town to town 2021
暑くてもう、毎日冷えピタ貼ってる。すんごい暑い。
部屋にはエアコンがついていないので、部屋にいる時は扇風機がずっと稼働しているんだけど、この扇風機ももう13年くらい使っていて。もしもこいつが壊れたら、なんて野暮なことは考えない考えない、考えないぞ。
6月23日に『town to town』というシングルを発売しました。
「その羅針盤」「なんにもできない空だって」「くだらない雨」「歩く日々ソング(Live version.)」の4曲入り。街から街への移動もろくにできず、会いたい人に会いに行くこともできず、音楽を直接交わすこともできず、そんな日々の中で形にした3曲です。
そして、1stアルバム「バックグラウンドミュージック」に収録している「歩く日々ソング」のライブバージョンを4曲目に。なぜこれを入れたかというと、town to townというタイトルに込めた気持ちに当てはまるものを感じたから。あとはジャケットに、地元中標津町にあるショッピングモール・東武サウスヒルズの写真(撮影はなさん)を使おうと思っていて、「歩く日々ソング」のMVには中標津も出て来ることもあって。
そんな「歩く日々ソング」を、4月に東京で開催するワンマンライブでの模様を収録しようとなっていた。実に約1年2ヶ月ぶりに北海道を飛び立ち道外でのお客さんの前でのライブ。当時の状況もありギターの駿が急遽来れなくなり3人でのバージョンとなっているけど、やるしかなかったので一生懸命やった。俺のボロボロギターが火を吹いています。
そんな「town to town」、リリースツアーを9月から開催します。
今回は全9箇所、各公演にゲストバンドを1組お呼びして、2マンで。タイトルにちなんで、その開催場所で暮らしているバンドに声をかけました。今回はそこにこだわり、もちろん様々なストーリーもあり、対バンしたことあるバンドから、初めましてのバンドまで。
ただ単に地元バンドよろしくという気持ちじゃなく、まだ見たことのないページに出会えるように。全バンド発表しました。
■1本目、9月26(日)、札幌cube garden
w / SULLIVAN's FUN CLUB
このツアーは札幌からスタート。呼んだのはサリバンズファンクラブ。サリバンの音楽やライブに何度もパワーをもらって来た。俺にとってのそれは「元気をもらえる」とかの類ではなく、轟音で速くてなのにずっと切ないサリバンからのリアルタイム生きている証しのようなもの。ツーマンしようってずっと言って来た。同じ札幌という街で暮らす俺たちは、別々の空気を吸いながら、同じような気持ちになったりしていると思う。バカで真面目で音楽に正面から向かっていろんな角度から取り組むサリバンと、全部終わらせたい。そしてまた始める。サリバンとはそれができる。やばすぎる初日にしたい。
■2本目、10月2日(土)、福岡Queblick
w / nape's
初対バン。俺が初めて福岡に行った2014年12月、「歩く日々ソング」を全国タワーレコード限定で1曲入りシングルとして306円で発売してそのキャンペーンの時。当時お店挨拶行ってそのまま通路で歌わせてもらうみたいなことをしていてアミュプラザ博多店で歌った時のこと。一人の高校生の男の子が「声が聞こえて来て聞いてたらよかったのでCD買いました。さっき向こうの楽器屋で弦を買ったのでCD買うお金なくて弦は急いで返品して来ました」と言って来た。そんなの初めてで嬉しくて、歩く日々ソングのジャケットにサインをした。ハルヒサという名前だった。それから会うことはなかった。ある日、ハルヒサがnape'sっていうバンドで超いい音楽を仲間とやっていることを知った。ようやくだな、ハルヒサ。
■3本目、10月16日(土)、広島VANQUISH
w / アスノポラリス
本来会場はBACK BEATだったけど閉店が決まり、VANQUISHに変更になりました。BACK BEATの藤堂さん来てくれるかな。広島は、PEROのみんなくらいしか知ってるバンドがもともといなくて。どうしようかなと思ってる時に、アスノポラリスを見つけた。2019年11月にアップされてた「この街で」という曲のMVだった。“この街でやって行くぜ!”というものではなくて、最初から最後までもがき続けてるような歌だった。でも、微かな、というかわずかな希望は捨てたくないし自分でそんなのわかってるような、そんな曲だった。「札幌」という曲を作った時の自分を重ねた。んで今年の5月にアップされてた「だんだん」のMV見て、このバンドにしようと思った。バンドは変わっていく。ふらふらになって辿り着いたらいろんな話したい。
■4本目、10月17日(日)、高松TOONICE
w / 古墳シスターズ
香川という街で、高松という街で、古墳シスターズが残しているものは札幌にいてもわかる。対バンは何度かあるけどツーマンは初めて。やっとやれる、という気持ちが今は一番ある。彼らは優しくて、それでいて無茶をする。2019年10月にボイガルの明転ツアーで俺たちが高松行った時、ベースの三角が台風で来れなくて急遽3人でやることになって。その時古墳は前日岡山とかだったんだけど、何かできることあればやりますってギリギリまで言ってくれていて、「陽炎」を練習までしてくれていた。当日はおばたくんがベースを持って来てくれて俺はおばたくんのベースを借りてステージに立った。ボーカルのまつやまくんと4年前に高松の街を少し歩いた時、彼が言っていた言葉が今も頭に残っている。
■5本目、10月23日(土)、大阪FANDANGO
w / 東京少年倶楽部
いつかの下北沢にての時に、ガラガラの声でフジファブリックの「茜色の夕日」を弾き語りしている人がいて、それが東京少年倶楽部の松太朗(松本幸太朗)だった。その後、2020年2月に、彼らのツアーファイナルに突然オファーをしてくれて渋谷ラママで対バンした。あの日アンコールで同じく共演だったThe Dragersのメンバーをステージに呼び込み一緒に演奏していて、初共演の俺たちはそれを隅っこで見て....いや待て、違うな、俺はその時結局ラストサビくらいでダイブしてステージに転がり込みそのまま松のギターを奪い、あいつはハンドマイクで歌っていた。ああ、本当にダメな大人だよ俺は。最近の東京少年倶楽部見てるとわくわくする。曲も最高だし。久しぶりに会えるな。去年対バンした時は「京都から来ました」って言ってたけど今は大阪に住んでるって聞いた。どんなこと思っているんだろう。そういう意味でも、大阪は彼らを選んだ。
■6本目、10月24日(日)、名古屋RAD SEVEN
w / Maki
2年前に名古屋で一度だけ対バンしたことがあって。あの日はWOMCADOLEとotter hangoutも一緒だった。ていうか今これ打ちながら思い出したけどぴったり2年前だ、7月23日だったもん。あの日は出番が前後でちゃんとライブ見れなくてそれがずっと心残りだった。そのあともライブを観れそうなタイミングはいくつかあったのにことごとく逃してしまっていて、名古屋のバンドとして街を背負っているのも伝わっていたし今回思い切ってお誘いしてみた。最近でた「soon」という曲、めちゃくちゃ好きで、やってくれるかな。このコロナ禍でバンドについた筋肉がMakiは絶対強いと思っているので、しっかりこちらも仕上げていく。
■7本目、11月11日(木)、渋谷CLUB QUATTRO
w / D.W.ニコルズ
俺はD.W.ニコルズのことが大好きです。楽しくて、ユーモアに溢れていて、カッコよくて、くだらなくて、優しくて、まっすぐで、ひん曲がっていて、嘘のない曲で、冗談が多くて、ロックンロールで大好きです。2018年3月に札幌来た時に呼んでくれてツーマンしてその時が初対バンだった。あの日ほんとにほんとに嬉しかった。打ち上げも超楽しかった。ライブのスタイルは違うけど、ニコルズは大事なこと教えてくれるし、ニコルズは間違いなくロックバンドなんです。俺の中では。モッシュがなくても、ダイブがなくても、だからなんだってんだ。ニコルズは年内で現体制の活動に幕を下ろすことが決まってて、だいすけさんは一人でニコルズ背負ってくって。だからなんだってんだ!「クアトロでボイガルとニコルズ」、いいに決まってる。最後の対バンだ。
■8本目、11月13日(土)、仙台enn 3rd
w / 鉄風東京
初対バン。めちゃくちゃ楽しみで、今からブルブルしている。仙台といえば俺は、雨先案内人やソンソン弁当箱や勃発たちとの出会いがあって、今回は鉄風東京へ。鉄風東京は、「外灯とアパート」を知って、そこからでした。今年入ってからだったな。曲かっこいいし、声いいし、自分の大事にしてるものとかルーツとかはないがしろにしないよっていう雰囲気を勝手に感じていて、そういうのめっちゃいいなって思っていた。バンドのその佇まいから音楽が聞こえてくるような気もするし、俺にはないものをいくつも感じるので全身でぶつかって色濃いページにしたい。2019年11月に明転ツアーのセミファイナルでマイヘアとツーマンをして以来の仙台。今回もセミファイナルは11月の仙台、鉄風東京との劇的な夜にする。
■9本目、11月23日(火祝)、中標津町総合文化会館(コミュニティホール)
w / ミクロ
中標津は俺の生まれ育った町。今回のシングルのジャケットの町。町中にライブハウスはない町。対バンのミクロは、俺の母校でもある中標津高校音楽研究部2年生のバンド。6月に中標津で開催予定だった「SHIRUBE 2021」というフェスに、出たい!と最初に手を挙げてくれたバンドだった。シルベは中止になってしまったから対バンは叶わなかったけど、この日俺たちはついに対バンする。場所は町民の集まる場所、総合文化会館しるべっとの、コミュニティホール。俺はこのホールで、2008年にクロマニヨンズのライブを見たことがある。
2007年春に中標津をでて札幌に進学した翌年、クロマニヨンズのツアーでまさかの中標津公演が入っていて。この目を疑ったけど、すぐチケット取った。まさか中標津に、あの人たちが来るなんてって。22時半にバスセンター発の夜行バスに乗って、朝6時頃中標津についておかあが迎えに来ていて、その夜コミュニティホールで、目の前に本当にクロマニヨンズがいて。ライブが終わって、夜行バスで札幌に帰った。どうやら、そのコミュニティホールにロックバンドがライブをしに来るのは、あの日俺が見た2008年のクロマニヨンズ以来らしい。そんなことがあっていいものか。そしてこのホールに来た歴代のバンドは、GO!GO!7188(2001年)、SHERBETS(2002年)、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(2003年)、東京スカパラダイスオーケストラ(2003年)、ザ・クロマニヨンズ(2008年)らしい。そこに、ボイガルとミクロが土足でお邪魔する。ツアーファイナル。
街から街へ。
商店街のシャッターや鉄塔越しの夕日とか、新しくできたチェーン店や取り壊されたゲームセンターとか。小さなものをかき集めて大きなものになるように、そんなふうにして一本一本を進んでいければと思っています。夏が終わったら、向かいます。
シングル「town to town」と、ツアー「town to town 2021」、そしてTHE BOYS&GIRLSを、よろしくお願いします。
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