誰かに涙をなんて言われても
28日の打ち上げの帰りに、ワールドピースのTAKAさんとお店の出口付近で少し話した時に、「だけど、そうならなかったんだ」ってTAKAさんが俺に言った。深すぎて重すぎて俺は、はいしか言えず。同じ北海道にこうして最高なバンドがいるのが嬉しい。俺も頑張らないとって思った。 最終少女ひかさ、NOT WONK、THE WORLD PEACE、B.B.JUNKIE。セッチューフリーはすんげえな。そこにLINKだもん。そこに混ざれて、嬉しかったなあ。 LINKに思い出ありすぎて、14年かかってようやくライブ見れて、そしたら自分も出る側で、でもそんなのLINK始まる時頭からなくて、ただただLINKのライブが観れるのが嬉しかった。本当に嬉しかった。かっこよかった。ヒーローだった。なんくんから引き継いだ4畳半の部屋で、同じ曲ずっと聴いてた日々が、色濃く浮かびあがった。 んで、この日一番嬉しかったことがあった。 LINKのライブ中、俺は前の方にいてめっちゃ歌ったりワーってなったりしてたんだけど、同じように歌ったりワーってなってるお兄さんがいて。その人は俺の路上とかライブとか来てくれてて。あ、この人もLINK好きなんだ!って思った。昔の曲とか来たらこっち向いて「きたー!」みたいな感じでハイタッチとかしてきて(笑)最高だーって思った。めっちゃ歌ってた。 終わったあとにその人が、「最高の日だったねシンゴくん」と話しかけてきてくれて、「ほんとですね。ていうかLINK好きなんですね、昔の曲もめっちゃ知ってましてもんね!」と言ったら、「いや、割と最近知ったんだ」とのこと。「シンゴくんが路上でLINKの曲を歌ってるのを聴いて、LINK知って、好きになったんだ。CDめっちゃ集めたんだ。」って教えてくれた。 その人は俺に「教えてくれてありがとう」って何度もいってきて、何度も握手をしてきた。汗だくでキラキラな顔で。嬉しくて涙出そうになった。 路上、俺がただやりたいだけでいつもやってるし、俺こんな歌好きだからみんなに知ってほしい!とかでもない。だから全然歌わないで喋りすぎるときもあるし、いっつも同じ歌だったりする。だけどそれでもこうやって、出会う時は出会う。今まであんま考えが追いついてなかったけど、誰かが新しい音楽を好きになる入り口への道標になっているんだなって思うと、胸がじんとした。それが毎回じゃなくても、