よかった
ギターの照れ子の弦張り替えて、少しジャカジャカして、寝ないと声出ないしってギター置いて電気消して、目つぶって。でもやっぱり明日のセットリストで、も少しさらっと弾いてから寝ようかなとか思って、でもいいや、やっぱり明日朝起きたらにしようと思って。電気は消したままで。目は瞑ったままで。今日までのことを思い返して。
終わるのは、少年少女のケモノ道というタイトルのワンマンツアーであって、これからむしろ始めること始まること始めなきゃいけないことが山積み。だけど、なんでかな、少し淋しいような気がして。淋しくなんかないはずなのに、なんでかな。いや、これ淋しいとかじゃないな。なんだろな。こんな歌を作りたいと思うビジョンがあって、いつかできたら聞かせてやろうと思って、何か今ならできるんじゃないかなと思って、でもやっぱできなくて。ていうか、好きな人たちが先に歌ってて。先にというか、既に。
外は酔っ払いの若者がうるさい。サイレンは鳴り止まない。マンションの廊下は酔っ払いのカップルがうるさい。夏休みみたいな夜が続いてる。あの日見つけたかわいいバス停も、傘に落ちる雨も、集まる小さな魚たちも、改札を越えてゆく。ありゃ、3時だ。寝なきゃ。
夢で、よかったあ。