嘘ついたってことは本当

雨がだんだん強くなってきて、交番の前の信号でチェーンが外れて、自転車は押して帰ってきた。
言わなくていいこと、また言ってしまった。オナニーよりタチが悪い。

セブンイレブンの前を通り過ぎたあたりで、僕は自分が何を思ってるかはっきりと気づいた。気づいてしまった、か。


僕の知らない最後の数行をあびが歌いはじめた時、僕がモッコリの方を見て「聞いてねえぞ!」って顔をすると、モッコリはニヤニヤしていた。あびが歌い終わった後に「聞いてねえぞ!」というと、あびもニヤニヤしていた。

それで、僕はよかった。
でも、自分の安定のために友達を連れ回すなんて、僕は最低だなあと自分で思った。でも、それがすべてだった、んだと思う。思ってしまったんだ。ごめんね。ありがとう。


さきたろー、ありがとう。お疲れ様。



最後の歌を、無事に歌えてよかった。
シンゴ、がんばれ、お疲れ様。

シンゴ、お疲れ様。

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