごめんね。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">あっという間にライブは始まった。</div><div style="text-align: left;">気を抜いたら、おじさんのことを話してしまいそうだった。でも、ムロフェスには関係ない。このたくさんの人の中の、たった一人に、届くような歌を歌いたい。そして、「今めっちゃ生きたー!」って思ってもらいたい。そんなライブをしたかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">結果的にどうだったかわからない。ちょっとふざけすぎたようにも思う。でも、前日同様、あれが俺のリアルだった。そこに嘘はない。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">終わって楽屋に戻り、しばらくぼーっとしていた。</div><div style="text-align: left;">そこに、「シンゴさん久しぶりです」と、さよならポエジーのアユくんが来た。数年ぶりに会った。「随分いい終わり方だったじゃないですか」と笑いながら話してくれて、「見てたの?やめてよ」と返した。5分くらいだったかな、数年ぶりに会ったアユくんはその短い時間でも言葉ってやつをしっかり俺に刻み込んで来た。おかしなことも言ってたけど。アユくんは「元気じゃなくてもいいんすよ」と言って、どこかに消えていった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">トリのハルカミライを見て、ムロフェスは終わった。</div><div style="text-align: left;">車の中で、「おじさん、大丈夫だったかなあ」なんて言いながらみんなで帰った。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">変わらずに変わり続けていきたいな。</div><div style="text-align: left;">いろんなことを感じながら、変わらずに変わり続けて、生きたいな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そして、生きてまた会いたい。</div><div style="text-align: left;">音楽で思い出せるような、音楽が思い出させてくれるような、そんな瞬間を何度も積み重ねて生きたい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">この土日は、本当に濃かった。</div><div style="text-align: left;">ボイガルを知ってくれた人、見てくれた人、そこにはいなくとも気にしてくれていた人、本当にありがとうございます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">それでも、いまだに俺の目に焼きついているのは、</div><div style="text-align: left;">最後の最後に、膝抱えて握りこぶしで、拍手もせずにじっとステージを見つめていた、まなつの3人の姿だ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-63681701860628331972022-07-17T13:56:00.003+09:002022-07-17T14:03:47.185+09:00隅っこの誰かまで<div style="text-align: left;"> 昨日、FREEDOM NAGOYA 2022に出演してきた。とんでもないでかさのフェスティバルだった。ここに混ぜてもらえたこと、本当に嬉しく思う。</div><div style="text-align: left;">朝6:30頃家を出て、いつものように快速エアポート。電車の中、飛行機の中で、色んなことを考えて会場に向かった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">会場は、中部国際空港から徒歩5〜10分のところにあった。明らかにフリーダムに向かうお客さんたちが結構いた。</div><div style="text-align: left;">空港内に「フリーダムナゴヤ会場はこちら」という看板を持ったスタッフさん達が何人か立っていた。ライブを見ることもなく、朝から晩までずっとあそこにいたんだろうか。無意識のうちに、先月のSHIRUBE 2022、シルベクルー達の顔が頭に浮かんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ビレッジマンズストアやLUCCIのライブを見て、名古屋をビシバシに感じた。ライブハウスとバンドが切磋琢磨してでっかいフェスに辿り着く。羨ましく見えた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">色んなところにヒントが転がっていた。</div><div style="text-align: left;">それらをなるべく拾い集めて、なんとなく、「今日はこういうライブになりそう。こういうこと言いそう」と珍しくイメージが浮かんだ。まあ、そういう時は、そうならないんだけど。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">時間になって、シュンキさんと三角とポルノとステージ裏まで移動した。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そこで、さっきまでのイメージしてたことが、あっさり塗り替えられた出来事があったので、記しておく。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">黄色いスタッフTシャツを着た女の子が声をかけてきた。何かあったかしらと思い耳を傾けると、「シンゴさん、私名古屋でバンドをしています。本番前にすみません。マーブルケーブというバンドをしています。私もボーカルもボイガルが好きで、すみません、CDを聴いてもらいたくて受け取ってもらえませんか?すみません、今しかないと思って。受け取ってもらえませんか」と、暗がりで、少し震えながらも一生懸命話してくれた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">つい先日、実は俺も全く同じようなことをした。</div><div style="text-align: left;">いつも使っているスタジオで、隣の部屋にずっと憧れている方達がいることに気づいて、その方達の帰り際を狙ってボイガルの練習を中断してCDを渡しに行った。俺もその時、めちゃくちゃ声が震えた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">話は戻って</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「ありがとう。もちろん、ききます」と受け取ると、その子は嬉しそうにしていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「お名前は?」ときくと、「ともちです。ボーカルは銀平です。あいつはフロアでボイガルを見ると言ってました」と教えてくれた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ともちから貰ったそのCD-Rのジャケットには「FREEDOM NAGOYA限定!」とプリントされていた。カラーコピー、白黒から一気に値段が跳ね上がること知ってる。銀平と頑張って作ったんだろう。ともちは、小さなポーチに、CDをパンパンに詰め込んでいた。きっと、1人でも多くのバンド達に聴いて欲しかったんだと思う。そしてどうやら、会場内でも無料配布していたみたいだった。演者はもちろんだけど、なにより、1人でも多くの初めましてがあった方がいい。</div><div style="text-align: left;">どこで誰に届くかなんてわからない。その気持ちがかっこよかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ともちは、「フリーダムの出演をかけたオーディションで出演権を獲得できなかった」と言っていた。それでも今回は銀平と2人で、スタッフとして参加していた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">俺は、「そっか」としか言えなかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">イメージしていたことが塗り替えられたというのは、これである。あのステージ裏に、名古屋のバンドとライブハウスとフェスと、悔しさと希望の詰まった、ノンフィクションの物語があった。</div><div style="text-align: left;">俺はこういう性格なので、自分勝手にもほどがあるので、ステージでともちの話をした。</div><div style="text-align: left;">呼んでくれた綿さんへの感謝はたった一言ですませてしまうような、そんな男である。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">MCのタイミングで、ともちをステージに呼んだ。</div><div style="text-align: left;">「ともち、どこだ!ステージ来い!」と叫んだ。ステージ袖のスタッフ達がキョロキョロしながらあたふたしていた。だけど、ともちはなかなか現れなかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">俺は「おい、ボーカル、客席のどこかにいるだろ」というと、真ん中の奥の方でひとりの男が大きく手を振りながら飛び跳ねていた。銀平か?!というと、飛び跳ねていた。CD貰ったぞ!というと、銀平はずっと飛び跳ねていた。落ち着け銀平。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">最前列のお客さんがステージ袖の方を指差していた。目をやると、ともちがいた。</div><div style="text-align: left;">「ともち、おいで」と言うと、ともちがふらふらこっちに歩いてきた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ともちが俺のとこまで来て、「落ち着いて、バンドのこと話そう」と言うと、ともちは小さい声で「落ち着いて、はい」と言って、マイクを両手で握り、「マーブルケーブというバンドをしています。無料配布のCDがあります」と、あんなでっかい会場で、今にも消えてしまいそうな声で話し始めた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">お客さんの拍手も、聞いてくれてる目も、嬉しかったな。銀平には、ともちがどんな風に映っただろうか。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ともちは話し終わると、泣きながらステージを降りて、またステージの裏の暗がりに戻って行った。そうだ、スタッフだもんな今日は。次の出演者が来るから、対応しないとな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">待ち時間25分、ライブで伝えたいのは、なるべくその今。残せるものは残していくから、持っていけるものは持っていってほしい。ともちがステージを降りて、次に控えてた曲は「ノンフィクションの約束」という曲だった。歌詞も何もかも、今日のために作った歌のように思えた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ライブが終わり、銀平も裏にきて、2人が一本ずつ俺に水をくれた。今年1番うまかったような気がした、気のせいかもしれないが。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ハルカミライのライブが終わったあと、ともちが「シンゴさん、CD全部なくなりました!」と教えてくれた。目は涙で真っ赤だった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">涙が出るほど嬉しかったんだな、と思ったが、いやちょっと待てよ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そういえばともちはその直前、ハルカミライのライブを俺のちょっと前で見ていた。何度も何度も涙拭っては、何度も拳を挙げているのが、俺には見えていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">おい、ともち。さてはハルカミライの方が好きだろ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ハルカミライの前に、まずはボイガルと対バンだぞ、約束だ!!こんちくしょう!</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi4E97ioRRWd6LA6CunX4djSq21BS-Nkryj32DqrDcuAdXP7EFZuUwMAilmnuhzzS0X8of5WRFi_VXF8D4N6edBJy6xZMdZvWeJxgAQ5vUJEir1pBhIp9goNtZGcanzCN6KhMk3w8eDyTLbOo28rFoX5iC1EfIl65DvGF6gDmCxICX54IEhkAH9tDYHWQ/s1568/9C916D62-1015-4A1F-92D8-A4F9BA0C9D7E.jpeg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1044" data-original-width="1568" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi4E97ioRRWd6LA6CunX4djSq21BS-Nkryj32DqrDcuAdXP7EFZuUwMAilmnuhzzS0X8of5WRFi_VXF8D4N6edBJy6xZMdZvWeJxgAQ5vUJEir1pBhIp9goNtZGcanzCN6KhMk3w8eDyTLbOo28rFoX5iC1EfIl65DvGF6gDmCxICX54IEhkAH9tDYHWQ/s320/9C916D62-1015-4A1F-92D8-A4F9BA0C9D7E.jpeg" width="320" /></a></div>(photo おおつぼゆうガ)<br /><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-61589891646544947002021-11-22T20:35:00.003+09:002021-11-22T20:39:10.983+09:00変わるスピードが違ったんだな<div style="text-align: left;">前回の投稿以降、結局なーーーんにも投稿できないまま、ここまで来てしまった。</div><div style="text-align: left;">確かあの頃は、「よーし公演ごとに書いていくぞう(ぞお)」なんて思っていたはずなんだけど。なんていうか、そういうとこなんだよな。</div><div style="text-align: left;">まあでもいいじゃんね、誰に頼まれるでもなく勝手に自分でやってるんだし。</div><div style="text-align: left;">バンドだってそう。誰に頼まれるでもなく自分が好きでやってるんだ。</div><div style="text-align: left;">とは言え、俺に頼まれて一年半近く共に音を出し続けてくれている駿と三角とポルノにはマジで感謝している。本当にありがとう。</div><div style="text-align: left;">今日の午前8時に大通TSUTAYA跡で待つみんなを拾いに行った。TSUTAYAの前でみんな仲良く固まってるのが見えた時何でかわかんないけど泣きそうになった。車に少ない荷物を積んで、強風と雨に煽られながら道東道を進んだ。福岡さんが「平日のこの時間は北郷までの道が混むから札幌北から乗ろう」と言っていた。鹿は一頭しか見つけられなかった。</div><div style="text-align: left;">結局、なんだかんだ、このフルチームみんなで中標津に来たのは初めてだ。</div><div style="text-align: left;">明日は、ツアーファイナルだ。中標津高校2年、ミクロという怪物バンドも道連れ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">現在、20時33分。チケットは、会場販売のものもイープラスもローチケもなくなり、残ってるのは、ぴあの分がほんの数枚。ほんの数人分。23時59分まで購入可能とのこと。</div><div style="text-align: left;">明日も早い。きっと、その頃には俺は寝てる。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そう言えばこの町は、高校卒業するまでの全てを捧げた町だな。</div><div style="text-align: left;">まあ、だからどうした。明日もいつも通りに、いつも通りじゃない一日になるに決まっているのだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com6tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-59414806836096848362021-10-06T18:42:00.004+09:002021-10-06T18:42:56.711+09:00あの時やめなかったのは<div style="text-align: left;">コメダ珈琲、窓際カウンター席にいる。</div><div style="text-align: left;">今これを読んでくれてる人にはどうしても伝えたい。完全にお腹がぶっ壊れてる。なんだこれは。お腹の中で、普段のんびり暮らしている天使たちが確実に何かに冒されているのがわかる。ただ、言わずもがな、コメダは何も悪くない。原因はわかっている。さっき食べ過ぎたんだ色々。コメダに来る前に、蕎麦とか天丼とか、どっちかだけにすればよかったのに。こうなることはわかっていたのに。</div><div style="text-align: left;">ただ、言わずもがな、蕎麦屋は悪くない。悪くないんだ。</div><div style="text-align: left;">俺はこれを打ち終えるまで席は立たない。なぜなら、さっきから何回かトイレに行こうとはしてるんだけどことごとく使用中のタイミングにぶつかっていて、もうレジの前を通るのがちょっと恥ずかしいから。「あいつまた入れてないじゃん、大丈夫かよ、ぷすす」って言われてるんじゃないだろうか。そんなことを考えると俺はもう会計まで席を立てない。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「town to town 2021」というツアーが始まった。6月に発売した「town to town」という4曲入のシングルを携えて。</div><div style="text-align: left;">とはいえ、昨年の7月に出した「大切にしたいこと」という3rd albumのツアーも配信でしかできていないので、個人的にはこのアルバムとシングルを合わせたツアーという気持ちも込めている。というか、勝手に込まさっている。込まさっているんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">初日は札幌cube gardenにて、愛と傷と熱狂、SULLIVAN's FUN CLUBと。</div><div style="text-align: left;">本当にようやく、サリバンと二人きりになれた。俺たちは同じ街で息をし、同じ街並みを歩き、同じようにあまり友達がいなかった。初日の札幌はサリバンしか考えていなかった。ありがとう。サリバンのギターのカズマは、今ボイガルでベースを弾いてくれている三角とともに、高校時代にcube gardenにボイガルのライブを見にきてくれていた。</div><div style="text-align: left;">あれから何年が経ったろう。その三角はボイガルに、そしてカズマはサリバンに、そしてこの日初めてのツーマンで、カズマは初めてのcube gardenのステージときたもんだ。</div><div style="text-align: left;">こうなることはわかっていた。わかっていたというか、こういう風にできている。決して美しくはないけど、啜った泥水の味をちゃんと覚えてるやつには、必ず次の一歩がある。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">チケットはソールドアウト。ホッとした自分がいた。コロナの影響もあり、コンサート業界では今、売れたチケットの3割くらいのお客さんは当日会場にお見えにならないと言われている。</div><div style="text-align: left;">だけどこの日ほぼ全てのお客さんがきてくれていたらしい。楽しみにしてもらえてて、みんないろんなところでいろんなものと戦って、この日にかけていたんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">本編が終わり、アンコールがかかっていた。アンコールがもしあればと予定していた曲は、本編に入れていなかった「歩く日々ソング」。予定通り俺は「歩く日々ソングで行くよ」とメンバーに伝え、PAの松本さんと照明のアニーさんにもそれは伝わった。だがしかし、楽しくなっちゃった俺は「歩く日々ソング」だけじゃ物足りず、急遽もう1曲増やした。終わった後みんな楽しそうだった。照明のアニーさんだけは楽屋に戻ってきて開口一番に「シンゴこの野郎ー!!」だった面白かった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">サリバンのボーカルのレオが終演後俺に言ってくれたことは、本当か嘘かはわからないけど、握ったその手のひらには確かなものを感じた。俺の気持ちも、あいつに伝わっていたら良いなと思った。サリバンもこれから全国ツアー、いってらっしゃい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そして先日、10月2日、このツアーは2本目福岡Queblick公演を迎えた。</div><div style="text-align: left;">すっかり涼しくなった札幌の朝を飛び出して、いつもの快速エアポートで新千歳空港へ。飛行機の中で、いろんなことを思い返し、思い出し、閉じ込めた。福岡空港の滑走路に、いつもと違う航路で着陸した。</div><div style="text-align: left;">この日のゲストは、nape'sというバンド。初めての対バン。どうしてnape'sをお誘いしたかというと、ボーカルの晴久という男と7年前にとあるストーリーがあったから。その点が、線になったのが7年後のこの日だった。詳しいことは一つ前の投稿に。さらに詳しいことは、2014年12月5日の投稿に。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">Queblickについてエガッチョさんやきゃさりんさんを始めみなさんに挨拶し、リハーサルが始まって、程なくしてネイプスのみんながやってきた。どうやらネイプス自身もQueblickでライブをするのは初めてらしかった。つまり、この会場の中で顔を合わせたことがあるのは、俺と晴久だけということだ。しかも俺と晴久でさえ、7年ぶりの再会だ。最高すぎる。</div><div style="text-align: left;">俺たちのリハが終わった頃、ずっとそれを見ていたネイプスのメンバーが拍手をした。何の拍手だ、可愛いな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">楽屋でネイプスのメンバーとずっと話をしていた。晴久だけじゃなく、他のみんなも最高な奴らだった。話が尽きなかった。どうやら、ベースのデカが晴久に声をかけてネイプスは始まったらしい。晴久よかったな。デカが「良い歌歌うなあと思って声かけました」って言った時、晴久嬉しそうだったな。ちなみにデカは、「けいじ」という名前らしい。うちの駿とポルノにあだ名をつけられていた。(けいじ→刑事→デカの流れらしい。しかもデカの名前の漢字は刑事じゃないらしい)</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ネイプスのライブ。完璧だった。最後の曲が始まるまでフロアで見た。4人の音が、じわーーって染みていった。きゃさりんさんのスーパー照明がネイプスにハマりまくっていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">あの7年前の日、俺の目の前に現れた高校生の晴久。</div><div style="text-align: left;">ギターを始めたばかりで、たかが600円のギターの弦を買うこともドキドキしただろう。それでも、その弦を返品してまで俺の360円の「歩く日々ソング」を買ってくれた晴久。</div><div style="text-align: left;">こうして出会った友達と、自分たちだけの最高な音楽をやってる晴久を見てると、まじで歩く日々ソングって感じだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ネイプスのライブを見て確信した。</div><div style="text-align: left;">こういう日は絶対に、絶対に絶対に一生忘れられないようなライブになると。</div><div style="text-align: left;">今までもずっとそうだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">この日売れていたチケットは、25枚くらいだった。</div><div style="text-align: left;">結成10年、いつまで経っても何年経っても増えない動員数。数だけ見ればそりゃ悔しいが、それでも相も変わらずライブハウスを押さえ続けるのは、音を止めれないのは、こんな夜を知ってしまったからだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">フロアに集まった20人、マスク越しでも、全員ちゃんとその口元がわかる。笑ってるのがわかる。声に出せずとも、口の動きがわかる。自惚れじゃなく、きっと全員、俺と同じ気持ちだった。全然言葉にできなかった。「今日はやばいです」というあほなMCばっかしていた。曲中もずっと「今日やばい」と叫んでいた。3人が笑っていた。お客さんも笑っていた。あがる拳、必死の足踏み、聞こえてくる拍手と、その向こうにnape'sのみんなが見えた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">本編が終わり楽屋に戻り、聴こえる手拍子に、胸がいっぱいでもう、やれる曲がなかった。</div><div style="text-align: left;">「話してくる」とメンバーに言って一人でステージに上がり、「もうやれる曲がありません」とみんなに伝えた。最後の言葉をいうときにいきなり涙がこみ上げてきて、思わずこぼれそうになったけど余裕、晴久の前で涙は見せないと決めている。</div><div style="text-align: left;">お客さんがみんな、うんうんと頷いていた。笑ってくれていた。こんな気持ちは初めてだった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ネイプスのみんなと会場を出て、セブンのところで別れた。じゃーな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">その街の空気を吸っているバンドに声をかけ、その日をともにしようと決めたこのツアー。</div><div style="text-align: left;">仲がいいとか、相性がいいとか、動員がどうとか、そういうことじゃなく、全部俺が決めた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">次の公演は16日、広島。予定していたBACK BEATは閉店し、VANQISHに変更になった。会場はでかくなったけど、チケットはこの日もなかなか動いていない。まだまだ、俺たちは本当にまだまだだ。燃えている。このツアーを、その場に居合わせた人全員が一生自慢できるものにするのだ。対バンはアスノポラリス、いまだ会ったこともないけど、聴けるやつは全部聴いてオファーさせてもらった。俺も同じ気持ちなんだって思う歌詞があったんだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">俺には俺の広島の思い出があるように、アスノポラリスにはアスノポラリスの広島があるんだろう。それを感じに行く。話したいことがたくさんある。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">俺を掬ってくれた恩人の故郷。</div><div style="text-align: left;">自分の曲を通して出会った大切な学校もある。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">前はステージで大泣きした。肩車してくれたおじさん、元気にしてっかな。</div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-75124672175201094182021-07-23T16:27:00.003+09:002021-09-19T14:32:18.890+09:00town to town 2021<div style="text-align: left;">暑くてもう、毎日冷えピタ貼ってる。すんごい暑い。</div><div style="text-align: left;">部屋にはエアコンがついていないので、部屋にいる時は扇風機がずっと稼働しているんだけど、この扇風機ももう13年くらい使っていて。もしもこいつが壊れたら、なんて野暮なことは考えない考えない、考えないぞ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">6月23日に『town to town』というシングルを発売しました。</div><div style="text-align: left;">「その羅針盤」「なんにもできない空だって」「くだらない雨」「歩く日々ソング(Live version.)」の4曲入り。街から街への移動もろくにできず、会いたい人に会いに行くこともできず、音楽を直接交わすこともできず、そんな日々の中で形にした3曲です。</div><div style="text-align: left;">そして、1stアルバム「バックグラウンドミュージック」に収録している「歩く日々ソング」のライブバージョンを4曲目に。なぜこれを入れたかというと、town to townというタイトルに込めた気持ちに当てはまるものを感じたから。あとはジャケットに、地元中標津町にあるショッピングモール・東武サウスヒルズの写真(撮影はなさん)を使おうと思っていて、「歩く日々ソング」のMVには中標津も出て来ることもあって。</div><div style="text-align: left;">そんな「歩く日々ソング」を、4月に東京で開催するワンマンライブでの模様を収録しようとなっていた。実に約1年2ヶ月ぶりに北海道を飛び立ち道外でのお客さんの前でのライブ。当時の状況もありギターの駿が急遽来れなくなり3人でのバージョンとなっているけど、やるしかなかったので一生懸命やった。俺のボロボロギターが火を吹いています。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そんな「town to town」、リリースツアーを9月から開催します。</div><div style="text-align: left;">今回は全9箇所、各公演にゲストバンドを1組お呼びして、2マンで。タイトルにちなんで、その開催場所で暮らしているバンドに声をかけました。今回はそこにこだわり、もちろん様々なストーリーもあり、対バンしたことあるバンドから、初めましてのバンドまで。</div><div style="text-align: left;">ただ単に地元バンドよろしくという気持ちじゃなく、まだ見たことのないページに出会えるように。全バンド発表しました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■1本目、9月26(日)、札幌cube garden</div><div style="text-align: left;">w / SULLIVAN's FUN CLUB</div><div style="text-align: left;">このツアーは札幌からスタート。呼んだのはサリバンズファンクラブ。サリバンの音楽やライブに何度もパワーをもらって来た。俺にとってのそれは「元気をもらえる」とかの類ではなく、轟音で速くてなのにずっと切ないサリバンからのリアルタイム生きている証しのようなもの。ツーマンしようってずっと言って来た。同じ札幌という街で暮らす俺たちは、別々の空気を吸いながら、同じような気持ちになったりしていると思う。バカで真面目で音楽に正面から向かっていろんな角度から取り組むサリバンと、全部終わらせたい。そしてまた始める。サリバンとはそれができる。やばすぎる初日にしたい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■2本目、10月2日(土)、福岡Queblick</div><div style="text-align: left;">w / nape's</div><div style="text-align: left;">初対バン。俺が初めて福岡に行った2014年12月、「歩く日々ソング」を全国タワーレコード限定で1曲入りシングルとして306円で発売してそのキャンペーンの時。当時お店挨拶行ってそのまま通路で歌わせてもらうみたいなことをしていてアミュプラザ博多店で歌った時のこと。一人の高校生の男の子が「声が聞こえて来て聞いてたらよかったのでCD買いました。さっき向こうの楽器屋で弦を買ったのでCD買うお金なくて弦は急いで返品して来ました」と言って来た。そんなの初めてで嬉しくて、歩く日々ソングのジャケットにサインをした。ハルヒサという名前だった。それから会うことはなかった。ある日、ハルヒサがnape'sっていうバンドで超いい音楽を仲間とやっていることを知った。ようやくだな、ハルヒサ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■3本目、10月16日(土)、広島VANQUISH</div><div style="text-align: left;">w / アスノポラリス</div><div style="text-align: left;">本来会場はBACK BEATだったけど閉店が決まり、VANQUISHに変更になりました。BACK BEATの藤堂さん来てくれるかな。広島は、PEROのみんなくらいしか知ってるバンドがもともといなくて。どうしようかなと思ってる時に、アスノポラリスを見つけた。2019年11月にアップされてた「この街で」という曲のMVだった。“この街でやって行くぜ!”というものではなくて、最初から最後までもがき続けてるような歌だった。でも、微かな、というかわずかな希望は捨てたくないし自分でそんなのわかってるような、そんな曲だった。「札幌」という曲を作った時の自分を重ねた。んで今年の5月にアップされてた「だんだん」のMV見て、このバンドにしようと思った。バンドは変わっていく。ふらふらになって辿り着いたらいろんな話したい。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■4本目、10月17日(日)、高松TOONICE</div><div style="text-align: left;">w / 古墳シスターズ</div><div style="text-align: left;">香川という街で、高松という街で、古墳シスターズが残しているものは札幌にいてもわかる。対バンは何度かあるけどツーマンは初めて。やっとやれる、という気持ちが今は一番ある。彼らは優しくて、それでいて無茶をする。2019年10月にボイガルの明転ツアーで俺たちが高松行った時、ベースの三角が台風で来れなくて急遽3人でやることになって。その時古墳は前日岡山とかだったんだけど、何かできることあればやりますってギリギリまで言ってくれていて、「陽炎」を練習までしてくれていた。当日はおばたくんがベースを持って来てくれて俺はおばたくんのベースを借りてステージに立った。ボーカルのまつやまくんと4年前に高松の街を少し歩いた時、彼が言っていた言葉が今も頭に残っている。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■5本目、10月23日(土)、大阪FANDANGO</div><div style="text-align: left;">w / 東京少年倶楽部</div><div style="text-align: left;">いつかの下北沢にての時に、ガラガラの声でフジファブリックの「茜色の夕日」を弾き語りしている人がいて、それが東京少年倶楽部の松太朗(松本幸太朗)だった。その後、2020年2月に、彼らのツアーファイナルに突然オファーをしてくれて渋谷ラママで対バンした。あの日アンコールで同じく共演だったThe Dragersのメンバーをステージに呼び込み一緒に演奏していて、初共演の俺たちはそれを隅っこで見て....いや待て、違うな、俺はその時結局ラストサビくらいでダイブしてステージに転がり込みそのまま松のギターを奪い、あいつはハンドマイクで歌っていた。ああ、本当にダメな大人だよ俺は。最近の東京少年倶楽部見てるとわくわくする。曲も最高だし。久しぶりに会えるな。去年対バンした時は「京都から来ました」って言ってたけど今は大阪に住んでるって聞いた。どんなこと思っているんだろう。そういう意味でも、大阪は彼らを選んだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■6本目、10月24日(日)、名古屋RAD SEVEN</div><div style="text-align: left;">w / Maki</div><div style="text-align: left;">2年前に名古屋で一度だけ対バンしたことがあって。あの日はWOMCADOLEとotter hangoutも一緒だった。ていうか今これ打ちながら思い出したけどぴったり2年前だ、7月23日だったもん。あの日は出番が前後でちゃんとライブ見れなくてそれがずっと心残りだった。そのあともライブを観れそうなタイミングはいくつかあったのにことごとく逃してしまっていて、名古屋のバンドとして街を背負っているのも伝わっていたし今回思い切ってお誘いしてみた。最近でた「soon」という曲、めちゃくちゃ好きで、やってくれるかな。このコロナ禍でバンドについた筋肉がMakiは絶対強いと思っているので、しっかりこちらも仕上げていく。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■7本目、11月11日(木)、渋谷CLUB QUATTRO</div><div style="text-align: left;">w / D.W.ニコルズ</div><div style="text-align: left;">俺はD.W.ニコルズのことが大好きです。楽しくて、ユーモアに溢れていて、カッコよくて、くだらなくて、優しくて、まっすぐで、ひん曲がっていて、嘘のない曲で、冗談が多くて、ロックンロールで大好きです。2018年3月に札幌来た時に呼んでくれてツーマンしてその時が初対バンだった。あの日ほんとにほんとに嬉しかった。打ち上げも超楽しかった。ライブのスタイルは違うけど、ニコルズは大事なこと教えてくれるし、ニコルズは間違いなくロックバンドなんです。俺の中では。モッシュがなくても、ダイブがなくても、だからなんだってんだ。ニコルズは年内で現体制の活動に幕を下ろすことが決まってて、だいすけさんは一人でニコルズ背負ってくって。だからなんだってんだ!「クアトロでボイガルとニコルズ」、いいに決まってる。最後の対バンだ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■8本目、11月13日(土)、仙台enn 3rd</div><div style="text-align: left;">w / 鉄風東京</div><div style="text-align: left;">初対バン。めちゃくちゃ楽しみで、今からブルブルしている。仙台といえば俺は、雨先案内人やソンソン弁当箱や勃発たちとの出会いがあって、今回は鉄風東京へ。鉄風東京は、「外灯とアパート」を知って、そこからでした。今年入ってからだったな。曲かっこいいし、声いいし、自分の大事にしてるものとかルーツとかはないがしろにしないよっていう雰囲気を勝手に感じていて、そういうのめっちゃいいなって思っていた。バンドのその佇まいから音楽が聞こえてくるような気もするし、俺にはないものをいくつも感じるので全身でぶつかって色濃いページにしたい。2019年11月に明転ツアーのセミファイナルでマイヘアとツーマンをして以来の仙台。今回もセミファイナルは11月の仙台、鉄風東京との劇的な夜にする。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">■9本目、11月23日(火祝)、中標津町総合文化会館(コミュニティホール)</div><div style="text-align: left;">w / ミクロ</div><div style="text-align: left;">中標津は俺の生まれ育った町。今回のシングルのジャケットの町。町中にライブハウスはない町。対バンのミクロは、俺の母校でもある中標津高校音楽研究部2年生のバンド。6月に中標津で開催予定だった「SHIRUBE 2021」というフェスに、出たい!と最初に手を挙げてくれたバンドだった。シルベは中止になってしまったから対バンは叶わなかったけど、この日俺たちはついに対バンする。場所は町民の集まる場所、総合文化会館しるべっとの、コミュニティホール。俺はこのホールで、2008年にクロマニヨンズのライブを見たことがある。</div><div style="text-align: left;">2007年春に中標津をでて札幌に進学した翌年、クロマニヨンズのツアーでまさかの中標津公演が入っていて。この目を疑ったけど、すぐチケット取った。まさか中標津に、あの人たちが来るなんてって。22時半にバスセンター発の夜行バスに乗って、朝6時頃中標津についておかあが迎えに来ていて、その夜コミュニティホールで、目の前に本当にクロマニヨンズがいて。ライブが終わって、夜行バスで札幌に帰った。どうやら、そのコミュニティホールにロックバンドがライブをしに来るのは、あの日俺が見た2008年のクロマニヨンズ以来らしい。そんなことがあっていいものか。そしてこのホールに来た歴代のバンドは、GO!GO!7188(2001年)、SHERBETS(2002年)、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(2003年)、東京スカパラダイスオーケストラ(2003年)、ザ・クロマニヨンズ(2008年)らしい。そこに、ボイガルとミクロが土足でお邪魔する。ツアーファイナル。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">街から街へ。</div><div style="text-align: left;">商店街のシャッターや鉄塔越しの夕日とか、新しくできたチェーン店や取り壊されたゲームセンターとか。小さなものをかき集めて大きなものになるように、そんなふうにして一本一本を進んでいければと思っています。夏が終わったら、向かいます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">シングル「town to town」と、ツアー「town to town 2021」、そしてTHE BOYS&GIRLSを、よろしくお願いします。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-18926046375937940182021-07-01T17:27:00.007+09:002021-07-01T17:32:08.816+09:00優しく響いておくれ<div style="text-align: left;">6月19日に「SHIRUBE 2021 ONLINE ~LIGHT IS HOPE~」が終了。</div><div style="text-align: left;">一息つく間も無く、22日には札幌PENNY LANE 24で四星球とのライブがあり、23日にはニューシングル「town to town」が発売。その日は市内のレコ屋に挨拶回りをして一日が終わった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">YouTubeでの5時間生配信に切り替えたシルベが終わって、12日が経過して、ようやく「なんか残さなきゃ」という気持ちになっている。ただ、はるか昔の出来事のように感じているのでうまく書き留めれる自信はない。疲れたら途中でやめる。</div><div style="text-align: left;">「SHIRUBE 2021」開催までの経緯と、通常開催中止を決めたところまでのことは2つ前の投稿を読んでください。今日は、仕込み日だった前日18日からの2日間のことを書く。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><div>この二日間のおおまかなタイムスケジュールは、</div><div>前日18日の仕込み日は、10時00分から20時00分の約10時間。仕込み、配信本番に関するありとあらゆるチェック、そしてボイガルのバンドリハーサル、全て込みで20時00分くらいまでに終えれたらいいなというスケジュールだった。</div><div>そして当日は、配信開始が14時30分だったので、前日にできなかったことや最終チェックなども考えて逆算して9時00分集合だった。</div><div><br /></div><div>これが、マストで必要なタイム感だった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div></div><div style="text-align: left;">18日、10時00分、札幌市内の某会場集合。</div><div style="text-align: left;">秘密にしたいので会場名を「A」とする。(ちなみに、ライブハウスではない)</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">外は快晴、いい天気、すでに気温もかなり上がっていた。大量の機材たちを持ったシルベンジャーズ達が続々と集まってきて、みんなで「よーし運ぶぞ〜」なんて言いながら、何往復もしてAの中に搬入した。Aに一通り搬入が終わり、各セクションごとにそれぞれの持ち場を創り始めていった。すごくワクワクしたけど、みんな動き早過ぎてバケモノみたいだった。美術の市川さんが作ってきてくれたステージのバックに吊るす幕とトークブースのバックに吊るす幕に感動。サイズも一寸の狂いもない。市川さんは、エルレガーデンのTシャツを着ていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">プロ中のプロ達が、どんどんと進めていく。「シンゴこれはどうする?」「シンゴこれはこっちの方がいいか?」などと聞かれては「最高です」と答え続けた。</div><div style="text-align: left;">ボイガルのライブの演出として最後の最後でつけようと考えていた星の灯り(星球)を、やいのやいの言いながら設置。俺はひたすら下から口を出し続けた。福岡さんとハヤトさんが並んで空ケースに乗って星球に手を伸ばしている様は、ケミストリーみたいでめちゃくちゃ面白くて「二人ケミストリーみたいですよ」なんてふざけて言っていた。俺たちは全員明日を見透かして、楽しみながら考えながら全力の仕込み。こりゃあ明日絶対最高になるという空気感が終始漂っていたのは言うまでもない。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そういえば、ケミストリーのデビュー曲「PIECES OF A DREAM」にこんな一節がある。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">“「見え透いた明日が一番くだらない」とはしゃぎながら気ままに生きたあの頃”</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そうか、なるほどね。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">なんやかんやで星球の仕込みも2時間近くかかっていた。もちろん各セクションで同時にいろんなことを進めていたけど、めちゃくちゃ時間押してるって感じでもなかった。お昼ご飯を食べて13時過ぎに俺は一つ前の「シルベのことを書いておく」というブログを投稿した。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">休憩が終わり再開。マウントアライブのネデさんやゆうこさん、WESSん瀧田さんなども顔出しに来てくれた。この場所にいる人たち、結局20年近くこの街で同じ業界にいるから、会社は違えどみんなすごくいい関係で、かっこよかったな。</div><div style="text-align: left;">止まることなく仕込んではチェック、不具合見つけてはチェック、その繰り返しで時間はどんどん過ぎていく。俺たちは未知の世界のドアを開けていた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">16時頃ボイガルのメンバー達が会場入り。ステージもだいぶ出来上がってきていて、セッティングしてすぐサウンドチェック。あまり時間もないのでサクッと音出して、音チェックして。音響は松本さん、大好き松本さん。と、ジャカジャカやっていた時、30分くらいしてからちょっと不穏な空気が流れ始めていた。「ちょっと一回ストップ」となり、音を出すのをやめた。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">もちろん、会場のAにはこういうことをやりますというのも伝えていたけど、それとは別のどうにもならない問題が発生した。そして、福岡さんが誰かとどこかに消えてった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><div>ケミストリーのデビュー曲「PIECES OF A DREAM」にこんな一節がある。</div><div><br /></div><div>“強がるわけじゃないんだけど立ち止まっちゃいけない気はしてる”</div><div><br /></div><div>そうか、なるほどね。あの人はそういう男だ。俺たちは福岡さんの帰りを待った。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>辻さんが「一旦全部ストップしよう」と言って、全セクションの作業はストップ。この後音を出すのはおそらくないだろうと判断し、バンドメンバーも帰らせた。(あいつらは3人でスタジオに行っていて可愛かった偉いぞ。)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>辻さんに「辻さん、俺も福岡さんのところに行った方が良くないですか?」と聞くと、</div><div>「いや、シンゴはここにいよう。フクはこういう時ちゃんとやるやつだから、待とう」と辻さんが言った。なんか全員かっこよすぎだわ。</div><div><br /></div><div>そして数十分後、「ソロで紅白でも出たのか?」って顔した福岡さんが戻ってきて、「シンゴ、辻さん、ツネくん、つじちゃん(うちのマネージャー)、ちょっといいですか?」と裏の事務所みたいなところに行った。そこで10分くらい俺たちは話した。</div><div><br /></div><div>そして言葉を重ね気持ちを確認し、「このままこのAでやるには、俺たちが思い描いているシルベにはならない気がする。」と俺含む5人がなり、「場所変えましょう。」と俺が言った。</div><div>機材の量やシステムなどを考えるとある程度の広さが必要で、思い描いているやりたいことや見え方を考えると市内のライブハウスではできなかった。(そもそもライブハウス空いてなかった)</div><div><br /></div><div>そこで新たに出た候補が、「B」と「C」の二つだった。(秘密にしたいので会場名は伏せておく。)</div><div>どちらも未知すぎる「B」と「C」だったが、最終的に「Bの方がうちっぽい」という理由で、札幌市内から車で1時間かかる「B」に決めた。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>みんなのところに戻り、俺の口から「よし、皆さん!これを全てバラしましょう、そして新たに場所を変えます、新たな場所は“B”です!!」と伝えた。みんな笑ってた。「やばいね〜(笑)」って笑ってた。かっこよかった。その時、時計は18時を回っていた気がする。18時を回っていたんだ。10時00分から始まった仕込みを、その8時間後に、日の目を見ぬまま撤収作業に取り掛かるという前代未聞にもほどがあるだろという信じられない爆裂ノンフィクションのストーリー。</div><div>大量の複雑な機材たち、輝くことのなかった星球、幕、見る見るうちに片付けられていく。みんな楽しそうだった。いや、楽しそうというかワクワクというか、とにかく「俺たちならやれる」という感じだった。その速さと強さに、ツネさんが「この人たち最強すぎだろ」と言っていた。</div><div><br /></div><div>バラし作業が始まり、シルベクルーたちに連絡をした。</div><div>やれることがあればなんでもやりますと言ってくれたクルーたちもいて、心強かった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>朝の仕込み時と同じように何度も往復し機材を運び、20時前、バラし終了。さすがにちょっと信じられなかった。何事もなかったかのように、朝のまんま。2時間かかる前に現状復帰した。</div><div><br /></div><div>さて、ここからどうやってBまで行こうかと、福岡さんが誰々の車には誰と誰が乗ってくださいと振り分けていった。その頃スタジオに入っていたメンバーが戻ってきて、とりあえずみんなは明日かんだちゃんの車で来てと伝え、その日は帰した。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>そこから、俺はカメラのはなちゃんと、市川さんの車に乗せてもらってBに向かった。</div><div><br /></div><div>市川さんは、RISING SUN ROCK FESTIVALに初年度から携わっている人だ。この日、ライジングは今年の中止を発表した日だった。</div><div>「ライジングの中止発表、今日だったんですね」と俺は市川さんに言った。すごい無神経なこと言っちゃったなと今もちょっと後悔してる。市川さん「そうなんだよ〜。あの暑い日に、どう過ごしたらいいか、イメージができないんだ」って言ってた。</div><div>「でもこうしてシルベがあってよかったし、これは絶対いいものになるよ。絶対なる。」と言っていた。市川さんのカーステレオからは、SUPERCARが流れていた。そうだよね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>21時過ぎ、Bに到着。もちろんさっきまでのAとは作りも全然違う。</div><div>すぐに辻さんや市川さんと、この角度でこうしようなどと打ち合わせをし、決めて、仕込みに取り掛かったのが21時30分。</div><div><br /></div><div>このやばさが、伝わるだろうか。</div><div>最初の方にも書いたけど、改めて書く。</div><div><br /></div><div>【前日18日の仕込み日は、10時00分から20時00分の約10時間。仕込み、配信本番に関するありとあらゆるチェック、そしてボイガルのバンドリハーサル、全て込みで20時00分くらいまでに終えれたらいいなというスケジュールだった。】</div><div><br /></div><div>だ。楽しくなって来たでしょう。</div><div><br /></div><div>もちろんここから10時間やるのは人間的にも色々的にも不可能なので、やれるところまでやって、パッと見切りつけて、明日にしようという流れ。</div><div>そこからの全員の集中力、ハンパじゃなかった。本当にすごかった。Aの時もすごかったのに、それを超える凄さ。すると途中で、Aの時に顔出しに来てくれたWESSの瀧田さんがBにも来てくれた。ちょっとしてからマウントアライブのネデさんゆうこさんも来てくれた。大量のバナナとお団子を買って来てくれた。結局3人は、仕込みを手伝ってくれた。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>よし、今日はもうここまでにしようと解散。</div><div>俺はWESSの瀧田さんの車に乗せてもらった。瀧田さんは出発してすぐに「福岡の現場は本当にめんどくせえな!」と言って笑っていた。福岡さんと瀧田さんの関係性も俺は好きである。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>深夜に家について、シャワーを浴びて、色々考えるとあまりうまく眠れなかった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>19日、当日。当初のスケジュールは大幅に変わった。</div><div>俺は朝8時に札幌を出た。福岡さんの車で、照明のアニーさんと、MCの智也さんとハイジと5人で向かった。車の中で食べたアメリカンドックが美味しかった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>会場到着、すでにスタッフみんないた。一体、何時に来たんだろう。</div><div>特に聞かなかった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>そして15時00分、SHIRUBE 2021 ONLINE ~LIGHT IS HOPE~の生配信が始まった。</div><div>喋って、アーティスト達からのコメント見て、歌って、喋って、笑って、あっという間だった。</div><div>だけどみんな本当に楽しそうだった。</div><div>YouTubeのチャットも、ツイッターでのツイートも、本当に嬉しかった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>最後のTHE BOYS&GIRLSのライブの最後の曲で、ベースの三角の音が出なくなって、三角は悔しそうにしていた。でも、最後にアニーさんが星を点ける。音は多分、福岡さんか誰かが見にくる、それでも出なかった時はそれまでだから三角にはとにかく弾き続けてほしくて、「弾け」と耳元で言った。あいつは最後の方ずっと泣いていた。最年少、どこまでも行けよ。</div><div><br /></div><div>最後のボイガルのライブは、うちのマネージャーの辻がスイッチング。アニーさんが照明、カメラには郁人もいて、歌詞の字幕はもちろんかんだちゃんが出し続けていた。(ただ途中から字幕がパカパカ点滅するようになったのはどうやらかんだちゃんのPCが朝から起動しまくっていたため「もう無理かも」って悲鳴を上げ始めたかららしくてめちゃくちゃうけた)</div><div><br /></div><div>思えば去年の灯火ツアーから、同じ夜をいくつも越えて来たな。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>そんなこんなで、無事終了。</div><div><br /></div><div>あっっっっっというまに撤収も終了。さすが前日に仕込みバラシを一度経験済みの最強集団。</div><div><br /></div><div>お疲れ様でしたって、帰った。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>俺は帰りは、マウントアライブのゆうこさんの車で、オレセナ作者のひにちさんと札幌に向かった。ひにちさんが先に降りて、俺はmoleの横で降ろしてもらって、moleの機材を下ろしたチームと合流し、最後に福岡さんの事務所で荷物を降ろして、家に帰った。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>帰りは雨が降っていた。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>結局コロナの状況は良くならず、しばらく中標津帰れてない。</div><div>ゲストで出てくれたコータローさん、千葉さん、もまたさん、クマゴロンを始め、協力してくれたり信じてくれていた方々にちゃんと話したい。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>本当にたくさんの方に感謝します。</div><div>これからも俺は、自分の信じれる人と、細々とでも生きて行く。</div><div><br /></div></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-919710125134992662021-06-18T13:13:00.005+09:002021-06-18T13:14:39.113+09:00大切なお知らせ<div style="text-align: left;">明日、「SHIRUBE 2021 ONLINE ~LIGHT IS HOPE~」が開催されます。</div><div style="text-align: left;">YouTubeで、5時間生配信です。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そもそも、「SHIRUBE 2021」という名前で、北海道の中標津町という町で、中標津空港の目の前に広がる広場で、ドカンとやろうとしていました。僕らは野外フェスをやろうとしていました。でもそれは中止にしました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">あの時中止にしてよかったなって、この先ずっと思えるように、この1ヶ月進めてきました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">本来出演予定だったFREE KICK、フラワーカンパニーズ、NOT WONK、四星球、KALMA、ズーカラデル、ハルカミライ、金子智也、N中吹奏楽部、農高太鼓局、N高音研部、THE BOYS&GIRLSのみんなに、心の底から感謝します。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「中止に決めた」という連絡をした時も、みんな「なんでもするよ」と言ってくれました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">明日のオンライン配信では、この出演バンドたちからコメント動画をもらっています。</div><div style="text-align: left;">みんな、めっちゃくちゃに話してくれています。</div><div style="text-align: left;">シルベのこと、中標津のこと、たくさん話してくれています。</div><div style="text-align: left;">SNSに流れていくような1分くらいのものじゃなくて、それぞれの言葉で、たっぷり話してくれています。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">僕は主催の人間なので、当たり前だけど全部すでに確認しているのですが、なんだか再生する前から涙が出そうになったり、笑いすぎて涙が出そうになったり、大変でした。</div><div style="text-align: left;">そして、中学校の吹奏楽部と農高太鼓局とN高音研部からは、実際に演奏している映像をお借りしました。この最強ラインナップの中で、中標津で生きる彼ら彼女らがステージに立ったところをイメージしてもらえると思います。こちらも僕は、何度も涙が出そうになりました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">もし今回の出演アーティストの中で1組でも知ってるアーティストがいて、同時に1組でも知らないアーティストがいるのなら、なおさら楽しんでもらえると思います。</div><div style="text-align: left;">出会ってください。「このバンド知らなかったけど、こんな気持ちなんだ」とか「こんなアホだったんだ、、、」とか、たくさん感じて欲しいです。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">本当はみんな音楽を届ける人たちだけど、こういう形だからこそ、普段なかなか聞けない言葉を放ってくれています。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">明日、生演奏に関してはTHE BOYS&GIRLSのみとさせていただきます。</div><div style="text-align: left;">やっぱり、フェスだし、どうにかして生で音楽を届けたいと思っていて、状況的にもそれができるのはボイガルのみで。</div><div style="text-align: left;">なので、ボイガルの演奏で、各アーティストの曲を1曲ずつ全力でカバーさせていただきます。</div><div style="text-align: left;">生演奏で。</div><div style="text-align: left;">4週間前、メンバーに「全バンドの曲を一曲ずつカバーしたい。タイムリミットは4週間」と伝えると「楽しみー!!」と返ってきました。アホなメンバーたちで本当に良かった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">スタッフたちにそれを伝えると「まじ?頑張れ」と言ってました。アホなスタッフたちで本当に良かった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">厳しい目で見てもらって構いません、愛で越えていきます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">明日は会場にMCとして、本来出演予定だった金子智也さんと、FM NORTH WAVEでDJをしたりいろんな場面で活躍されている二階堂ハイジさんにきてもらって3人で進行します。</div><div style="text-align: left;">世代の近い最強のふたり、こんなに心強いことはありません。</div><div style="text-align: left;">智也さんのことも、ハイジのことも、知ってください。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そんな3人で進めるトークパートでは、出演バンドたちに生電話をつないでいきます。</div><div style="text-align: left;">「電話もしたい」とお願いすると「いいよ〜」とみんな言ってくれました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">開催予定地だった中標津とも中継をつなぎます。</div><div style="text-align: left;">SHIRUBE制作委員でもあり中標津在住の金曽さんを中標津パーソナリティとして迎え、そこにさらに、この一年中標津でお世話になった方にゲストとして出演していただきお話を聞いていきます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">フィナーレは、手前味噌ですが、ボイガルのライブで終わりとさせていただきます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">5時間生配信と聞けば長いですが、怒涛の5時間です。</div><div style="text-align: left;">僕らは、フェスをやります。</div><div style="text-align: left;">中止になったフェスを引き連れて、新たに、配信でフェスをやります。</div><div style="text-align: left;">1年かけて進めてきたものを、1ヶ月で越えていきます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そして愛しのシルベクルーたち、こっちは任せておくれ。</div><div style="text-align: left;">そっちは任せたよ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">札幌某所から、明日19日15時スタート。</div><div style="text-align: left;">SHIRUBE ONLINE ~LIGHT IS HOPE~</div><div style="text-align: left;">SHIRUBE公式YouTubeからです。</div><div style="text-align: left;">アーカイブは残りません。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">無料です。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">たくさんのご来場お待ちしております。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">絶賛会場準備でドタバタしてる隅っこより、ワタナベシンゴから、心の叫びでございます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-89935682858479430292021-05-17T19:32:00.005+09:002021-05-17T20:11:43.393+09:00シルベのこと書いておく<div style="text-align: left;">ハッピーニューイヤー。</div><div style="text-align: left;">ブログの更新をできなかった約5ヶ月の間、炊飯器の電源コードをずっと探していました。そして先日、遂にその長い捜索に終止符が打たれ、最近は茶碗の中でダンスっちまっている米たちを眺めています。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">さて、</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ちょうど一年前、僕は突然「フェスをやりたいな」と思いました。バンド活動を進めて来たこの10年の中で色んなアクションを考えては来ましたが、「フェスをやる」ということだけは微塵も思ったことがなかったので、自分でも「?」って感じだったけど。</div><div style="text-align: left;">でも、思いついた同タイミングで「よし決めた、やる」という感じでした。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">その頃といえば、「イベント中止、アルバムのリリース延期、ツアー延期、振替公演いつにする、会場どこにする、そもそもどうやってやる、配信どうやってやる、ライブハウス叩かれてる、ステイホーム、エトセトラ」で、なくなったもの・なくなっていくものをどのように再構築するかでいっぱいいっぱいの時だったように思います。</div><div style="text-align: left;">ただ布団の中でふと、「このまま再構築に追われて、そしてそれを遂行できたとして、それで一年終わってしまう」と思いました。それが終わった時に、「じゃ次はどうしよう」じゃ、ちょっと遅いし。そんな時に僕は、フェスを思いつきました。“1年後”のフェスを。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><div>マネージャーの辻、レーベルのボスのツネさん、ライブ制作の福岡さんに、「1年後中標津でフェスをやりましょう」と伝えました。中標津空港の前に広場があるからそこでやりましょうと。みんな案外すぐに「よしやろう」となり、僕らの激動の2020年が始まったのです。</div><div><br /></div></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">中標津町とは、北海道の道東に位置する町で、僕の故郷です。</div><div style="text-align: left;">町中にライブハウスはなく、映画館もなく、週末になると必ず誰かがライブしてるという光景はありません。ただ、僕はそんな町の生活の中で、音楽に出会いました。触れるきっかけさえあれば、住んでる場所は関係ないんですね。そんな中標津町で、フェスをやろうと思いました。フェスの名前は「SHIRUBE 2021」です。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">昨年、都市間移動が可能になったタイミングですぐに中標津へ。</div><div style="text-align: left;">そこで中標津町総合文化会館の金曽さんという方に会い(正確には再会)、力を貸して欲しいと相談しました。想像している規模感などを共有しながら、「この人に会おう」「ここの許可をもらおう」などとリストアップして、だいたい月一で中標津に通い、町の様々の方に会いに行きました。「こういう思いで、こういうことをやりたいんです」と伝えて行きました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">お会いしたほぼ全ての方に、僕の存在はもちろんTHE BOYS&GIRLSの存在も届いていませんでした。バンドで中標津でライブをしたのも3回ほどだし、最後に中標津でライブをしてから6年近く経っていたし、自分の認知度の低さがまだまだなことは重々承知の上だったけれど、それでもさすがに、あれはなかなか喰らってしまいました。自分の力不足に、これでもかというくらい悔しくなりました。でもいつも同行してくれていた金曽さんの人徳もあり、町のたくさんの方に力を貸していただけることになりました。金曽さんがいなかったらここまで形にすることはできなかったです。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ボイガルのサイドーストーリーを見せていこうと、「俺の背中に流れてく」という漫画を毎週日曜日にツイッターとインスタグラムで連載することになりました。森野ひにちさんという方に描いてもらっています。</div><div style="text-align: left;">“ボイガルのこれまでを振り返りつつ、だんだんと漫画が現実に追いついて、そしてSHIRUBEという新たなフェスが出来上がっていくまでを描いていく”という構想が最初からあったので、とある夏の日、喫茶店に彼女を呼び出し、この話を持ちかけました。ひにちさんは「漫画を描いたことがありません」と言った後に「ワクワクしますね」と言っていました。毎週ギリギリになる僕の原作をもとに、最高な絵をあげてきてくれています。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">中標津のコミュニティラジオ・FMはなで、毎週金曜21時に番組をやらせていただいています。</div><div style="text-align: left;">FMはなの皆さんにも本当にたくさん力をいただいています。僕が札幌に住んでるのもあり基本的に収録放送ですが、今年に入ってからは生放送で乗せてもらったりと、僕のわがままにたくさん付き合ってくれて、頭上がらないです。これも、SHIRUBEを盛り上げていくために、はなの皆さんが賛同してくれて成り立っています。中標津のレゲエアーティスト・バッファローソルジャーのコータローさんという方が先月の生放送に出てくれて、忘れられないもんなあの日のこと。二人で歌ったとき、コータローさんフリースタイルで「6月19日はシルベで会いたい」って入れてくれてかっけかったんだよな。あれが電波に乗ったの嬉しかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">中標津だけではなく、SHIRUBEを成功させようとたくさんの方がこのオンボロ舟に乗り込んできてくれました。駐車場どうするとか、ステージどうするとか、警備どうするとか、感染対策どうするとか、電源どうするとか、シャトルバスどうするとか、出店どうするとか、装飾どうするとか、移動手配どうするとか、宿どうするとか、数え切れないくらいのいろんなことを動かしてきてくれた方がたくさんいます。そしてもれなく全ての人が「まずはシンゴの意見ありき」と言ってくれました。お前がやりたいこと、イメージしてることを全部話してくれと言ってくれました。「それはさすがに無理だわ!!」と笑ってくれたり、「それは面白そうだな!!」と乗ってくれたり。そして、現実をしっかり提示してくれました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">SHIRUBEには「シルベクルー」という一般公募で集まってくれたスタッフ達がいます。これまで月一でクルーミーティングをリモートでしてきて、その度に出てくるクルー達の意見や、各地でのポスター貼りなどのそれぞれのアクションにめちゃくちゃ救われてきました。そんなクルー達のパワーで、SHIRUBEはどんどんと進んできました。そして先週15日、今月のクルーミーティングがリモートであり、そこで最初に</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">「6月19日のSHIRUBE 2021は、中止にします。」</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">ということをみんなに伝えました。SHIRUBE 2021は中止です。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">45分近く、僕の思いを話しました。ちゃんと全部伝えたかったから。涙を流す人、ぐっと唇を噛み締めている人、何度も頷いている人、みんな一生懸命僕の話を聞いてくれていました、ありがとう。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">そして散々話して、「なので今日でSHIRUBE 2021のミーティングは最後です、本当にみなさんお疲れ様でした。」と伝え、「そして只今より皆さんは、6月19日に新たに開催する“SHIRUBE 2021 ONLINE ~LIGHT IS HOPE~”のクルーとなります。あと1ヶ月、気を引き締めてください」と伝えました。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">みんな「、、、はい、、、ん、はい?」みたいな顔しててよかった。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">というわけで、SHIRUBE 2021通常開催は断念しました。</div><div style="text-align: left;">なので、やれるやり方で、開催します。YouTubeを使って生配信で開催します。もちろん無観客になりますが、ここまでやってきたSHIRUBEというものに触れてもらえるように、中標津というものに触れてもらえるように、お家にいながら楽しんでもらえるように。</div><div style="text-align: left;">いろんな場所でそれぞれ部屋の灯りの下でSHIRUBEに手を伸ばしてほしいと思います。それは希望だし、大きな標になると信じています。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">今年が初開催なので、当たり前ですが過去の映像とかはありません。</div><div style="text-align: left;">なので映るもの全てが初めてのものです。1年かけて積み上げてきたものを、1ヶ月でさらに良いものにします。なので、もう少し、付き合ってくれると嬉しいです。</div><div style="text-align: left;">フェスなので、しっかり詳細も出していきます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">最後に、</div><div style="text-align: left;">いつ抜けられるかわからないくらいの真っ暗な道の中で支えてくださっている医療従事者の皆様、様々な分野で戦い続けている皆様に、心から敬意と感謝を申し上げます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;"><br /></div>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-67742560947250794592020-12-22T14:38:00.006+09:002020-12-22T14:50:17.869+09:00表紙に選ばれなくたって<p>新型コロナウイルスの影響により、5月から8月にかけて予定していた全13公演の全国ワンマンツアーは中止になった。アルバム「大切にしたいこと」は4月29日から7月1日に発売延期となった。そしてどこにもいけなくなった僕らは、8月から新たに、無観客そして生配信で全国ツアーというものをやってみた。すべて札幌からの配信で、中止になった箇所をそれぞれサブテーマとして設けて13公演の無観客生配信のワンマンライブ。</p><p><br /></p><p>とある日は「福岡ー!」と叫び、またある日は「仙台ー!」などと叫び。でも、冗談抜きで本当にその場所のことだけ思いながらその場所だけのライブができたのは、THE BOYS&GIRLSというバンドのこれまでの軌跡にそれ相当の力があったからだと思う。関わってくれた全ての人に、心の底から感謝している。</p><p><br /></p><p>2021年1月1日、新曲「サンキューマイレディオ」を、配信限定リリースすることになった。今年の7月から9月の3ヶ月間、北海道のAIR-G'で「FM ROCK KIDS」という番組をやらせていただき、その期間で作った曲。このコロナ禍、ラジオという存在が僕にとって間違いなく大きかった。イベントがなくなり、チケットは払い戻され、フェスも中止、CD屋さんもライブハウスもなくなっていった。そして、嫌われていった。それでも何かを発信できるなら、楽しみたかったし楽しんでほしかった。ロックキッズの中で、「フェス」をやることにした。</p><p>フェスのタイトル、出店ブース、出演アーティストなどをリスナーの皆さんと考え、1ヶ月かけて創り上げてその月の最後の週で決まったアーティストの曲をどんどん流していくという、ラジオの中でやる架空のフェス。9月、最後のフェスのときに、僕はこの「サンキューマイレディオ」という曲を書いていった。</p><p>「大切にしたいこと」というアルバムで駆け抜けてきた2020年だったけれど、サンキューマイレディオは間違いなく今年を象徴する曲になったし、来年の始まりにもぴったりだと思っている。是非聴いてください、そして、あなたがよく聞くラジオ局や番組があれば、どんどんリクエストしてみてください。配信開始を待たずとも、もう今からリクエストしてみてください。誰かの真夜中を切り裂いてくれるといいなと思ってます。</p><p><br /></p><p><br /></p><p><br /></p><p>そして、2021年6月19日土曜日、僕の生まれ育った町・北海道中標津町で、野外フェス「SHIRUBE 2021」開催決定。今年めちゃくちゃ中標津のこと考えた。小さい町だから、やばいんじゃないかなって。月並な言葉だけど、元気なくなってっちゃうんじゃないかなって。だからといって、自分に何かできるってわけでもないしって。</p><p>でも、音楽があるって。</p><p><br /></p><p>中標津は、町中にライブハウスがない。大きいCD屋さんもない。ライブってものに触れる機会が、中標津にいるだけじゃ限りなく少ない。車持ってれば別かな、父さん母さんが音楽好きだったら別かな、でも、中学生や高校生は簡単に釧路すら行けない。17年前、YouTubeもなければ携帯もないし、ウォークマンとかも持ってなかった。ラジカセのコードぎりぎりまで引っ張ってラジカセと一緒に押し入れに入って、その暗い押し入れの中から画鋲で戸に穴を開けると星みたいになって綺麗で、そこでイヤホンしてCD再生させて、そこが僕にとってはライブハウスだった。そこでイメージしてたのがライブだった。今そんなことしてる人いるかなあ、いるといいな。</p><p><br /></p><p>あの町に、音楽を走らせる。空港前の広場。あそこしかない。あそこならやれる。そう思ってしまったのだ。</p><p>ボイガルを始めて次の3月で10年が経つ。中標津にボイガルのことを知ってる人なんて、両手があれば数えれるくらいなのもわかってる。現に、このSHIRUBE 2021を進めるにあたり町の人たちに直接話をしてみても、ほぼ皆さんが、ボイガルはもちろん、僕のことも知らない。だけど、やる。だからこそ、やる。その方が燃える。ゼロから始めるのは昔から苦じゃない。「今までそんなのないから無理じゃないか?」ってことでも、やってみないとわからないからやる。この人の力を借りたいと思った人には、全力でぶつかる。嘘のような本当をやりたい。他のフェスと比べてどうこうとかそういうのじゃなくて、生きてくための標を立てていたい。未来に標を立てていたいだけだ。そして悩んで、壊して、また作って、最後は笑ってたいだけだ。</p><p><br /></p><p>中学生の頃、卒業アルバムとは別にその年度末に生徒全員に配られる文集があった。「標」というタイトルだった。3年生が美術の授業で最後の取り組みとしてそれぞれが好きに描く絵の中から、「標」の表紙は決まる。僕は1年生の頃からずっとそれを狙っていた。3年生になったら絶対表紙をとるぞと。中学生の頃、GOING STEADY(voの峯田和伸さんは現銀杏BOYZ)というバンドがすべてだった僕は、「若者たち」という曲からのインスピレーションで、ナイフを持った左手を真ん中に描き“未来を 切り拓け”という絵の作成に没頭した。結局、こうじゃない!こうじゃない!と何度も描き直しているうちに締め切りまでに出せず、無論、表紙には選ばれなかった。今となってはいい思い出だけど、標の表紙に選ばれたい!というのが、あの頃ぼくのひとつの「標」だった。</p><p><br /></p><p>きっとそんなふうに、だれにでも、あるような気がしている。側から見れば鼻で笑われるような、罵られるような、見向きもされないような、だけどその人にとってはそれが大事な標だったんだってことが。</p><p><br /></p><p>このSHIRUBE 2021も、同じだ。あの頃僕が目指していた表紙と何ら変わらない。ここを目指して、日々をこぼさないように、生き続けていたい。</p><p>THE BOYS&GIRLSを始めてから、茶の間のテレビに流れるものが、すべてじゃないことを知った。ガラガラのライブハウスで歌い続けるロックバンドが、冗談抜きに人生を変えてくれた。そして、茶の間のテレビに流れるもののかっこよさも知った。YouTubeの再生回数がすべてじゃないことを知った。音質の悪い全然再生されてないライブ動画に何十回と泣いた。そして、何万回と再生されてるのにはちゃんと理由があることも知った。</p><p><br /></p><p>つまり、どこにだって何にだって、誰かの心に突き刺さってキッカケになる可能性があるってことだ。</p><p><br /></p><p>どんなに時代が変わろうと、きっとあの頃の自分のようなやつが今も絶対にいること、諦めたくない。</p><p>ドントトラストオーバーサーティー!大人の言うことなんか聞いてたまるかって叫んでたあの頃の自分を感動させれるくらい、かっこいいとこ見せたい。職種も、世代も、時代も飛び越えて、人口2万3千人のあの町に、音楽と食と自然と可能性を。本気の文化祭だ。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>シルベクルーという名で、いわゆるボランティアスタッフを募集してます。基本中標津で月1ミーティングに参加できるのが理想、活動内容はそのミーティング内で決まったこと。話してみないとわかんないことがあるっていうのは、めちゃくちゃワクワクする。</p><p><br /></p><p>Twitter、HP、YouTube、開設してます。</p><p>少しずつ、でも、あと半年しかないからスピードは速いほうがいい、拡めてほしいです。そして、半年後中標津で会えたらなって思ってます。僕は僕にやれること、少ないかもしれないけど、とにかく探してやってみます。</p>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-38803485431544591882020-12-12T01:41:00.003+09:002020-12-12T01:41:40.422+09:00チョコレート<p> </p><p>普段からあまりお菓子を食べない。スナック菓子とか。ポテトチップスとかしばらく食べてない。ピザは好きだけど、ピザポテトなんて何年も食べてない気がする。おっとっとも、カールも、じゃがりこも、しばらく食べていない。ひとりではあまり食べようと思わない。</p><p><br /></p><p>甘いものは好きだ。だけど、チョコレートはあまり食べない。嫌いなわけじゃないしどっちかと言うなら好きな方だけれど、自らチョコレートを選ぶことはほぼない。あ、でも、ホワイトチョコレートは好き。ケーキを選ぶ時も、チョコレートのものはあまり選ばない。ケーキとかは大体チーズケーキとか選んじゃう。チーズケーキが好き。チーズが好きだ。</p><p><br /></p><p>でも最近、チョコレートのケーキとか好きになってきた気がする。よく選んでる気がする。ファミリーマートの、ショコラチーズケーキってやつがめちゃくちゃおいしくて。結構な頻度で食べてる。あとは同じく、紅茶の生チーズケーキってやつもすごくおいしい。</p><p><br /></p><p>ていうかもしかしたら、チーズケーキだからなのかもしれない。チーズケーキすごく好きだからか。いやでも、ショコラの良さもわかってるつもり。</p><p><br /></p><p><br /></p><p><br /></p><p>という駄文。</p><p><br /></p>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-15288598439432109762020-12-11T02:48:00.002+09:002020-12-11T03:26:41.315+09:00アペンダン<p>いま。</p><p><br /></p><p>猫が気持ちよさそうにソファで寝てる。</p><p>動いたら起こしてしまいそうだな。</p><p><br /></p><p>甘いもの食べたいな。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>少しだけ、ほんの少しだけ。</p>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-42054575864881609562020-11-25T12:54:00.005+09:002020-11-25T12:59:55.689+09:00あの場所<div style="text-align: left;">最後にブログを書いてから2ヶ月が経ってた。8月から始まった配信ツアーは、残り1本になってた。毎日毎日テレビやネットで何百人ですって言われて、これは良くてこれはダメでって、これは正しくてこれは正しくなくてって、結局最後は自分で決めるしかなくて、この判断は、この天秤のかけ方は、って毎度自問自答の繰り返しで、決めたら決めたで風向きは良くなくて、逆に、埃ひとつも舞い上がることのないくらい無風の時もあって、否定も肯定もされず金と時間が流れていって、そこにあったはずの気持ちや希望までゆっくり消えていくのをただボーッと見送るしかなくて。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">俺に何ができるだろうか。</div><p>この時代にこの時期に、広い世界の中にちっぽけに存在している俺が今やってることや決めたことが、誰かにとって闇や絶望になるのなら、それはどんなウィルスよりもウィルスだ。ワクチンの保管場所も知っている、すぐに打たないといけない。だけどどうすればいいんだ、打ち方がわからない。だから昨日は歩いた。寒空の下、同じ曲だけ聴き続けて歩いた。何十回。「誰かのことを歌えるように、俺自身のために歌う」ってことは、光と希望じゃないと意味がない。そんなことをずっと考えてる。あの人ならどんな言葉とメロディで歌うだろうか、いや待て、俺はあの人じゃない、自分で探せ。だけど会いたい人にはすぐ会えない。言葉が冬眠しそう。猫がニャーと鳴きながら俺の横で寝る。なるほど、トイレが小さいんだな、考えないとな。すくすくと育てよ、俺も頑張るよ。</p><p><br /></p><p>全国配信ワンマンツアー「少年少女の灯火」は、12月19日にファイナルを迎える。実際に各地に行くことはできないと判断し、新たに考えて8月から決行してきたこのツアー。初日だった札幌Sound Lab mole編から数えて、12本、すべて札幌Sound Lab moleを使わせてもらってやってきた。「福岡ー!」「根室ー!」と、各公演ひとつの場所に思いを馳せやってきた。そこにお客さんは1人もいないが、画面の向こうには必ずいると信じてやってきた。1500円というチケット代、こんな時代のこのやり方で、今までみたいにその日だけの物語を見せたいと必死だった。絶望の中の光を、暗闇の中の光を、見てほしかったし感じてほしかった。それができる自信があった。成長していくみんなを、自慢したかった。そんな思いで、先日のセミファイナル仙台編まで駆けてきた。</p><p><br /></p><p>生ライブを生配信。俺たちのステージに収録部分など一切ない。収録してから音をミックスし直して映像もしっかり繋げて、とかそんなことはできない。だけど映像も音も演出も、とことん拘ってきた。やれる最大で挑むしかなかったし、その瞬間を信じてやってきた。</p><p>照明はアニーさん、音響は松本さん。この2人がいればとりあえず大丈夫、という2人だ。このツアー中、色んなことを相談して要求してすり合わせてきた。カメラは郁人とはなちゃん、そしてみほさんという3人。台本はない、冗談じゃなく俺たちは心で繋がっている。スイッチングは辻、どう考えても辻しかいなかった。3人のカメラと辻のスイッチングは言葉にはできない呼吸みたいなのがある。配信する上で大事な諸々はmoleの大嶋さんの力をめちゃくちゃ借りている。全手動で全曲歌詞の字幕を出してくれているのは元COLONYで長いこと働いてた神田ちゃん。俺の即興にも変わっていくテンポにも飛ばしたセットリストにもぐしゃぐしゃな歌い方にも、必死についてきてくれている。moleのたけちゃんが沢山サポートしてくれて、The Floorのヨウジが袖にいてくれている。福岡さんが色々見渡している。シュンと三角とポルノがどんどんかっこよくなっていく。俺はずっと、ただひたすらにずっと、全員に口出しをしている。延々と、口出しだけし続けている。</p><p><br /></p><p>視聴するのにチケット代を払ってもらっているけど、実際にお客さんが会場に来ることはないから、発券という作業もましてや受付で半券をちぎったりなどということもない。だけどせめてと、チケットの画像を各公演用意していた。視聴チケットを購入してくれた方それぞれが保存するでもいいし、プリントするでもいいし、何にもならないけどせめて少しでも実際のライブや実際のツアーに行ってると思ってもらいたくて画像を用意していた。ツイッタ―などにそのチケット画像を上げてくれている人の投稿を見つけては、こみ上げるものがあった。</p><p><br /></p><p>残り1公演、ファイナルの12月19日札幌KLUB COUNTER ACTION編は、無料にした。ボタン一つで見れる、無料。THE BOYS&GIRLSのYouTubeチャンネルから見れるように今進めている。無料なので、この公演だけ「チケット購入」のページは存在しない。今までは見てくれる人にチケット画像を提示して、それを持ってお客さんは見てくれていた。でも今回はそれがない。それがないから、逆に、チケットを作ってもらうことにした。</p><p><br /></p><p>手書きでもパソコンとかででもなんでもいいんだけど、ファイナル札幌KLUB COUNTER ACTION編のチケットを作ってください。無理して派手にする必要はないです。黒ペンで、よくあるシンプルなチケットの字面だけ真似するとかでも大歓迎。とにかく「あなた」の作ったチケットがほしいです。</p><p>できたら、そのチケットを携帯とかで写真に撮って、28日土曜日の正午12:00以降にツイッタ―に投稿してください。「#少年少女の灯火」という文もその際書いてください。そのチケット画像をプリントアウトして、ファイナル当日カウンターアクションに僕が持っていきます。あなたの意志が詰まってるチケットはちゃんと会場に持ってくので、あとはあなたの意思でライブを見てください。これが少年少女の灯火というツアーの、というか、「無観客生配信ライブ」と言われるものの、真骨頂のような気がしています。</p><p>全国から沢山のチケットが届くといいなと思っています。そして、沢山の人に見てもらいたいなと思っています。</p><p><br /></p><p>まだ、なんにも終わってない。</p>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-51087301094755436552020-09-25T10:25:00.002+09:002020-09-25T10:25:15.106+09:00思い<p> 最後にブログを書いてから3ヶ月が経ってた。そんな経ってるなんて思ってなかったし、一体この3ヶ月何をしてたんだろうと思った。そんな朝。カーテンの隙間から晴れ間が見える。</p><p><br /></p><p>毎日、何かを追っている。息をするのも忘れるくらいってほどでもないけど、息が詰まりそうに感じる時はある。誰のせいでも、何かが悪いわけでもなく、自分の問題だ。そしてどちらかと言うと、いい意味だ。自分を纏ってる時間の流れが、見たことない表情で蠢いていてバキバキになってる。</p><p><br /></p><p>毎週土曜日24時からAIR-G'で放送されてる長寿番組「FM ROCK KIDS」を7月から担当させていただいてる。当初の予定通り僕の担当は今月いっぱいまでで、つまり明日が最終回だ。声をかけてくれて、本当に嬉しかった。コロナウイルスが世の中を駆けずり回ってら中で、この夏をTHE BOYS&GIRLSに渡してくれて本当に嬉しかった。あっという間の3ヶ月は、かけがえのないものになった。</p><p>何か発信をしていたくて、毎週水曜日21:00からツイキャスを使って「あいつの声がする」というひとりラジオを3月から本格的に配信し始めた。ラジオのレギュラーもなくなり、声を届けれる場所がなくなり、自分で作った。ディレクターもいなければ台本もない、スタジオもないので自分の部屋から。だらだらと話してるだけではあるけど、リアクションやメッセージをくれる人たちに支えられて今も続けている。そして、「あいつ」のおかげで、FM ROCK KIDSにたどり着いたと思っている。聴こえてほしい声は、出すのを諦めなければ、ちゃんと届くんだなと改めて思い知った。</p><p><br /></p><p>そして今月から、毎週金曜日21:00から30分間、地元中標津で流れているコミュニティFM・FMはなで新しい番組も始まった。「ワタナベシンゴのN学団」という番組。「大切にしたいこと」のリリースとFM ROCK KIDSが不思議な繋がり方を見せてきたこの夏だった。この「ワタナベシンゴのN学団」は、中標津の人にどれくらい聴かれているかが今はまだ全くわからないし、恐らくまだ、全然聴かれていない。そしてradikoなどで聴けない分、町外の方でも聴くのがなかなか難しい。時間はリアルタイムじゃないと聴けないし。自分が聴けないラジオにメッセージを送るのもなかなか気が重いだろうし、メールの数も「ロックキッズ」と「あいつ」に比べると少ない。だけど、今は札幌に住んでいる自分が中標津をこんなに近くに感じることができているのは、確かに届くいくつかのメールのおかげだ。収録が楽しい。素朴なラジオではあるけれど、自分の好きな歌も流している。十代の子が、気にいるかもしれない。今はこつこつと、その電波を重ねる。</p><p><br /></p><p>自分がやっているこの3本のラジオの他にも、全国各地のFM局がコメントを流してくれたり電話で出演させてくれたりしている。8月23日から始まった全国配信ワンマンツアー「少年少女の灯火」に合わせて、その街のラジオに声を乗せる時間をいただいている。3分のコメントも、1曲流してもらえるのも、その枠は簡単なものじゃない。どうすれば恩返しができるか、そんなの一つしかない。</p><p><br /></p><p>今月の日曜日から、「俺の背中に流れてく」というTHE BOYS&GIRLSの漫画が始まった。ツイッタ―とインスタグラムにて毎週日曜正午に更新されていく、THE BOYS&GIRLSのバンドストーリーを漫画で連載していくもの。森野ひにちさんという方に絵は描いてもらっている。この漫画の話を決めた時、彼女しかいないと思った。ひにちさんは、昨年出した弾き語りアルバム「愛葉集」の歌詞カードの最後のページに挿れてる僕の弾き語りの絵を描いてくれた方。数年前に幌平橋で歌っている僕を見て、すぐ描いてくれて、すぐ僕にくれた。数年前。僕はその絵を気に入ってたけど、描いてくれた人の名前もわからずに数年が経って、昨年歌詞カードに使おうと思って、Twitterに「数年前に幌平橋で歌ってる僕の絵を描いて渡してくれた人を探しています」と書き込んで探して、HPにメールをくれたのがひにちさんだった。それから、昨年の6月にプロボで一回挨拶してくれて、弾き語りツアー「暗転」の旭川編に見にきてくれて、喋ったことがあるのはその2回。どちらも、挨拶程度だった。</p><p>この漫画「俺の背中に流れてく(オレセナ)」の話をするとき、『怪しい話があるんだ』と僕は夜の喫茶店にひにちさんを呼び出した。店の前に着くと僕より先にひにちさんが立っていた。席について、一からことの説明をした。こうこうこうで、こうで、こういう流れでこの漫画をやりたくて、こうこうこうで、、、と。ひにちさんはその度に「いいですね」「ワクワクしますね」と相槌を打っていた。ひにちさんは、僕の話を開いていた手帳のようなものにスラスラと書きながら、こういうのはどうでしょうかと時折アイデアを出してくれて、あっという間に2時間近く経ったころに僕らは解散した。ひにちさんは喫茶店での話の中で、高校時代にすべてはここからのシングルを自転車で買いに行った話や、地元でクロマニヨンズのライブを見に行った話などをしてくれた。その話が妙に自分の経験とリンクしているところがあり、悪巧みをする共犯者としてのバイブスに一切の不安がなくなった。きっと楽しんでもらえるし、もっともっとオレセナが色んな人の目に届くといいなと思う。これからどんどん進んでいくオレセナの物語も、現実のTHE BOYS&GIRLSの物語も、並べて見ていただけたら嬉しい。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>そして、全国配信ワンマンツアー「少年少女の灯火」、これが今のボイガルにとってもっとも核にあるもので間違いない。4本が終了。毎公演、心と身体が0から100になり、また0になる、そんな日々。すべて札幌から配信しているけれど、しっかりとその街に、そのライブハウスに、身体以外のものを連れて行っている。各ライブハウスの看板をみんなでペンキで描いて、背中に掲げてる。各地の動画をお客さんから集めて、それをオープニング映像として使って、そこに自分の声を乗せて、開演前ギリギリの感情に持っていってる。1500円というお金をとっている。曲目もギリギリまで悩んでいる。現時点で、30日の大阪FANDANGO編の曲目は決まっていない。毎日毎日考えてはいるけど、これじゃないこれじゃないとなって、中々決まらない。スタジオでの時間も、いつもあっという間に過ぎていく。たった1曲に、たった8小節に、一回のスタジオ練習の時間が過ぎていくこともある。無駄にはできないし、手は抜かない。僕らは全国ツアーを回っている。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>4月に「ボイガルがいる」という無料生配信ワンマンをやったとき、1300人ほどの人がリアルタイムで見てくれていた。今回ってる「少年少女の灯火」は、終えた4本を平均しても、その10分の1にも達してない。単純に自分の実力不足と共に、配信というものへのため息もあるだろうと思う。それを否定はできない。ただ、一本でいいから、少なくともあの時の1300人には見てほしい。あの無料生配信ワンマンと今やってるツアーは、わけが違うんだって、一本見てもらえたら伝わる気がしている。そのはじめの一本を踏み出してもらえないことが、今はとにかく悔しい。が、悔しさでステージには立っていない。見にきてくれた人へ、行くことの出きなかった街へ、ライブハウスへ、最大限の愛と感謝でステージに立ってる。</p><p><br /></p><p>溶けるような夏に始まったこの矛盾だらけの全国配信ワンマンツアー「少年少女の灯火」は、吐く息が白くなった冬に終わる。その灯りを頼りに、季節をこえていく。</p><p><br /></p>ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-60953863425685133152020-06-28T13:28:00.000+09:002020-06-28T13:35:33.575+09:00とにかくやってみよう首が痛いし、足も痛い。原因不明の擦り傷の存在に、シャワーを浴びると気付く。歯ブラシに手を伸ばした時に鏡に映ったアホ面のおでこが赤くなっている。ライブの翌日ってやつが確かにそこにあって、ロックの神様をぶん殴ってやりたい気持ちになった。<br />
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昨日6月27日、無観客配信ワンマン「ボイガルがいる」を見てくれた方に心から感謝します。30日の23:59まではYouTubeに残ってるので、何回でも行ってみてください。<br />
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会場入りから本番開始直前まで、本当にギリギリまでチームボイガルとチームスピリチュアルラウンジとチームHEXPで力を合わせました。<br />
音は松本さん、幾度となくボイガルの音をやってくれてる。今回は難航した、が、何度も何度も確認してここだ!ってのを見つけれて。松本さんほんとすごい。スピリチュアルのPAやまっちにもサポートしてもらった、ありがとう。照明はスピリチュアルのつばめさん、出会って10年くらい経っかな、僕の要望に対してたくさん答えてくれて感謝です。<br />
映像は、はなちゃんとHEXP阿部さん。1曲目、はなちゃんカメラの1カットでグッと始めてから2曲目以降HEXPの阿部さんの持つカメラも加えて一気に加速させました。バッキバキのスイッチングは、マネージャーの辻が。辻はすべてわかってるし、隣にはHEXPの千葉さんがいるから何も心配はなかったな。歌詞を出してくれたのは福岡さん、もはや歌詞岡さん。<br />
そしてスピリチュアルラウンジ店長の新保さんが、後ろでどんと構えてくれていました。<br />
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僕らは、全員でライブをした気がします。<br />
越えていきたかった。<br />
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8月23日から予定していた全国ワンマンツアー「少年少女の星屑」は、予定したいた13公演すべて中止にしました。間もなく発売になる『大切にしたいこと』というアルバムを持って、バラバラの場所でバラバラになった星屑を取り戻し見せ合い重ねたかったツアー。今のこの情勢考えた時に「俺には無理。このツアーに関しては、それだとちょっと違う」と、素直にそう思って、中止を選びました。<br />
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だけど、他に絶対ある。<br />
幻となって消えかけてしまって星屑を、取り戻しに行ける方法が絶対にあるはずと、探しました。<br />
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見つけた答えは、“無観客で生配信で全国ワンマンツアーを回る”です。ツアータイトルは、《少年少女の灯火》。<br />
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ただ、ボイガルは本メンバーは僕だけで、サポートメンバーに力を借りている状況。そして何より世界はこの状況で、実際に各地に行くという決断は今はできない、なので【すべて札幌からの生配信で全国を回る】ことにしました。<br />
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文だけ読むとまったく意味がわからないけど、でもそれ以外に言いようがないのです。すべて札幌からの生配信で全国を回るのです。2回言ったところで意味わかんないな。でもほんとにそれしか言いようがないんです…<br />
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中止になった星屑ツアーの13公演分を、灯火ツアーでやります。各公演、「今日はここだ!」という強い気持ちでやります。紛れもない全国ツアーをします。<br />
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ツアーが発表されるときっと、「ここならいけるかな」とか「休み取らなきゃな」とか「部活の大会被ってるな」とか、それぞれでツアーに対して思いを馳せるじゃないですか。なんとか時間とお金を確保して、その会場に向かってその日だけのライブを体感しに当日を迎えるじゃないですか。ツアー全体は何公演もあるかもしれないけど、自分にとってはたった1本のその公演がすべてじゃないですか。<br />
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それを今のこの状況でも、ちゃんとやりたいと思ったのです。<br />
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なのでこのツアーはチケットを買ってもらいます、各公演1500円。<br />
そして、どう頑張っても配信だし札幌からやるというのは変わりありませんが、それでもその街でやりたいので、13公演の各地の街並みなどの動画を募集します。<br />
例えば会場近くの商店街とか、普段使ってる駅までの道とか。ボイガルのTシャツ着て実際会場まで歩いてみるとか。なんでもいいんだけど、とにかく、自分以外の誰かが見た時に「ああ、確かにこの公演を見に来てる!」ってなるような、そんな風になりたい。楽しくないですか?あと、すごくわくわくしませんか?<br />
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動画は、各公演でなんらかの形で使うので、例えば知らない人の顔が映ってたりするとNGなのでうまいことお願いします。自分の顔とかなら大歓迎だし、友達とかならちゃんと許可とってくれればなんでもOKです。ホームページから募集開始してます、編集とかのこと考えて締め切りは各公演の1ヶ月前までとなってるので、ちょっと気をつけてください。<br />
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そして大事なことは、この「少年少女の灯火」は、過去2回の無料生配信「ボイガルがいる」とは全然違うものです。紛れもない全国ツアーをやるのです。期待しててください。<br />
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どんどんいきましょう。<br />
次のイベントは7月1日、3枚目のアルバム『大切にしたいこと』の発売です。遂に。遂に。ようやく。ようやくです。歌詞カードには、僕のおかあが20年描いてきた水彩画を載せています。僕の大切にしたいことです。おかあの初めての個展、ぜひ見てください。<br />
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めっちゃくちゃ聴いてほしいな。<br />
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7月5日にはアウトストア生配信があります、視聴には合言葉が必要で、その合言葉はCD買った時にCD屋さんでもらえるので見逃さないでくださいね。<br />
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そして、ミスターラッキーオールドの最強MVが公開になりました。ダテくん、本当にありがとう。これについてはまたゆっくり話すか書くかします。とにかく何回も見てほしいです。<br />
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夏の終わりに始まる灯火ツアーが終わる頃には、もう雪が降ってるんだから、人生ってすごいや。でも、とにかくやってみよう。考えるだけでクラクラするけど、とにかくやってみよう。<br />
<br />ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com6tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-81186385364428033242020-05-25T03:26:00.003+09:002020-05-25T03:26:41.077+09:00ミッキーマウスマーチみたいに夕方くらいから天気が段々と怪しくなってきていた。<br />
配信ライブが終わり、会場だったmoleを出ると向こう側で雨の音がして、そこで楽屋に傘を忘れてきたことに気付いて取りに戻った。<br />
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「ボイガルがいる」から、もう1ヶ月くらいが経つ。moleの匂いは、「もぐらのあな」ぶりかな。あっという間に季節が過ぎて行く。僕は最後の出演者だった。ライブの出番が終わり、楽屋の奥の隅っこでアニーさんとカメラマンのはなちゃんと、ふーっとひと息ついていた。程なくして別会場で出演だった奥山漂流歌劇団の京くんも来て、4人で話をしていた。アニーさんと京くんが「ジャガイモはいいぞ」という話を熱弁していた。僕はそれをヘラヘラ聴いていた。はなちゃんはソファーに座らず地べたに座ってヘラヘラしていた。<br />
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僕はブログを書くよ、京くん。<br />
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左手に裸のマイクスタンドを持って、右手に傘を持って、水たまりも気にせずに晴れやかな気持ちで帰った。久しぶりの雨で、嬉しかった。詰まりに詰まっていた日々に、光が射すような気がして。ライラックの香りがしてふと顔をあげると、雨に濡れてキラキラしたライラックがそこに咲いていて、少し立ち止まる。<br />
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雨の音とその優しい香りに包まれて、ゆっくりゆっくり帰路を辿る。<br />
気持ちよかった。<br />
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家について、手を洗ってうがいをして、水を一杯飲む。<br />
ちょうど電話が来て少し話して電話を切ったあと、ふと、ミッキーマウスマーチが頭の中で流れた。<br />
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雨が降るとやっぱり、嬉しい気持ちになる。<br />
言葉の中にある優しさに気づけるようになる。<br />
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とかなんとか思いながら焼きそばを作って食べて、シャワーをさっと浴びてごろごろすると、ゴロゴロと遠くで雷の音がする。ごろごろにゴロゴロを被せるな。段々と近づいてきてたけど、僕の住んでるところでは近くでドーンとはならなかった。それよりも自分のお腹のほうが鳴り続けていてそっちの方が怖かったな。ぐるぐる。<br />
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せっかく眠ろうと思っていたのに、そのせいですっかり目が覚めて、この時間。<br />
でも今日はもう寝れそう、明るくなる前に目を閉じよう。大丈夫。<br />
午前3時8分、いい調子。<br />
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明るくなって目が覚めたら、明後日の水曜日に通販でダウンロード販売になる「ボンサイに水」の2曲目をまたイチから作らないといけない。あ<br />
なんでかって?<br />
昨日、「パソコンの容量もやばくなってきたし、これは仮データだから消していいやつだから消そう」と思って削除したデータが、あとコーラスを1ついれれば完成っていうところまできていたその2曲目だったからさ。ははは。<br />
まだまだ宅録の力量がほんとにちっぽけでしかも要領の悪い僕には、かなりのダメージだ、めちゃくちゃ頑張ってたのに、、、<br />
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いや、高ければ高い壁の方が、のぼったとき気持ち良いもんな。<br />
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よーし寝るぞ。<br />
全然関係ないけど、ナスの煮浸しが食べたいな。昔実家で、おかあが作る料理で「食べられないナス」っていう品目があったんだけど、それについてはまた今度。<br />
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おやすみなさい。<br />
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<br />ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-883651380669856976.post-36361983399693400652020-05-24T04:56:00.002+09:002020-05-24T04:58:58.546+09:00東の太陽そろそろ飽きてきた、そうめん。<br />
ちょっと前まで米を炊いてドバッと食べるみたいなことを続けていて、圧倒的に動く量減ってるからちょっと顔丸くなってきて、まずいなと思って、最近は主食をそうめんに変えた。<br />
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でも、そろそろ飽きてきたな、そうめん。<br />
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普通にめんつゆにつけて食べると、夏みたいな気持ちになって美味しいし。<br />
油そば仕立てにして食べる方法もマスターしたからそれも美味しいんだけど、飽きてきた。あと2束残ってる。今日はその2束を食べて、月曜日から米は解禁しよう。<br />
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卵は好きだから、どんな料理でも嬉しい。米だろうがパンだろうが麺だろうが。<br />
だけど、卵を食べるとすぐお腹壊してしまう。食べてご馳走様でしたってして、食器下げたらもうトイレみたいな。実は自分の身体には卵は合ってないのかなあ。なんて考えつつも卵を食べる。そうめんと卵ばっかり食べてるな。<br />
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カレーとかキムチとかもとっても好きだけど、ご馳走様と同時くらいにトイレ。<br />
わかってるのに食べてしまうな。<br />
わさびとかからしとか唐辛子とか、そういう類の辛いのは基本的に苦手だ。<br />
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今日も雨は降らなさそうだな。<br />
東から眩しい太陽がぐんぐん上がってきてる。<br />
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なーんか、良くない気がしてる。人と話してなさすぎるし、入ってくるものも出していくものもない。もっと自分から開いていかないとダメだ。<br />
その上、できないことがあると物に当たりそうになるんだよなあ、、、小学生かよ。<br />
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深呼吸、深呼吸。<br />
日の光を浴びて、散歩とかしようもっと。<br />
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今日は夜、ライブする。<br />
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目を閉じて、イメージをする。<br />
悲しくないように。<br />
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時刻は午前4時58分。<br />
言葉ってほんとに、難しい。ワタナベシンゴhttp://www.blogger.com/profile/02110686537961512004noreply@blogger.com0