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あの頃とは違うこんな歌

悲しくて苦しくてキツくて、そんなことが実はめちゃめちゃ多い一年だった。何にも見えなくなって考えたくなくって、すべてを投げ出して中標津に帰りたいって、毎月のように思った一年だった。色んな人と出会って、話して、この目で見て、この耳で聞いて、この足で行って、色んなことを感じれば感じるほど葛藤が生まれてくるし、でも全てがきっとボイガルに繋がってゆくと思って色んなことをして色んな人に会ってきたし飛び込んだつもりだったけど、そうすればそうするほど、ボイガルは後退していくばかりで、誰にも言えないことがどんどん増えていって酒ばっか飲んでた。たくさん飲めば楽しくなって昨日のことは忘れて「飲みすぎたなー、気持ち悪いなー」ってことだけ考えれたから、ひたすら飲んでた。でも友達や仲間と飲むお酒は本当に美味しかったし楽しくて、ずっとこんな時間が続けばいいなって何度も思った。歌を歌うということに逃げることが増えたから、2017年はそうはなりたくないし、そうじゃやくて、聞いてくれる人や僕の音楽を好きになってくれた人が安心して逃げてこれるような歌を歌えるように強くたくましく誰よりも冷たく大きな声で、そんな風にいれたらなって思ってます。

一生懸命向かって来てくれる人には一生懸命向かおうと思う。


「 悲しい時に浮かぶのいつでも君の顔だったよ」

ジェットコースターは苦手だ

十三駅で降りたとき、向こう側のドアから降りてきた女の子が僕のところに駆け寄ってきた。その子は、「あの、ボイガルの、!ボイガルのシンゴさん…!」と声をかけてくれた。何かを言いたそうな顔をしている。うまく、言葉にできなさそうな顔をしている。僕は少し待った。するとその子は「私、聴力がすごく落ちてしまって爆音のライブハウスには暫くライブ見に行けなくなっちゃったんですけど、すごく応援してます!!大好きです」と最高な笑顔で話してくれた。僕はその時、「ありがとうございます、いつでもいいよ。いつでも来れるときにおいでね」と、いつもの調子で言ってしまうところだった。ライブハウスなんて、ライブなんて、行きたいと思った時に色んなタイミングがうまーく合ったときに好きなときにいつでも来てくださいってことはいつも心から思って言ってること。でもどこかで、この言葉が当たり前のように繰り返しのように使っていたのかもなって気づいた。だってその子は、今は、ライブハウスじゃないのにね。一瞬でハッとして、僕はその子に「ありがとうございます、そうなんだね、じゃあ…CDとかだ。新しいCD、すぐ出すから待ってて」と言った。その子は嬉しそうにしっかりと僕の目を見て「はい!!!」と言って、握手をして階段を降りていった。レコーディングもしていなければ、リリースも決まっていない、僕の渾身の、いつになるかさっぱりわからない口約束。あの子はずっと待つだろうし、もしかしたらこれから毎日期待してくれるかもしれない。勿論あの子だけじゃなく色んな人が待っててくれているかもしれない。あの子に出会えてよかったなと思った。十三駅からファンダンゴまで向かう5分間で色んなことを考えた。トムボーイズが待ってる。行く、ライブする。

ファンダンゴに着くとトムボーイズがファンダンゴに電飾をつけたり無数の旗をぶら下げたりしていた。彼女らなりのロックンロールショウへの準備。ワクワクした。河内REDSのライブが終わって、僕らの番。女の子たちに混ざりながら、若い男の子達が拳を上げて、まるで、「シンゴさんぶっ放してくれ、頼むよ」というような顔で僕らの歌を一緒に歌ったりしている。今年は後半になって男の子達が来てくれる数が特に西日本は増えた。彼らを見てると抱きしめたくなる。僕は男の子だから、彼らを見てると抱きしめたくなる。懐かしい曲を2曲やった。バンドでやったの…

死ぬには若すぎる(イクには早すぎる)

日中の最高気温が6度近くもあったもんでおかげで夜になれば道路はツルツルだ 足元ばかり気にして転ばないように無様な姿は見せないように必死に歩を進めるしかなかった 無様な姿は見せないように 何かあれば行く回転寿司屋に、何もないのに入った俺は、サーモンとえんがわを最初に食べたところでとてつもない虚しさに襲われて、そこからは闇雲に皿を重ねた ひとり、カウンター、角の席 2430円が白い息となりサブロクの空に消えてった
そういえば昔、「会おうと思わないと会えないからね」と言われたことがあったけど、あの時俺は会いたいと思っていたんだよ 会いたいと思っていたのに会えなかった、ただそれだけだったのにさ 何であんな言い方をされたんだろう、俺は会いたいと思っていたのにさ 会いたい人がいて、でも会いたいといくら思っても会えない時は会えないんだ だからどうせまた会えないと思ってしまうんだ だから誰にも会いたくないと思ってしまうんだ さっき寿司屋を出る前最後に飲んだ一杯のお茶がかろうじて体をあったかくしてくれていたのが救いだな、心はキンキンに冷えきって、まるで昨日飲んだビールじゃねえか
適当に歩いて、気づいたら大通南改札の前にいた 行く当てなんてないのにさ、どうしちゃったんだろうな 切符もないしまっすぐ帰ろう、引き返してポールタウンの入り口をくぐった すれ違う人、追い越してく人、全員俺のことなんて知らないし俺もお前らのことは知らないが どこに行くんだろう、なにをしてるんだろう、どうして気になってしまうんだろう そしたら一人の女の子が後ろから走ってきて俺の横に来たのが視界に入った 俺がイヤホンを外すとその子は「いつもラジオ聞いています」と握手の手を差し出してきた 俺がありがとうと言って握手をすると、その子はサッと走って友達のところへ戻っていった あ、ちょっと待ってよ、もう少し話をしないかいせっかくだし 最近こんなことがあったんだとか、例えばそうだな、君がいつも聞いてくれてる俺のラジオのこととか何でもいいんだ、何でもいいんだけど、そんななんか、変な下心があるとかじゃなくて、ほんとにただ、ほんの少しでいいから話をしないかい
なんてこの俺が言うわけも言えるわけもなく、何もなかった顔で平然と前を向いて歩き出した だってもう22時だし 3歩進んで振り返るとその子の姿は見えないし、酔っ払った若者と目があってしまってビビって咄嗟に目を逸らした
「“もういい…

本当は誰かにわかってほしかった

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ブログに残せなかったこの一ヶ月で、僕は僕なりに色んなことがあった。僕は僕なりに色んなことを思った。言えなかったことも、残せなかったことも、綴れなかったこともたくさんあった。できなかったことも、行けなかった場所も。でも、もちろんその逆で、色んなことができたし歌えたし、色んな人に会えたり、話せたりもあった。生活は常に、向こう側と隣り合わせだね。




全部を思い出せないから、ほんの数日前の話を。載せる写真は全部ミナミフウコさんが撮影したもの。大切な写真なので、見て楽しんでください。


9日、一時間半ほど遅れて飛行機は離陸。久しぶりの福岡空港へ。空港について、ビールを一杯買って、20時半のバスで熊本に向かった。バスの中で、路上やりたいなって思ってツイッターに「どなたかアコギを貸してくれませんか」と投稿。すぐリプライをくれた方がいて、熊本について下通のカラオケ館の前へ向かった。アコギを持った女の子が待っていてくれて、「ありがとう」と言ってアコギを借りて適当な場所を探した。帯屋の前に決めた。僕とアコギを貸してくれたその子と聞きに来てくれた子と三人でそこに座り、僕は歌い始めた。下通は、週末ということもあって考えられないくらいの人、考えられないくらいの酔っ払いがいた。3曲ほど歌ったところで聞きに来てくれた子が終電のため帰った。それから、何度か酔っ払いたちが立ち止まっては褒めてくれたりしながら、一時間ほど歌って路上は終わった。アコギを貸してくれた子と下通の入り口まで一緒に歩いて、今日はありがとうと別れて、僕はホテルに行った。なかなか眠れなかった。


10日、撮影のため東京から来るフウコさんに昼前に連絡。「何時に着くの?」と聞くと「もうついております」ときたから、「熊本城を見に行きたいからちょっと付き合って」というと「私も行こうと思っていたのでナイスタイミングです」とのことだった。もしかしてフウコさん一人で行って色々感じたかったかなと思いつつ、ここは僕のわがままに付き合ってもらおうという思いが余裕でウルトラ勝ったので、「わーい」と返し、すぐに合流して熊本城に向かった。

入り口にいた、警備のおじさん。熊本城をまわるのに、ここからだとこんな風に見えるよとか、色々なことを教えてくれた。「全部周ると1時間はかかるとおもうけど、見てたら一瞬だよ。最後は市役所14階まで上がってみるといい。熊本城の凄さと綺麗…