「SONG FALLS TOUR」名寄

そしてここにも、言葉にできない瞬間がいくつもあった。

トモヤさんは実家が北海道下川町というところで、名寄の隣町。高校は名寄の高校に通っていたらしくて、名寄はいわゆる青春の街らしい。ちなみに「なよろ」と読む。
メンバーの中で唯一トモヤさんだけ、まだ故郷にライブで行けてなかった。今回のこのツアーを回るにあたり、トモヤさんも行きたがっていたから「よし行こう」となって、名寄公演を決めた。もちろん初めてのライブだ。

こういう日は、絶対に何かが起こるってことわかってる。特別なことじゃなく、大切なことが。道連れに決まったのは札幌のFavoritesとDOUBLE SIZE BEDROOMの2組。本当にこの3組でこの日を過ごせたことが何より美しかったように思う。
リハーサルを終えて、少し一人で周辺を散歩してみた。人はまばらで、空が綺麗で、かわいいお店が多くて、どこまでも歩けそうだった。
BLUE BEAT SOUNDに戻り、程なくして開場するとぞろぞろとお客さんが来て、正直ガラガラを予想していたもんだったから嬉しかったな。ちゃんと届いているんだなって。フェイバリッツもダブサイも刹那だった、よかった。俺たちもきっと、ぴったりなライブできたと思う。
男の子たちが、いい顔していた。終演後に話しかけてくれた男二人組、14歳です!と言っていた。「勉強に部活に恋に、頑張りなよ」と偉そうに吹かすと、「はい!」と元気よく答えてくれた。いつでもどんな時でもスイッチを入れろよ。

この日、BLUE BEAT SOUNDの動員記録がこれまでで一番だったらしい。光栄です。どんどん塗り替えられて、いつかまた塗り替えに行きたいな。



SONG FALLS TOURは、対バン形式での公演をここで終えた。
出演してくれた対バンたちに心から感謝します。

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