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オレンジの切符

コンビニ弁当、氷点下の外。 酔っ払いは騒ぎ、なりふり構わず深夜3時。 止まないサイレン、うるさい忘年。 ひとり、散らかった部屋、消した電気。 瞬きの数だけ、眠れないままで。 考えた分だけ、近づける気がして。 思わず出た言葉に、降り積もった粉雪、夏の日、思い出せば滲む俺は汗っかき。 ギャツビー、笑った街歩きながらこの先、何があろうとも忘れない伊右衛門。 心の、奥底、言えなかった夢も。 叶わなかったことも、変わらなかった俺も。 それでもきっと、いつかきっと、 思い続けた先に、それはあるだろう。 難しくてわかんなくて消しゴムなんてもってなくて。 だけど唯一の道しるべ、もう誰にも邪魔はさせねえって意気がって。 ひとりふたり、消えてった街。 サブロクは静まり、終電もなくなり。 調べた明日の便、飛べるわけないがそれでもいい。 元気にしてるか、友達。ぶん投げた携帯、気づかないSOSに。 もううんざりだよな、わかるよなんとなく。 だけど俺はどうしてもあの日を、忘れるような奴にだけはなりたくないって思うんだ。 コンビニ弁当、氷点下の外。 酔っ払いは騒ぎ、なりふり構わず深夜3時。 今夜こそゆっくり、眠れたらいいな。 てっぺんが来るその前に、なんにもなかったように。