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朝もや

カラスがカァカァ鳴き始めてる。でかい声で。 ギターを持ってノート広げて小声でふんふんやり始めて数時間。どこかで聞いたことあるよ、それ。と思ったら自分の曲だ。ちくしょう、抜け出せない。ドレミファソ並び替えるように作っても気持ちよくない、でももう今の自分にはこれ以上出てこない。 抜け出せないループの中にいる気がする。どうしても明るくなる前に書きたかったが、自分の限界は自分で決める、多分今はこれ以上やっても出てこない。 どうせ、またさっきのメロディに行き着いてしまう。 そう思って、ブログの管理ページ「新しい投稿」を開いて今に至る。 特筆することは特にない。ただなんとなく、もう今日は無理だなと思って、ここにきただけである。情けない。カラスはカァカァ鳴き始めてる。でかい声で。 少し目を閉じてみて、メロディはそれからだ。 なんにせよ、ついさっきのメロディじゃだめだどう考えても。 もうじき東の空が段々と青白んで、やがて、並んでるCDの帯が読み取れるくらいこの部屋も明るくなる。そしたら目を開けて身体を起こして、もう一度ギターを持ってみる。 早くメロディにするんだ。言葉と重ねて、照らし合わせるんだ。 頼むぞ、午前。 お前にすべてかかっている。

手をつないだ何十年先も

パソコンが壊れてしまって。 ブログを投稿するときはパソコンでしていたから、不便になってしまった。このブログを管理するアプリもあったんだけど、携帯を変えたらそのアプリも使えなくなってしまった。なにかを新しく手に入れたかわりに、それまで持っていたものを手放さなきゃならなくなったり、生きていくってのはそういうことなのかなあ。もどかしい。 この1ヶ月、ライブもたくさんあったのだけれども。 これまで振り返ってはここに残してきたし、先月末からのことも残そうと思っていたのだけど、そのパワーが湧かない。思い出したくないとか、そういうことではなく。とほほ。 いやはやしかしながら、各ライブ、本当に、激情の気持ちで駆け抜けてきてるように思います。札幌サポートメンバーのふるさんと三角とポルノ、東京サポートメンバーのジオくんとユウくんと開。みんなそれぞれのバンドやそれぞれの生活がありながら、それぞれのスケジュールがありながら、僕の我儘によくついてきてくれている。本当にありがとう。 きっとボイガルのサポートをすることで、犠牲にしているものもあるだろう。 少ない期間で、ギリギリに決まる曲目を必死に練習してくれて、本番では好き勝手動く僕に食らいついて。ありがとう。そして何より、みんなのやっているバンドのメンバー達。本当に本当にありがとう。 形を変えながらのこのTHE BOYS&GIRLSを聞いてくれたり、見にきてくれたり、見てくれる方、本当にありがとうございます。救われています。 不揃いで、いびつで、ボロボロなままのこのバンドが今見せれるものは「ロックバンドとは何か」とか「ライブとはなにか」とか、最早そんなことではないような気がしています。それらを見せてくれる教えてくれるバンドはたくさんいるので、頼みますよ。 僕は今の自分をもって、たぶん、ロックバンドが見せてくれないものを見せたいのだと思います。 さて、 6月から始まったバンド回ってる「明転」というツアーは、残り3公演。 10月高松、11月仙台、そして12月札幌ワンマンでのファイナル公演。 7月から始まった弾き語りワンマンで回ってる「暗転」というツアーは、残り2公演。 今週末函館、10月東京。 めんどくさい男だなと我ながら思います、本当に。 我儘で、自己中心的で、困ったもんです。