まだ戦える
1月28日、あけましておめでとうございます。 今年は約10年ぶりくらいに中標津にある実家で元旦を迎えた。実家には両親と僕。とてもいいものだった。 2日に中標津から飛行機で札幌に帰ってから、怒涛の1週間。新年になり8日までのうちに6回飛行機に乗り、飛行機はもういいなと思った。でも、苦手な飛行機に乗るからこそ進むことってのがたくさんある、へっちゃらだ。 1月13日の午後に札幌を出てから、2週間が経った。50泊51日の旅は、まだ半分も進んでない。小さなキャリーバッグに5日分ほどの服。普段なら多いくらいだけど、さすがに少ないか。 東京の風が強くて、鼻水が出る。でもずっと快晴、毎日のように青空がすごくて、何故だか吐きそうになる時がある。うえええ 舞台「みみばしる」に出演するため、ほぼ毎日稽古の日々。言葉ではうまく表すことができない日々を過ごしてる、とてもいいもの。日に日に良くなっていく、とかじゃなく、10分ごとに、5分ごとに、1分ごとに良くなっていくというか。変わっていくというか。バンドやってるだけじゃ感じることのできないような感覚の中で日々ジタバタしてる。 普段から役者として活動してる人もいれば、アーティストの人もいて、大工さんもいれば、高校生もいる。ラジオと演劇が合わさったこの舞台は、想像よりもはるかに色んな世界や色んな人を巻き込んでいる。 終わりに向かって進むことを望んでいる。解散する日が決まっている。初めてのツアーが、最後のツアーだということを、みんなわかって集まっている。それが舞台というものなのでしょうか。きっともう二度と、集まることはできない気がしている。それが美しいんだ。 まだ戦える。僕らは耳を走らせる。 この舞台が終わったら、THE BOYS&GIRLSの現体制でのラストツアーが始まる。こちらは解散はしない。何度いえばわかるんだよ、くそ。休んでる暇などない、胡座かいてる場合じゃない。でも、ちゃんとしんどくなって、ちゃんと下手こいて、ちゃんと感情受け止めて、瞬間を人間らしく生きる。 全然、平凡な毎日。 伝えたいことをうまく伝えれないことなんて毎日。わかってあげたいことを、わかってあげれてるかどうかもわからないってこと、毎日。 でも諦めちゃダメだ 。 イヤホンの向こう側、聴こえたら合図さ。