今もなお忘れられずにここに立っています

何もなかったなんてことは、絶対にない。まったく投稿することができていなかったけれども、無事に8月を終えれたことに少しホッとしている自分がいます。

21日下北沢でラブ人間とひゅーいさんのツアーファイナルがあって。暑い日だった。ひゅーいさんのライブを見てて涙が出た。「花瓶の花」を、1番丸々お客さんがみんなで歌っていて。あんな綺麗で美しくて張りつめていて穏やかな景色と歌は、なかなか見ることも聴けることも少ない。さっきまで僕がいた場所で、ひゅーいさんはひとりで立っていた。時間は一瞬で駆けてゆき、塗り替えられては蘇り、また進んでいく。僕がずっと探してるものを頭に思い浮かべながら聴いてしまったが故に、涙がこぼれた次第です。

22日、東京の朝はどしゃ降り。ラブ人間ツネさんが車を出してくれて、ツネさんに運転してもらい撮影のフウコさんも一緒に6人で名古屋へ。高速、最初のパーキングでお弁当を買った。するとツネさんに「次のサービスエリアでめっちゃ美味しいラーメン食べれるから食べよう」と言われた。僕は、お弁当を買っていたので、とりあえず車の中でお弁当を食べた。しばらくしてそのサービスエリアに到着。僕はお弁当を食べたばかりだったけれど全然お腹いっぱいになっていなかったので、ラーメンも食べた。すごくおいしかった。フウコさんが遠い目をしながら「さっきお弁当食べてたじゃないですか…」と言ってきた。名古屋に着いて、リハして、ライブ。名古屋で初めてライブをした場所クラブロックンロール。随分久しぶりに来た。話したいこと、歌いたいこと、たくさんあって、30分に詰め込んだ。僕たちの約束に、作り話など、嘘など、なかったのだ。それだけはどうしても伝えたかった。あっという間に過ぎ去った時間に、僕は最高の気分であった。終演後話しかけてくれた女の子が「私いま名古屋に住んでるんですけど地元が中標津で、中小、N中です。お母さんの職場にシンゴさんの同級生の方がいて、卒業アルバム見せてもらいました。シンゴさんご飯持ってました」と言われた。ここ数年、中標津出身者によく会う。もっともっと、中標津の風に、星に、なりたいものだ。ライブが終わって、ひかさ共々、味仙という中華料理屋さんへ行った。台湾ラーメンという辛いラーメンが有名で。僕は辛いのが苦手だから嫌だったんだけど、せっかく名古屋だし、一度は食べないとなと思いつつ、でも一杯もいらないなと思っていた。するとトモヤさんが「俺も一杯はいらないから半分こしよう」と言ったので、二人で一杯頼んだ。僕はそれとは別に炒飯も頼んだ。フウコさんは冷麺を頼んでいて、それがすごくおいしそうだった。台湾ラーメンが届いて、食べたらすごい辛くて、4口くらいであとは全部トモヤさんにあげた。僕には炒飯があったし。口には辛さが残りつつ紛らわすかのように炒飯を食べて、フウコさんに「冷麺おいしい？」と聞くと「はい」というから、僕は追加で冷麺を頼んだ。冷麺は辛くなくてすごく美味しくて、一瞬でなくなった。フウコさんが遠い目をしながら「はやっ…昼にお弁当とラーメン食べて、夜にラーメンと炒飯と冷麺……」と言ってきた。美貴子ズの二人もきて、先日のFSRでは(泥酔してて)すみませんでしたと謝り、我々は先に店を出た。夜の名古屋を出発、高速道路、街は遠くなっていく。途中休憩でよったパーキング、みんなが煙草吸ってて僕は先に車に戻ると、フウコさんが車の少し先に立っていて、向こう側に見える街の灯りをひとりでただじっと見つめていた。フウコさんと出会って5ヶ月が経った。朝方東京について、ツネさんの家で少し休んでから、空港へ向かった。ツネさんには、頭が上がらないや。札幌について、泥のように眠った。

26日はひかさの正和さんとツーマン。ただひたすらに、いい日だった。その一言である。

28日は活性の火。久しぶりのKiNGONSとの再会が本当に嬉しくてワクワクした。snatchが爆烈最強のライブをしていた。NOT WONKのメンバーや、苫小牧のバンドたちが、スタッフとして動き回っていた。僕らのライブ、最後僕がフロアに降りて脚立を持ってくとき、ステージ袖にスタッフとしていたNOT WONKのボーカルかっとに「マイク持ってきて」と伝えた。うんと彼は頷いて、僕が脚立を立てたと同時くらいにフロアかき分けて持ってきてくれた。僕が好き勝手にわーわーやる。ステージ前から必死に腕伸ばしてマイクのケーブルをさばきながら、ニヤニヤしているかっとの顔が見えて、なんだか嬉しかった。すごい街だな、かっと、お前たちがバンドをやってるこの苫小牧って街は。

そして昨日31日、札幌COLONY、yonigeのツアー。札幌のフロアーもいいライブしてた。こうして対バンするのは、初めてかな。突然少年がとんでもないライブしてて最高だった。僕らも僕らで精一杯やった。そんで最後にyonigeだった。yonigeには本当に感謝している。ありがとうね。ツアー3本混ぜてくれて、色んなことを教えてもらった。昨日、yonigeライブが始まる時SEが鳴ってドラムのゆっことベースのごっきんがステージへいって、牛丸ちゃんが一呼吸おいてからステージにいった。僕は楽屋にいて見送ったんだけど、牛丸ちゃんが楽屋の階段をのぼるときこっちを向いてニヤリとしてからステージに向かって行って。かっこよかったなあ、あの顔。「よく見ときんしゃい」って顔。yonigeはまた強くなっていて、傷も増えていた。しばらくお別れだね、元気でね。札幌に住んでて音楽の仲間であるゆっこが、サポートドラムとしてyonigeで叩いてた。このツアー全公演ゆっこではないらしいけど、僕らが出た京都渋谷札幌はゆっこだった。ゆっこは、少なくとも京都と渋谷のときより、多分、緊張してるだろうなと僕は、勝手にそんな気がしていた。だからといって僕にできることなど何もないし、対バン相手として精一杯立ち向かうのみだったので、会場入から極力ゆっことは話さないでいた。オープン中に、少しだけ笑わせたくらいだ。僕らのライブが終わって転換中、僕が自分のアンプ回りのものを持ってステージを降りようとするとゆっこは既にドラムのセッティングをしてた。手を差し出すと、手を伸ばしてきたので、握手をした。ゆっこの手は冷たかった。僕は札幌のバンド、ゆっこは大阪のバンド、昨日はそういう間柄だった。対バン応援するほど余裕はないが、昨日は、ゆっこ頑張れと心から思った。ドラムで歌ってるもんだから、僕も頑張らなきゃと思った。



新千歳空港、19番搭乗口。まずはじめに優先搭乗のお客様のご案内、それから後方座席、前方座席の順で。まもなく、神戸へ向かいます。


みんながんばっている。

本当は今すぐに話したい人がいる。
最後は笑って終わって帰りたいや。