フリースロー

10日
ミナミホイール、心斎橋アトランティクス。色んなとこで書いたり言ったりしてるからしつこいかもしれないけど、去年ミナホ初出演が決まっていたんだけど台風の影響で中止になってしまって。だから急遽札幌のスタジオ借りて、予定していた時間にツイキャスを使ってライブをした。
1年越しに今年、ようやく心斎橋でミナホに出れた、嬉しかった。
男が多かった。フロアの前の方で、ドロドロになって、拳あげてオイオイ言ってる男が。嬉しかったなあ、ほんとに。それ見た女の子がニコニコして一緒になってぐちゃぐちゃになっていた。嬉しかった。人が多かった。35分はあっという間だった、終電の手前で関西空港に向かって、朝まで起きていた。酔っ払ってはいたけれど、せーので歌うバラード。




そんで今日。
北星学園大学学園祭「星学祭」。テーマは“百星繚乱”。百花繚乱をもじったといっていた。いいテーマだなと思った。で、今日一番言いたいことがあるのね。言いたいことというか、知ってほしいことというか、なんていうか、なんて言うんだろう。あるの。MCでも言えなかったし、ツイッターにも長くて書けないからここに書く。

まず、話は今年の夏の入り口に遡る。
毎週水曜日21:00〜22:00で俺たちはノースウェーブというラジオ局で「ボロドンバーン」というラジオ番組をやってるのね。で、ちょうどJOIN ALIVEの出演が発表された後くらいに、ゲストで来てくれた人たちがいたの。市内の大学に通っている学生さんで、カメラやってるって人たち。なんでも話を聞くと、市内の大学通いながら写真のサークルとか入って活動してる人たちが集まって、ジョインの日にお客さんのスナップを撮るっていう企画があるってんで、そのうちのメンバーから3人来てくれたの。バラバラの大学、カメラ歴もバラバラ、でもフェスで生き生きしてるお客さんたちに1枚思い出残してほしいってことでライブもろくに見ないで色んな人を撮りまくってチェキで出してプレゼントするって。実際俺たちも、当日撮ってもらったなあ。

で、少し時は流れて、夏は気づいたら終わってて9月に入って、俺たちは北星大学の学校祭に出演することが決まって。
そしたらツイッターで、一人俺宛にリプライをくれたの。
「シンゴさん、JOINで学生カメラマンやってたものです。ラジオも出演させていただきました。わたし北星なので観に行きます」って。
それ見て、ああ、あの娘かってすぐわかった。たしか、好きな音楽とかは何かありますか?って聞いたら、EXILEとかが好きですって答えてくれたコだって。俺はたしか、「そうなんですね、俺EXILEなら砂時計とか好きなんです」って答えた気がする。砂時計が昔から好きだ。

話逸れちゃった。そう、それでそのEXILE好きだって言ってたコからのツイートみて、これ全部繋がるじゃんって思って、「んじゃ当日撮ってほしい」ってリプライをしたの。だって最高じゃんか、たった10分のラジオ出演がキッカケで、お互いの生活が重なって俺たちはライブすることになって、観にいくっていうんだもん、だったら撮ってって、ねえ!最高じゃんか。
それで、ラジオの関係者の方を経由してもらって正式に連絡をして。で、今日撮ってもらった。みずきちゃん。

上にも書いたように、みずきちゃんはEXILEが好き。さて、EXILEとボイガル。同じ音楽ではあるけれど、でもはっきり言って俺たちの音楽とEXILEの音楽は、誰がどう考えても決して同じカテゴリには属さない。これは、事実ね。いいとか悪いとかじゃなく。でもここで大事なのはそんなことじゃなかったの。過去から現在、現在から未来への足跡の話だったのよ俺の中で。
そして何より、みずきちゃんに頼んでよかったと思った最大のポイント、それは

「ライブ撮影というのを、したことがない」

というとこだったの。
俺の中で、これで全て揃った。もう最高だった。ラジオで出会い、ジョインアライブというフェスで共に動き回り、今回の件でまた繋がり、みずきちゃんは俺たちのライブも結局ジョインの時見れずで今日が初ボイガル。初ライブ撮影にして初ボイガル。ましてや苦手なうるさくて汗っかきで涎だらだらでブサイクなバンド(これは言ってなかったけど笑)だ。でも、みずきちゃんは、リハから俺たちと一緒に会場入って一生懸命ひとりでなにかを確認していた。俺も少しでも何か彼女がイメージできるように、リハから爆裂してやった。(バスケのリハは勿論していない)

リハ終わったあと、みずきちゃんに「どう?」と聞くと、「だいぶイメージできてきました!」と笑っていた。開場前、みずきちゃんはひとりで大きい窓の外を見ていた。虹が出ていた。


本番、始まってすぐ、ステージと柵の前にいたお兄ちゃん達(警備スタッフとしていたんだと思うけどずっと座ってこっち見ててめっちゃ怖かった…)に脅えながらも、カメラを構えてる姿を一瞬見つけて「ナイス。」と思った。そこからの彼女の動きはわからない。好きにやってくれよと思った。

終わって楽屋に戻ると、「泣いてしまった」と言ってきた。そうか。と思った。それからすぐ写真を見せてくれた。パソコンを開いて、パソコンの前に座って一緒に見た。ピントが合っていないのがたくさんある、ブレてるのもたくさんある。だけどなんだか不思議なブレ方をしてた。うまく言えないんだけど、なんか、不思議なブレ方。とにかく俺は気づいたら、「このブレてるのいいな」って思いながら見てた。最後のフリースローの写真も、すごい近くで撮ってくれていた。きっと、俺の後を追ってきたんだろう。




全行程が終わって、みずきちゃんは先に帰った。ありがとうございますと言っていた。俺たちも、ありがとうと返した。




赤ワインみたいなロングスカートで、とてもじゃないけどロックバンドの撮影には適してない格好だった。笑
でもいいの、それでもいいの今日は。この先彼女がライブ写真を撮らなくてもいい。ロックバンドなんて好きにならなくていい(勿論ロックバンドを聴くキッカケになったら最高だけど)。だけど、このまま今好きな音楽、EXILEでもなんでもずっと好きでいてもらいたい。好きな音楽を聴いてる自分や、写真を撮ってる自分を、好きでいてくれると嬉しい。



俺たちは、未来ある若者。
キッカケはいつだって突然だし、人生の数や種類は人が生きてく限り誰にも数えることができない。今日フロアにいた人も、実行委員の人も、それぞれの生活があってそれぞれのやりたいことがあって、それぞれのやりたくないことがある。でも俺たちは未来ある若者、いつかの今日がどこかで待ってる。そして、ああ、さらば、夕暮れが染めた今日だってきっと未来に繋がる。そんなことを今回は彼女を通して知ってほしかったし、というか俺が知った。

「これからも一緒に頑張っていこう」

そんなこと言えない俺は、こうすることでしか未来への希望を見出せないけど、これがすべてだと今は思っている。今日は思っている。だから、頑張ってほしい、これからも。頑張って生き続けてほしい。



今は夢がなくても、今は未来なんて信じれなくても、百の星の中に紛れて消えてしまいそうでも、誰にでも自分にしか見えない光があると信じているし、自分でも見えない自分の光が誰にでも絶対あると信じている。カタチや大きさはバラバラでも、絶対にある。そしてそれはいつか必ず何かに繋がって誰かの道標となって、また誰かが歩きだすことができる。


本気でそんなことを今俺は思っている。




また新しいことを知った。新しい気持ちを。大切なことを。
俺たちはあすなろ、ライク・ア・ローリング・ソング。転がる歌のように、生きていくしかない。






(撮影:瀧口みずき)


それが百分の一だとしても。


コメント

  1. すごく素敵だなって思って見てました。
    このブログを読んで、さらに素敵だなって思いました。
    とても幸せな気持ちになりました、ありがとうございます。

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    1. 匿名さん→
      物語はいつだって自分次第なのだ。

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  2. これ読んでうおーーってなりましたうおーってなんやねんちゃんと表現しろよって言われるかもですがなんかうまいこと言葉にできません。今はミナホの余韻で生きてます。これを読んで私にはやりたくないことも辛いことも多いけどそれ以上にやりたいことや楽しいことがあるなぁと気づけましたありがとうござります。

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    1. なぎささん→
      時に、うおーーーに勝るものはないと思ってます、だからオッケーありがとう。

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  3. もんのすごいかっこいい写真

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    1. 紅さん→
      ね。元気にしてる?身体大事にな。

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  4. ミナホでもボイガルはよかった。ただただカッコよかった。いつも受け取りやすい球を投げてくれるから、受けるのは容易いわけで。
    またオイオイさせてもらうよ。

    みんなはまだ若い。未来の為の過程の今日を頑張って下さい。

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    1. 匿名さん→
      あなたも、絶対若いですよ、絶対。俺から言わせれば若いんです。オイオイ。

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  5. 未来ある若者。そうか、そうなんだなあ。

    上手くは言えないけどただの若者じゃなくて
    未来ある若者に、あたしもなりたいです。

    ブログに書いてくれてありがとうございました!


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    1. なちやんさん→
      若者っていうか、誰かの未来なんです俺たちは。なるぞ

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  6. いいな、こうゆうの。
    どんな状況でも、夢を諦めるのはもったいないなってこれ読んで思いました。頑張ろ。

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    1. 独多魅鳥さん→
      繋がるもんなんです、感情が止まらない限り。

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  7. 日々、色々な出逢いがあって
    それぞれが前に進んで行く。。
    自分もそうありたいです。

    ミナミホイール最高でした。

    学祭も最高だったんだろな~

    自分も光を信じて前に進みます!









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    1. 匿名さん→
      ミナホ楽しかったですね。眩しくても、弱くても、自分の光を信じてね。

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  8. 全部読んでからの最後の写真で涙。
    胸がじわーっと熱くなりました。
    人と人って、出会いって素敵ですね。

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    1. みなみさん→
      んだ、素敵よ。いいことばかりじゃないけど、でも素敵か素敵じゃないかでいったら、絶対素敵よ。

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  9. いつどこで誰とどう繋がるかなんて分からないんですね。

    今日ちょうど前髪を少し短くしました。

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    1. みーさん→
      んだ、分からぬ。切りすぎないように

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  10. ステキな写真だ!

    昨日のライブも、フリースロー含めて
    とてもよかった。
    お母ちゃん、いい誕生日プレゼントになったねって
    娘に言われながら帰り道についた。

    誕生日は今日だから、
    あらためてプレゼント要求してみよう(笑)

    朝目覚めたら40と7歳になってたけど、
    これからもボイガル聴いて、新しいこと知って、新しい気持ちでいきまーす!

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    1. 匿名さん→
      俺と20個離れてるんですね、おめでとうございます。フリースロー決めてたら、もっとかっこよかったのになあ。娘さんといつまでも仲良く、健康でありますように。

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  11. 昨日のライブ、本当によかったです。

    お恥ずかしながら、動画でしか知らず初ライブでしたが、撃ち抜かれた気持ちです。

    アルバム買って聞きこみます。

    その美しくたくましい声と熱い音楽を応援します。

    上記の方は40と7歳、私は50と2歳です。

    関係ないかっ(^^♪



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    1. 匿名さん→
      やー、もうめっちゃ嬉しいですほんとに。何歳でもいいです、ほんとに嬉しいなあ。こんな風に、小学生だったり中学生だったり高校生だったり大学生だったり社会人だったり親御さんだったり、色んな人に聞いてもらえるのが本当に幸せです。ありがとうございます。

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  12. このブログにコメントするかほんとに迷ったんですが…
    どーしても感謝したくて。
    ミナホ今年は観れて嬉しかったです。
    去年はボイガルを知って初めてミナホで観る
    予定だったのになくなっちゃってツイキャスで
    観てて、けど、今年も始めから観れた訳じゃなくて
    悔しかったけどライブハウス見つけられなかった
    時にシンゴくんの声が外まで漏れてて声を辿って
    ライブハウスまで行きました。嬉しかった〜。

    入ると沢山いて姿も形もなにも観えなかったけど
    声だけ聴こえてて沢山人いて嬉しいなぁ。って。


    終演後も私はシンゴくんの友達でも知り合いでもない
    ただのファンなのに応援してるって言われて
    応援してるなんか身近な人に面と向かって
    言われたことなくて嬉しかったです。

    うーんと、ありがとうございました!



    れーら。

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    1. 匿名さん→
      そうだったのね、ありがとう。お客さんステージあげて、最後は少しでも入れるといいなあと思ってたけどダメだったか。でも、ありがとうございます、頑張るんだよ。応援するのは自由じゃ

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  13. 人の繋がりに感謝。
    写真Twitterで見ました。ボケてるけど確信をとらえてる感じが衝撃的でした。

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    1. ぽそみさん→
      一歩踏み出したと思うんす、その瞬間に入れて良かったです。

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