ムロフェスとFSR
7月21日
東京はお台場にて、野外フェス「MURO FESTIVAL 2018」に初めての出演。灼熱、それはあまりにも灼熱でした。36度を超えているであろう気温、そして嘘のような快晴。札幌は20度くらいだったのに。さすがに一気に15度近く気温が上がっている直射日光の真下は、やられた。だがしかし、条件は皆一緒、全て味方にできる自信があった。
自分たちの出番が来るまで会場をウロウロしながら、数組ライブを見る。野外てやっぱ不思議な力があるなあと思った。普段なら、あのバンドはこうだったなとかこういう気持ちで今日はやるかなとか色々考えるわけだけど、この日は「これ絶対空綺麗になるやつだな」とか「電車走ってるのかっこいいな」とかばっか考えれて、それが確実に良かった。自分が今いる場所を決して見失わないように、決してないがしろにしないように、なるべく誰も傷つけないように、なるべく誰よりも冷たく歌えるように、そんな風に25分を過ごせた気がする。多分、かっこ良かった。
この日はハルカミライとShout it Outくらいしか話せる友達がいなかったけど、彼らは彼らで友達が多かったので、俺たちはほぼ機材車で過ごした。機材車は涼しかったな。
今回、PA(音響さん)をリンくんに頼んだ。俺の新しい友達、仲間だ。リンくんは下北沢近松で普段PAしてるんだけど、俺たちがボンサイレコーズのバンドになって東京行けば近松に遊びに行くようになって、そしてもちろん近松でライブもして、出会った仲間。今のチームになって、初めての東京での野外フェス。リンくんを連れて行くことにした。リンくんは、言葉数が少ない。そもそもそんなに話したことがなかった。でも、なんか、一緒に戦っていけるメンバーなんじゃないかなって漠然と思っていた。7月6日にShout it Outと近松でツーマンをした時、終わって俺が帰る時にわざわざ上まで見送ってくれて「ムロフェス、お願いします。今日めっちゃ良かったです、俺もやりやすかったし。お互い成長してるんすかね。」なんて笑って話してくれた。それが嬉しくて、「ムロフェス優勝しようね」って言って別れて、ムロフェス当日に俺たちは再会した。
ムロフェスでのライブが終わった後、機材車で二人で長いこと喋った。ライブや、音の、いろんなことを。今までこういうのあまりなかったから、なんか所謂ツアーバンドみたいで、嬉しかった。年の近い奴がこうやって俺たちの音のことすごく考えてくれて、リンくん自身も戦っていて。「あっちのステージ行きたいね」って言ったら「いや、今日全然行けましたよボイガル。全っ然負けてねえなって思った」って言ってた。泣かすなよ。外はもう暗くなっていて、日に焼けた腕が少しヒリヒリした。
7月22日
飛行機で札幌に帰ってきて、札幌moleで「FSR」というイベント。随分と久しぶりに、このイベントに出演できた。というかそもそも、moleでライブするのがめちゃめちゃ久しぶりだった。moleのステージでのライブと、フロアを使ってのライブが交互に行われていく。俺たちは、メインステージにて、二日間の最後にやらせてもらった。そりゃもう、気合が入る。手前にやっていたダブサイが、すんげーライブしてたから、火がメラメラ燃え上がる。いただいた40分、遠慮なくドンピシャで使ってぶっ倒れた。身体が動くまま、喉が開くまま、声が飛び出すまま、抑えきれない自分にただただ身を任せた。一年以上空いたmoleでのライブだったけど、俺たちとmoleの間に流れる愛と信頼は、すごいんだよってことが、ドバドバだった。
照明のアニーさんがステージ転換中に「シンゴ、始まり方どうする?」とボソッと聞いてくる。ああ、これ、この感じ。「えーっと、そうですね。んー、、、」「…オッケー!」。このやりとりで、俺とアニーさんはオッケーだ。最後の曲、俺はステージ飛び出してどこまでも行く。後ろのバーカウンターまで行って、バーカウンター前の楽屋につながる階段を叫びながら上がった。上がったところのギャラリーから見ていた出演者たちに飛び込んだ。マイクはしっかりつながっている。何度ステージに立っても、初めてが何度も来る。一体、何度目の初めてだろう。心は忙しい。moleの大嶋さんが笑っていた、ずっと笑っていた。それだけで良かった俺は。お客さんや、バンドさんたちに、何かを届けることができただろうか。俺の大切な友達が、ダイブしていた。
終わった後、大嶋さんに「マイクケーブルついてる状態で、二階のあそこまできたやつ、シンゴが初めてだよ。セクマシのモーリーでも、バーカウンターまでだった」と言われて、謎の勝利を味わった。
moleでささやかな打ち上げをした。
隅っこで、昔から知ってる仲間たちで、安めのビールが踊ってた。
無許可で一日は過ぎていく。
遠くの方で、帰りのチャイムが聞こえたような気がする。
東京はお台場にて、野外フェス「MURO FESTIVAL 2018」に初めての出演。灼熱、それはあまりにも灼熱でした。36度を超えているであろう気温、そして嘘のような快晴。札幌は20度くらいだったのに。さすがに一気に15度近く気温が上がっている直射日光の真下は、やられた。だがしかし、条件は皆一緒、全て味方にできる自信があった。
自分たちの出番が来るまで会場をウロウロしながら、数組ライブを見る。野外てやっぱ不思議な力があるなあと思った。普段なら、あのバンドはこうだったなとかこういう気持ちで今日はやるかなとか色々考えるわけだけど、この日は「これ絶対空綺麗になるやつだな」とか「電車走ってるのかっこいいな」とかばっか考えれて、それが確実に良かった。自分が今いる場所を決して見失わないように、決してないがしろにしないように、なるべく誰も傷つけないように、なるべく誰よりも冷たく歌えるように、そんな風に25分を過ごせた気がする。多分、かっこ良かった。
この日はハルカミライとShout it Outくらいしか話せる友達がいなかったけど、彼らは彼らで友達が多かったので、俺たちはほぼ機材車で過ごした。機材車は涼しかったな。
今回、PA(音響さん)をリンくんに頼んだ。俺の新しい友達、仲間だ。リンくんは下北沢近松で普段PAしてるんだけど、俺たちがボンサイレコーズのバンドになって東京行けば近松に遊びに行くようになって、そしてもちろん近松でライブもして、出会った仲間。今のチームになって、初めての東京での野外フェス。リンくんを連れて行くことにした。リンくんは、言葉数が少ない。そもそもそんなに話したことがなかった。でも、なんか、一緒に戦っていけるメンバーなんじゃないかなって漠然と思っていた。7月6日にShout it Outと近松でツーマンをした時、終わって俺が帰る時にわざわざ上まで見送ってくれて「ムロフェス、お願いします。今日めっちゃ良かったです、俺もやりやすかったし。お互い成長してるんすかね。」なんて笑って話してくれた。それが嬉しくて、「ムロフェス優勝しようね」って言って別れて、ムロフェス当日に俺たちは再会した。
ムロフェスでのライブが終わった後、機材車で二人で長いこと喋った。ライブや、音の、いろんなことを。今までこういうのあまりなかったから、なんか所謂ツアーバンドみたいで、嬉しかった。年の近い奴がこうやって俺たちの音のことすごく考えてくれて、リンくん自身も戦っていて。「あっちのステージ行きたいね」って言ったら「いや、今日全然行けましたよボイガル。全っ然負けてねえなって思った」って言ってた。泣かすなよ。外はもう暗くなっていて、日に焼けた腕が少しヒリヒリした。
7月22日
飛行機で札幌に帰ってきて、札幌moleで「FSR」というイベント。随分と久しぶりに、このイベントに出演できた。というかそもそも、moleでライブするのがめちゃめちゃ久しぶりだった。moleのステージでのライブと、フロアを使ってのライブが交互に行われていく。俺たちは、メインステージにて、二日間の最後にやらせてもらった。そりゃもう、気合が入る。手前にやっていたダブサイが、すんげーライブしてたから、火がメラメラ燃え上がる。いただいた40分、遠慮なくドンピシャで使ってぶっ倒れた。身体が動くまま、喉が開くまま、声が飛び出すまま、抑えきれない自分にただただ身を任せた。一年以上空いたmoleでのライブだったけど、俺たちとmoleの間に流れる愛と信頼は、すごいんだよってことが、ドバドバだった。
照明のアニーさんがステージ転換中に「シンゴ、始まり方どうする?」とボソッと聞いてくる。ああ、これ、この感じ。「えーっと、そうですね。んー、、、」「…オッケー!」。このやりとりで、俺とアニーさんはオッケーだ。最後の曲、俺はステージ飛び出してどこまでも行く。後ろのバーカウンターまで行って、バーカウンター前の楽屋につながる階段を叫びながら上がった。上がったところのギャラリーから見ていた出演者たちに飛び込んだ。マイクはしっかりつながっている。何度ステージに立っても、初めてが何度も来る。一体、何度目の初めてだろう。心は忙しい。moleの大嶋さんが笑っていた、ずっと笑っていた。それだけで良かった俺は。お客さんや、バンドさんたちに、何かを届けることができただろうか。俺の大切な友達が、ダイブしていた。
終わった後、大嶋さんに「マイクケーブルついてる状態で、二階のあそこまできたやつ、シンゴが初めてだよ。セクマシのモーリーでも、バーカウンターまでだった」と言われて、謎の勝利を味わった。
moleでささやかな打ち上げをした。
隅っこで、昔から知ってる仲間たちで、安めのビールが踊ってた。
無許可で一日は過ぎていく。
遠くの方で、帰りのチャイムが聞こえたような気がする。
ムロフェス優勝してました、私の中で、ボイガルが。ふとこの間ひこうき雲をみた時、あの時の空と重なって何故だか涙が出そうになりました。またすぐ、ライブに行きます。
返信削除遅くなったけれど、どうもありがとうございます。あの日の空は未だに覚えている。いつでも待っています。
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