「SONG FALLS TOUR」八王子

ハルカミライと八王子でツーマンを、うちの冠でやりたかった。正直それだけだった。思い返せば去年の夏に「拝啓、エンドレス様」というアルバムを出してからの1年3ヶ月くらいの間で一番対バンしたのがハルカミライで、今回の「ソングフォールズ」というシングルにもハルカミライとの日々がわずかに影響している。ま、わずかにだけど。

下北沢を14時半くらいに出て、機材車でみんなで八王子に向かった。流れる景色にどこか懐かしさを感じたけど、気のせいだろう。車の中で曲順を考える。考えるんだけど、考えれない。ノートがぐしゃぐしゃになっていく。結局会場に到着する数分前に大方の方向性を決めた。RIPSに到着すると、パーマをかけてかっこよくなったこまっちゃんがいて、すぐにマナブと俊とダイチも現れた。ここが噂の、ヨーロービルか。

始まる前に、「ここソールドってことは、結構暑くなりますよ」とハルカミライのメンバーが口を揃えて言っていた。


ハルカミライのライブをステージ袖で見た。さすが、だなあと思った。地元、ここで育ってるんだもんな。フロアにいる全員がハルカミライのようで、美しかった。そしてどんどん暑くなっていって、袖で見ているだけで汗が垂れてくる。前半見て楽屋に戻り、とりあえず一回ドライヤーで髪を乾かした。俺はライブ見てただけなのにな。
びしゃびしゃのハルカミライが帰ってきた。「こりゃやばいっす」と俊がいう。転換、ステージに上がるとすでに空気は薄くて、こりゃやばいと思った。準備しているだけで汗がダラダラ出てくる。まだ何もしてないよ。準備が終わり一度ステージを降りて、惑わされることなく今日の自分たちのやり方でやろうと意気込む。

入場SEが鳴り、ステージに上がる。そこからのことは、あまり覚えていない。
どんどん遠くなっていく意識の中、ありがとうが聴こえる。
歌わなきゃ。声を出さなきゃ。そう思い息を吸うたびに、力がうまく入らないのが自分でもわかった。歌えてるのか届いているのかも正直わからない。だけど、ロックバンドやってるのだけははっきりとわかった。「すごい時間を今、俺たち過ごしてるな」って、そう思えた。涙が止まらなかった。悲しくもないし悔しくもないはずなのに、崩れ落ちたままマイクを握って袖に目をやるとあいつらの足元が見えて、涙が止まらなかった。そして最後にようやく、今日もお客さんに救われてしまったなって気付くんだ。

つまりは、生まれてから今までの人生の中で、一番暑くて一番汗をかいた日でした。
あいつらも「過去1っす」と言っていた。

すべてが終わり、楽屋にはヘトヘトの男8人。あんなに楽しみにしていた打ち上げの焼肉、終わった直後はスタッフ含め全員が食べたがらなかったけど楽屋でめちゃめちゃ休んで少し回復してから行ったら、みんな元気だった。8人揃って食べて飲んだのは、1年ぶりだった。ずっとこんな日が続けばいいのになって、そんなことを久しぶりに、ほんの少しだけ思った。



彼らに、俺は勇気をもらったんだ。

コメント

  1. あの日の八王子、ボロボロのシンゴさん 汗でビショビショのボイガル、お客さん 素直にアンコールの手が叩けませんでした
    泣きながら、「もうこんなに命を削って歌ってくれている 十分救われている」そう思ってました
    泣きながらステージを見ていたらアンコール、一番に出てきたのはいつもならトモヤさんなのに、あの日はボロボロのシンゴさんでした また、涙が出ました

    お客さんに救われたってシンゴさんは言うかもしれないけど、私だって、たしかにあの日、ハルカミライとボイガルに、救われていました

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    1. あの日は本当に何かがおかしかったですね、でもとっても素敵な1日でした。まだまだ死ねません。

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  2. この日初めてハルカミライを観ました。
    ボイガルのおかげで本当に素敵なバンドに出会えて嬉しかったです。
    そのあとに観たボイガルも、いつも以上にかっこよくてあつく観えて、
    最高なバンドだと改めて実感しました。
    私はこのライブが本当に本当に幸せな時間で、今でも支えられてます。
    ボイガルのライブは毎回そういうふうに思わせてくれます。

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    1. 嬉しいな、対バンというのは出会いもあるしワンマンにはない空気もあるし演者にとってもお客さんにとってもすごく最高な形式だと思っています。こんなのでよければ、また来てください。

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