飛行機雲が消えるまで

26日渋谷。
ライブハウス数カ所使用したサーキットイベント、僕らは一番大きい会場だった、広かったなあ。僕らのあとがHINTO、ZAZEN BOYSと続いてね、楽屋に普通に居るんだよね。ひえ〜ってなった。
広い会場、もちろん埋まるわけはなくて、でも、僕が思っていたよりもたくさんの人が来てくれて嬉しかった。初めて見てくれる人ももちろん居て、終わったあと声をかけてくれたり、嬉しかった。

27日吉祥寺。
僕が前のバンドをやっていた時からの仲である女の子のイベント。出会って7年近くたっていると思うし、僕もその子もあれから随分と状況は変わったけれど、こうして素敵な、刺激的な夜を、東京という街で過ごせたことを嬉しく思うし、出演できて本当によかったと思った。共演者も、僕個人の見解だけどなかなかこのメンバーで集まることはできないような、というか集まりたくないような(褒め言葉)そんな感じで、実際に本番前に火がついて、その火は今も消えていない。感謝しています。

28日オフ。
ひとり渋谷へ行き、ずっと楽しみにしていた展覧会へ。浮世絵。全くの無知だけど、ここ数ヶ月ですごく興味がわいてて。絵はもちろんなんだけど、その、技法と言うか、色の重なり方と言うか、そういうところにすごい興味がわいて。行ってきた。結果、圧倒されました。一時間半は会場にいたかな、これが長いのか短いのかわからないけど、あっという間だった。もう、すごすぎた。絵とか、写真とか、デザインとか好きで、まだ行ってない人は行ってみたらいいかも。本当に感動しました僕は。国芳国貞展。渋谷のブンカムラってとこ。

29日下北沢。
まちぶせというバンドとツーマン、1時間。初めての憧れのシェルター。感情が漏れてしまって自分でも正直、何言ってるんだろうと何度も思った。不安だった。でも、僕の知らない僕が嬉しかった。気づけた。思えた。触れた。同世代のまちぶせ、袖から聴こえる彼らの音楽が、何だか胸に来た。1曲目、僕がまちぶせで1番好きな歌だった。終わってから届いた野々山くんからのメールには、嬉しいことが書いてあった。いつかまたね。

写真はフウコ氏。いい写真だ。

30日名古屋。
新幹線で一人名古屋へ移動して、初めての名古屋で路上。ほんとはバンドでライブで来たかったけど、それができず、いつ来れるかわからんし今ならひとりで行けると思って、ひとりで。待っててくれてる人が居た。5時間たくさん歌って、たくさん話をした。名古屋の空には飛行機雲がいくつも出ていた。それをみんなで眺めて、また歌って。日が沈んで、夜になって、終わった。気づけば真っ暗になっていたな。必ず、また必ず。終電で大阪へ向かった。窓際、ひとり、あっという間についたけど、心は穏やかだった。

31日神戸。
前にメリケンパークで路上しようと思った時は台風が近づいていて、危ないから、やれなかった。ようやくできた。大阪から神戸に向かう阪急電車のなか、僕は何度も桜を追い越した。綺麗だった。コンビニ近くでひとり会って一緒にコンビニへ、コンビニにつくとまた一人会って、ああ来てくれた人がこうやっているんだなって嬉しかった。メリケンパークに着くと、数人待っていてくれて、みんなで場所をきめて始めた。ボイガルのライブはまだ見たことないっていう高校生と中学生の子が来てくれた。中学生の子は今日から高校生か。連日の歌い過ぎから、絶対声でないなと少し諦めていたけど、なんでかわからないけど声出たからよかった。１時間半で終わる予定が、結局3時間半くらいいたかな。空が広くて、犬の散歩してる人が居て、BMXしてる人が居て、カップルが居て、僕らが居た。空には飛行機雲。絶対わざとだ。絶対僕のために飛行機雲出してくれてた。ドラマチックで漫画みたいな一日。気づけば真っ暗になっていたな。来てくれた10人、ありがとう。必ず、また必ず。

さて、明日と明後日、いよいよ「今日だけは、夢じゃない。」だ。
まず、タイトルがめっちゃいいもん。
二日間、僕は両日出る。明日はひとりで、明後日はバンドで。
夢みたいな一日と、夢みたいな一日にしたい。夢じゃないよ、夢じゃないよって、何度も何度も思いたいし言いたいし思わせたい。
2014年9月、同イベントが初開催されたとき、あの時も最高だった。
ギリギリまで予約受け付けています。関西圏、とくに来てほしい。
路上の僕じゃなく、ライブハウスでのワタナベシンゴでいきます。
次の関西、いつ来れるか。いつ来れるかな。わかんないけど、いつ来れるかわからないから明日明後日来てってわけではないけど、とにかく来てほしいです。


雨上がりの大阪、喫茶店にて。
最強の二日間が僕と、まだ見ぬ誰かを待っている。

歌うの、楽しいな。