今までもこれからも

12/7
札幌DUCEでライブがあって、その日はラブ人間が札幌にきていて共演だった。去年の12月7日も札幌で一緒にやった。あの日は打ち上げが終わって店の外に出ると雪が降っていた日だった。今年も、雪の日だった。
転ばないように気をつけながら、一歩一歩確実に足を進めないと、次の歌なんか聴けないってそんな日だった。


12/8
大阪に飛んだ。夜はメンバー4人でご飯を食べた。ホテルの部屋が有線聴ける部屋で、色んなチャンネルを聴いたりした。Drop'sの歌が流れた。明日はどんな夜になるんだろうなんて思いながら気づいたら寝ていた。


12/9
阿倍野ROCK TOWNでライブ。久しぶりの大阪でのライブは、関西圏で放送されてるテレビの主催イベントだった。俺たちを混ぜてくれてとても嬉しかったし、誰にも負けたくなんてなかったし、誰よりも優しいライブをしようと思った。
転換中、爆弾ジョニーのなあ〜んにものイントロを何の気なしに弾いてみた。いまいちうまく弾けなかった。ひかさの豊平川のイントロのストロークはだいぶ身についてきた。いつもの登場SEが流れて、ミドラトを持って、1曲目を歌う前にこの日も最初に即興で歌った。どんな歌か忘れてしまった、誰か覚えてないだろうか。
ライブは楽しくて、でも少し自分の胸がギュッとなってしまうようなライブだった。自分のライブで自分の胸がギュッとなってしまうなんてバカみたいだけど、なってしまった。
見てくれてる人を、ギュッとしなくちゃならんのだぞ？シンゴよ。
最後の「パレードは続く」の最初のギターを弾き始めたとき、なぜか友達の顔が頭にぶわーって浮かんでしまって、俺は、一番のAメロをロクに歌わずただひたすらに語りまくった気がする。そういうのよくない。俺の歌は、まず俺が誰よりも歌わないといけないのに。でも、その友達の誕生日がつい最近だったし、良しとしよう。(?)
最後はまるで走り幅跳びのように、フロアに跳んだ。俺は一体なにがしたいのだろう。。
おはぎちゃんとも久しぶりに会って、写真も撮ってくれた。打ち上げが始まる前にそのラストシーンの写真が送られてきて、つい3時間前のライブ中の俺を見れて、ドキドキした。おはぎちゃんにはきっと誰にも見せない涙や強さや闘志が絶対にあって、それが写真に出てる気がするからとてもワクワクする。おはぎちゃんはライブハウスでの過ごし方や言動も、素晴らしいのだ。
またどこかで会えるといいなあ。
終わったあと、色んな人が声をかけてくれた。色んな街から、ありがとう。
寝る前、有線からはGOING UNDER GROUNDが流れていた。


12/10
ケントとカイトが北海道へ帰った。
俺とトモヤさんで、タワレコ難波店へ挨拶。去年の2月にディプロマサーキットに出たとき、俺たちを呼んでくれたなっちゃんを打ち上げのとき迎えにいったあたりのタワレコだった。
その後神戸に行き、「三宮駅西口で」というラジオ番組に出演。
そのあとタワレコ神戸へ挨拶へ。展開してくれていて、そこに書かれていたポップのコメントがとても嬉しい文で、イタズラ描きを増やしてきた。
そのあとタワレコ京都へ挨拶へ。でっかいサインボードに名前をいれてきた。
そのあと京都でラジオに出て、大阪に戻ってきてタワレコNU茶屋へ挨拶へ。時間が詰め詰めで、思いと身体がわけんからんことになっていた。
そのあとラジオ1本収録して、タワレコ梅田マルビル店へ。30人近く集まり、大変なことになったけど、とても嬉しかったし、たった1曲でも全力で歌った。店内で、2年半前に作った「バンド」(もう廃盤だけど)という自主盤のアルバムが流れていて驚いた。
そのあと、なんばで路上をやった。寒くてあったかくて忘れられない時間になった。
たくさんの差し入れ、時間かかったけどようやく全部なくなった。手紙も全部読んだよ。返事したいけど、しようがないから、しないけど。新しい歌待っててね。 

12/11
名古屋へ移動して一日名古屋でキャンペーン。タワレコ近鉄パッセ店へ挨拶に行き、ラジオのインタビューやコメント収録を6本ほど。
ドレスコーズの志磨さんとラジオ局で会えて、というか会いにきてくれて、お互いのCDを交換した。
夜、新幹線に乗って、24:30頃東京についた。


12/12
明日のことを考えている。とある喫茶店、隅っこの席で、考えている。思い出している。
明日はセッチューフリーイヤーエンドスペシャル。2011年9月20日、初めてセッチューフリーというイベントに出た。場所は札幌サウンドクルー。俺たちはオープニングアクトで、持ち時間は20分。
その年の11月、俺は人生で初めて東京に行くことになる。しかもバンドメンバーと。ライブで。場所は高円寺HIGH。セッチューフリーというイベント。その日は太陽族と人性補欠とKiNGONSのスリーマンで、俺たちはその日もオープニングアクトで持ち時間20分。初めての東京ライブは、一瞬で終わった。
それからセッチューフリーに出れる回数が増えた。もう何回出てるだろうか。セッチューフリーで色んな街に行けるようになったり、色んな街や人と繋がれるようになった。
だが中1の時から2011年9月19日まで、憧れ続けてたセッチューフリーは、2011年9月20日から「憧れ」なんて言葉じゃ片付けれないほどのものになった。出るたびに感じる、俺だけの感情。ど真ん中にいたい。誰かにとって俺たちが、セッチューフリーのど真ん中にいたい。一人でもいいから、そんな人が現れなきゃいけないと思ってた。思ってる。
どんなイベントも出演順なんて関係ないけど、セッチューフリーだけは別だ。東京でいつかトリを、高円寺HIGHでセッチューフリーでトリを札幌の俺たちがやれるようにならないとダメだって、ずっと言い聞かせていた。
出演バンドたちがアンコールでみんなステージにあがって、盛大に終わってるのを何度も見てきた。俺はそれをただひたすらフロアから見てきた。悔しかったから。

明日はセッチューフリーのイヤーエンドスペシャル。セッチューフリーの2014年を締める日。



俺たちは、トリ。
誰のためにやるかなんて、誰に向かってやるかなんて、そんなの決まってる。
今日までの俺と、21:15から唯一俺と向き合えるフロアでひとりぼっちのあんたと、千葉さんに向けてだ。




明日来てね。かっこいいからね。