ただ生きる、生きてやる

決戦前夜。明日のことを書こうかしら。

明日は東京、四谷OUTBREAK!というライブハウスでライブ。初めてのライブハウスだし、とても楽しみ。ちなみにだけど僕は7年くらい前に、OUT BREAKというメロコアのバンドを一時期組んでいたことがある。

共演はhotspring、ドブロク、LINK。

hotspringは4月に札幌で共演も決まってるし、いままで何度か一緒にやっている。彼らのツアーで名古屋と大阪に混ぜてもらったこともある。初めて一緒にやったのは名古屋だった。あの日はブージークラクションもいた。僕はブージーのユキさんと話すのすら緊張してあわあわしていたけど、hotspringのボーカルのいのくちさんはすごくスラスラとユキさんと会話を楽しんでいて、なんだかその様がとてもかっこよくて、なぜかライブ前に悔しい思いをしたのを覚えている。それから不思議なもんで、わりと短いスパンでhotspringと対バンすることが増えた。いのくちさん怖かったけど、今では、もっと話したいなあと思う一人だ。あの人は、きっと優しい。10月に東京で対バンしたとき、新曲がかっこよすぎて、ライブハウスの隣のパーキングでその話をした。

新曲がかっこいいっていうのは、ロックバンドとして最高なことだ。

ドブロクは初めての対バンだけど、僕個人的には本当に念願で念願で念願の対バンなのだ。数年前、札幌スピリチュアルラウンジでたまたま見たライブ、僕がドブロクを見たのはその一回だし、なんのイベントだったかも覚えていない。だけど、ドブロクってバンドがすごかったってことだけずっと心臓で鳴っている。2年くらい前かな、大阪のファイヤーループというライブハウスで僕らがライブだったとき、リハーサルで会場入りすると、なぜか爆音でドブロクが流れていた。あまりに急にドブロクが僕に襲いかかってきたもんだから、何度も何度も深呼吸をして落ち着かせた。誰もいないファイヤーループのフロア、メインスピーカーからなぜかドブロク。そんなのただじゃいられない。楽屋に座りドアを完全に閉めて、それでも微かに聴こえてくるドブロクは、エモーショナルだった。「エモい」という単語がたくさん使われる時代で、バンドマンなんかは特にいろんな人がエモいを使うけど、僕にとってエモいは、ドブロクのみ。エモいってなに？という質問には「ドブロク」と答える。ドブロク一択だ。ずっと対バンしたかった、本当に。大好き。本当に大好きなのだ。僕が好きなバンドだからきっと君も好きだよなんて言えないが、所謂「エモい」を肌で感じるなら明日。完全にチャンスだ。でも待てよ、冷静に考えて僕がドブロクの後にライブをするというのは、これはもしかして、エモい、じゃないか？その瞬間を見てほしい。

LINKは言わずもがな。ヒーローである。このブログでも路上でも本でもラジオでもライブでも色んなところで僕はLINKの話をしてきた。ヒーローである。中学生の頃、雑誌についてきたCDに1曲だけ入っていた曲をひたすら聴いていた。LINKかっけえっていいながら、中標津にLINKのCD置いてなくてずっとその付録の1曲だけ聴いていた。2007年春、札幌に出てきてLINKのCD買った。ヒーローだった。りゅうたに出会って、LINKの話たくさんした。いつかライブ絶対見たいとか言って、でもLINKは活動休止で、見れなくて。そしたら、復活して。LINK復活した！！ってはしゃいで。いつかきっと見れるかもって。そしたらいつしか僕はボイガルを始めて。どこまでいけばLINKにぶつかるんだろうって思ってたら、ようやく去年の11月にLINKの来札が決まってね。10年越しでついにLINKのライブ見れる！！って。そしたら、自分も出演者側で。わけわかんなくなった。LINKのTシャツで、楽屋でサインもらって、「サインください。ありがとうございます。」とかしか言えなくて、打ち上げも結局全然喋れずで。でも本当に嬉しかった。対バンも勿論嬉しかったけど、LINK観れたのがうれしかった。しかもカウンターアクションだったから尚更。首にタオル巻いて、転換から2列目で待機、HONEYでダイブした。あんなの、ずいぶん久しぶりだった。ましてや自分も出演者だった日だけど、はっきり言ってあの瞬間だけはそんなこと思えなかった。ヒーローがそこにいるんだ。10年分の思いが僕には勝手にあったから。そのLINKと、東京という街で対バン。そうか、続いていくんだったバンドは。ライクアローリングソングだった。あの日で終わりじゃなかった。東京で、LINKと対バンか。でも、LINKは相変わらずヒーローですし誰になにを言われようと僕は僕の楽しみ方で楽しむ。

そして、明日の夜を作るのが、ダイノジ。DJダイノジ。僕実はダイノジに会ったことあって。出会いは多分、2010年の12月くらい。ボイガル本格的にやる前。当時僕は、ドラムのトモヤさんとCOLONY店長ヒデミさんと3人で「ヒデミトモヤシンゴ」という名前で、DJイベントでDJやっててね。ヒデミさんが曲かける→トモヤさんと僕で前で踊ったりして煽るっていうスタンスで。DJダイノジにあやかりまくってるんだけど（笑）でもすごい楽しくてね、これで市内のクラブイベントだったりCOLONYの『ススキノハウジング』っていうDJイベントだったりで荒らしに荒らしまくっていたの。ただ僕らの場合は本当にどうしようもない3人だから、ヒデミさんが曲かける人なのにヒデミさんも楽しくなっちゃって前出てきて3人で踊ってたら普通に曲終わって無音になっちゃったりして「ヒデミさん、曲かけてください…」とか、クラブイベントでみんなお酒飲んで楽しいねみたくなってるときに僕がライブ並みにバッキバキのガッチガチのMC(10分とか)して全然曲行けないとかざらにあったし、トモヤさんちんちん出しちゃうとか、ていうか曲流しても3人でマイク使って歌いまくってそっちの方が主張強すぎて原曲聞こえないなんて毎回だった。そんなんだった。

それで、その、ヒデミトモヤシンゴで、何度か共演したことあって。

最初は「芸能人に会える〜」って感じだった。でも冷静に考えたときに、僕は少し会うのが怖くなったのだ。なぜかというと、ダイノジが、ロックンロールなのを知っていたからだ。

昔々、2001年の冬とかそれくらいだった気がするけど、中1くらい。忘れたけどそれくらいのとき、なんくん(姉)の部屋にインディーズマガジンという雑誌があって。鮮明に覚えている、vol.32だ。BDBが1曲目で、B-DASHのホホイが最後に収録されてるCDがついていた。それをなんくんがいない時に、バレないように隠れて読んでた。ドキドキした。知らないロックバンドの情報がたくさん載ってる。インタビューとか。全部知らないバンドなのに新譜のインタビューとか読んでめっちゃ興奮してた。そのインディーズマガジンに、いきなりダイノジが出てきたの。なぜ？と。芸人じゃん、何でこんなワクワクでドキドキな最高な雑誌に芸人出てくるんだよふざけるな！と何も知らないシンゴ少年はブチ切れた。とりあえず、読んでみた。確かイノマーさんとの記事だった気が。違ったっけな。ダイノジのコーナーだったかも。大谷さんの。そしたら、それこそゴーイングステディとかLINKとかの話が出てきて、めっちゃ何かワクワクする話で、数分前の思い全て撤回します！！って誌面に向かって叫んだ。

それから10年後、僕はそのダイノジと共演する。DJの賑やかしで。DJの賑やかし。バンドじゃなかった。しかもその数ヶ月前に、ダイノジのイベントでLINK VS N'夙川BOYSというのがあって、それも知ってて僕は確かそのCOLONYの日に大谷さんに「LINKと夙川BOYS、どうでしたか？」と意味不明な問いかけをした。大谷さんは笑顔で、「とっても最高でしたよ、LINKはもちろん最高でしたけど、夙川BOYSが本当に最高で。本当にロックンロールでした」と、敬語で、答えてくれた。

僕はそのとき、DJの賑やかしで、ダイノジに会った。バンドも見せれない、渡せるCDもない、非常に悔しかったのを覚えてる。

ボイガル始めて、ヒデミトモヤシンゴはやらなくなった。んで、初めてのオフィシャルのMV、すべてはここからのMVを作ったときに、大谷さんがツイッターで反応してくれて、なぜか。

「きたか！」みたいな。なぜかはわからないけど、ススキノハウジングの奴らだって気づいてくれたんだと思う。

僕はここで大谷さんに反応したら負けだと思い、ツイッターは閉じて、絶対バンドで直接、と心に誓っていた。

長かった。このブログも長かったけど、そんな、そんなもんじゃない。長かったのだ。明日ようやく繋がる。

「大谷さん、大地さん、僕今ね、バンドやってるんですよ。ロックバンド。」

って、明日二人に言う。