心のずっと奥の方

昨日サカエスプリング。
見てくれたあなた本当にどうもありがとう。感謝される覚えはねえって人もいるかもしれないが、感謝しちゃうんです。ありがとう。
名古屋は、いっつもガラガラでさあ。で、いっつも映画みたいな日になるのさあ。いい思い出なんて全然ないけど、素敵な思い出ならたくさんあるのさ。
初めてのロックンロールはガラガラで、2回目のロックンロールは俺の声がガラガラで。アップセットもいつもガラガラ。10人とか20人とか。でも、確かに俺はその夜に対して本気で歌ったからちゃんと素敵な日になってるんだなあって思っておる。
去年のサカエスプリング、タイトロープ。俺たちはトリだったけど、何とか駆けつけてくれた人が結構いて、ほんとに嬉しかった。


昨日SEが鳴ってステージに出るとき、手拍子が聴こえてきて、え？って思って、ステージ出たら、ここ名古屋か？って思うくらいの人がいて、ぞわってなった。「サカエスプリングをここから始めることにしてくれたのかあ、この人たち」って思うと、本当に嬉しかった。だからこそ俺は、ちゃんと始めて、ちゃんと全部終わらせてやろうと思って、6曲にすべてをこめました。
たくさん歌ったり笑ったり泣いたりじっと見たりギターを弾いてくれたり、ありがとう。本当に感謝。
7/14、名古屋もう一度行くから、もう一度来てほしい。次はハックフィンってとこだからね。


中部国際空港から新千歳空港まで揺れる飛行機に耐えながらも、窓の向こうに広がる薄っすら茜色になってきた空に見惚れてた。あっという間だ。俺たちはどんどん次の場所に行かないと行けないんだ。さっきまでの色々を手繰り寄せながら、次の場所に行かないと行けないんだ。忘れないけど、過ぎていくよ。
そんなことばかり思った。

「このままずっとここにいたいけど、次の場所に行かないといけないし、行きたい。連れていきたいし、連れていってほしい。」

そんな矛盾のような矛盾じゃないような、うまく言葉にならないようなことを思いながら前を向いたり下を向いたりしながら、今日も生きている。相変わらずの歌声で、家に帰る。



「俺は君のために歌う、君は君のために笑え」
なんて、よく言ったもんだ。余計なお世話だ。でもきっと、誰かにそう言われたかったんだ俺は。一生懸命歌えば、きっと一生懸命聴いてくれる人がいるから、そしたらきっとその人から思いや言葉は俺に跳ね返ってくるから、って思ったのかもしれないなあ。

結局、誰に合わせることもできないし、リクエストにすべて応えることはできない。
だけど俺の作った歌なんだから、俺が歌えば俺の歌だ。時に見当ちがいの言葉や歌かもしれないけれど、その日胸を張って歌えるように、気持ちだけは常に絶やさずにいよう。と思ってる。




ひとりでいるのが好きだし、誰かに会いたいなんて全く思わない時もある。誰かといるのがこんなに素晴らしいんだって思うときもあれば、会いたい人が頭にどんどん浮かんでくるときもある。

ちょうど一年前の札幌は30度あった。今はパーカー1枚だとちょっと寒いかもとすら思うくらい。季節は過ぎていく、時間は流れていく、人は生き続けて、いつか死んだりもする。死ぬまで頑張って生きたい。






友達が増えるのは素敵なことだと思うけど、なんでもかんでも足を踏み入れていいかといったら、違う。遊びたいと思ったら、「いついつの何時からどこどこで遊ぼうよ」って言うもんだ。小学校のころ、友達の家の電話にかけて、確かにそう話していた。俺と、その友達のやり取り。もちろん、誰に聞かれてるわけでもない。だから遊ぶ約束ができるし、ちゃんと合流して日が暮れるまで遊べて、今でも忘れられないくらい楽しかった時間を過ごすことができたんだ。
本当に遊びたかったら、直接そいつに持ちかけるもんだ。誰もが聞いてるところで見てるところで、「いついつの何時からどこどこで遊ぼうよ」なんて、そんなの絶対おかしい。

ご飯が好きだから、ご飯好きな人みんな友達かっていったら、そんなわけないのだ。











俺はこれからも一生懸命ボイガルに在籍し続けてみせる。
同じ星を見つけたら手を伸ばしてほしい。誰かに何を言われたとしても、俺だけは余裕で味方でいるし、その時は必ず、俺も手を伸ばしてる。

はやく次のライブがしたい。

そればっかり。