もう少し抱きしめていたい

壮絶な2週間だった。
ワンマン終わってから、東京で決まっていた予定があり、結局2週間いた。

頭の中で色々思い出してきたからせっかくだしブログの投稿画面に向かって文字を打ちながらにしよう。



東京初ワンマン、「少年少女の街の音」というタイトルをつけた夜はとても長い夜であっけなく終わった。リハーサルが始まって、開場して、開演して、終わった。
とってもとっても楽しかったけど、ワンマンっていうことと、あとはお客さんに救われたライブだった。俺、結局全然声出なかったし。でもすごい色んなこと思いながら歌えたしステージ立てたしとてもよかった。
もっともっと頑張らなきゃね。









撮影はYURIさん。転載しないでねん。


ワンマンが終わって、打ち上げで吐いて、始発で帰ってでも次の日案外すぐおきた。



それから今日まで色んなことあった。メンバーは30日に帰った。
それから休みの日が少しあって。

埼玉のなんくんのとこに久しぶりに泊まりにいった。なんくんって、姉ちゃんね。音楽とかそういう芸術的なことは全部なんくんから教わった。なんくんはもうお母さんになってて、息子二人もどんどん成長していってた。旦那のあゆちゃんにも久しぶりに会えてよかった。駅になぎら健壱がいたのは全然意味不明だった。そっくりさんかもしれないけど、多分あれはなぎら健壱さんだった。埼京線、結局いつも向こうは夕暮れ。 





友達と荒川に行ったり、多摩川に行ったりもした。平井っていう駅に集合して、あっくんがくるまで駅前の広場みたいなとこにいたんだけど、そこの空気感がやばかった。やばいおじさんしかいなかった。
俺たちはお互い離れた街で暮らしているけど、俺にとってはこうやって音楽がない日に遊べる数少ない友達で大切な人たち。気を使わせてしまったような気がするけど、いつもありがとう。みんなで大きい川沿いを夕暮れの隣でひたすら歩いた。20代後半にさしかかった俺たちは手を繋いだり走ったり歌ったり飛んだり回ったり。その日はコンビニの前にみんなで座ってパンとか食べながら少し話して解散した。






多摩川は最初夜に行ってみたら電車がめっちゃきれいだった。短いのから長いの。重なったとき感動した。
最初いったとき夜にちょろっといってみただけで、晴れてるときにも来たいと思って時間見つけて一瞬でも昼に行こうと思って5日に新宿行く前にちょろっといってきた、最高だった。俺は札幌の豊平川も大好きで何度も足を運ぶし幌平橋の階段をのぼると色んなことに気づけてとても大切な場所だけど、また新たに好きな川が増えた。 



俺、川が好きなんだな。
円エクの曲でも「川と時代」が一番好きだし。



下北沢に行ってラブ人間の金田康平さんに会いに行ったりもした。するとそこで曽我部恵一さんや踊ってばかりの国の下津さんやロストインタイムやお笑いの流れ星にも会って、なんかすげーって思った。康平さんと二人で喫茶店に行って、帰った。



5日には新宿で用事があった。二子玉川から新宿まで電車で向かってたら気づいたら全然違う方向の電車に乗ってて30分遅刻。本棚のモヨコの森くんに電話で「ごめん遅れる!」と説明したら、笑ってた。

新宿の喫茶店で、札幌のバンド・本棚のモヨコの森くんと対談。森くんは色々なことを話してくれた。俺は全然何も話せなかった。でもとても楽しかった。デポンというフリーペーパーにそのうち載ると思います、札幌は多分ないけど東京のライブハウスとかには置いてるらしい。セッティングしてくれたシゲさん、ありがとうございます。 
新宿駅東南口で、すごい映画のような、漫画のような、ドラマのような、でも何よりもかけがえのないリアルの時間を過ごした。たいがさん、がく亜り、森くん、康平さん、そしてあの場所にいた人ありがとう。
そのあとJAMで札幌のバンドたちのライブを見た。










あとの日は、ずっと歌ってた。
本当にずっと歌ってた。ひたすらに歌ってた。色んなこと考えながら思い出しながら思いながら、ずっと歌ってた。最後まで俺は結局力不足で、歌いたかった歌は歌えなくて、一昨日の夜に森くんに言われた一言に胸張って返事した自分が嘘になってしまった。

でも多分俺はきっとずっと、こうだ。と思った。きっとずっと。だからこそ、またゼロからのスタートだ。
下唇から流れてた自分の血の味を俺は忘れないし、とあるコンビニ探して走り回ったときに喉の奧で感じた鉄の味も忘れない。見かけた黒猫、多摩川に飛び込んで広がった波紋、ただの一日を忘れない。


だから、今日までの俺たちとはここでお別れにしよう。でも大丈夫、俺たちはあすなろ。夕暮れの帰り道も、冬の朝も、きっとさみしくならないよ。

これからも。



快速エアポート、新千歳空港から札幌駅に向けて出発。
札幌でまた、俺は頑張ろう。

すべてはここから始まったのだ。


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