旅を続けてるんすか
ヤギハツマという奴がいる。 3年前くらいかな。QBARというお店で飲んでいたときに、「新しいイベントやろうと思って。しょーたさんが始めるtabibitoキッチンで」ってヤギに言われた。シンゴさんも出てねって言ってきたから、嫌だと答えた。 なんかいいイベント名ないですかね〜なんていうから珍しく俺はそこで真剣に考えて真剣に提案してみた。そしたらヤギは、いいですね!!と言っていた。嬉しかった。 それから少ししてヤギの新しいイベントは始まった。俺は喜ばしいことにvol.2に初めて呼んでもらえた。ヤギからメールがきた。 「シンゴさん、前に話してたやつ、出てもらえないですか?」 「ありがとう、もちろん出るよ」 「じゃあ今詳細送りますね!」 「うん」 ヤギから詳細が送られてくる。 イベント名は『たび唄』。 いや、俺がQBARで提案したイベント名じゃないじゃん。お前めっちゃ乗り気だったじゃん。返せ。お前にめっちゃ真剣になった俺の時間返せ。真剣にそう思った。 気づけば2年が経っていて、たび唄は20回目になっていた。随分と久しぶりに出た。すっかり、「たび唄」というイベント名がしっくり来るイベントになっていた。ていうか多分、0回目のときからそうだったんだろうな。 ヤギとは、もう、6年くらいの仲になるだろうか。 出会った頃と、お互いやってることは少し変わってはきてるけど、いつも面倒くさく絡んでくれて、真剣に見てくれる。あいつは、本当は優しいのだ。 今年のジョインアライブのとき、一番最初にダイブしてきたのが、ヤギだった。嬉しかった。 今回のたび唄で、ヤギに「シンゴさん、まだ新しい歌つくってんのか」って思ってほしかった。5曲中、4曲新曲で臨んだ。すごく緊張したけど、一生懸命歌えた。いいライブではなかったかもしれないし、客との一体感などは皆無ではあったかと思うが、とにかく自分の歌をここで歌うってことに必死になれた。ヤギには感謝している。 あいつがやってるロックバンドもまた、優しいバンドである。優し奴がいるから。 明日から大阪、福岡、広島。 この3箇所は、もう2015年はこれが最後だ。あ 間違えた、福岡は12月6日ある。忘れてない、間違えただけじゃ。 そんなこと考える必要ないかもしれないけど、「一年」という区切りがある世の中ならばそれなりに意識すること自体は悪いことではないね。 一生懸命やろうと思