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3月, 2016の投稿を表示しています

待っていてほしい

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少し前の話になるけど、19日が終わる頃、じいちゃんが96歳で死んだ。 3月の頭に病院に運ばれたとき、既に手の施しようがないほど身体は悪くなっていて、若い人だったらドクターヘリを呼ぶレベルだったらしく、今日明日でもう力尽きるだろうと言われていたらしい。だけどじいちゃんは頑張って、2週間近く生きていた。 だけどじいちゃん、おかあに「もう頑張れない」と言ったらしい。96歳が、もう頑張れないと娘に言ったらしい。かっこいいよ。棺の中のじいちゃんは、しっかりと自分の歯を残していて、最後までかっこよかった。 昨日、3回目の仙台でのライブでした。 初めて来たときは2014年11月、忘れらんねえよというバンドがツアーに呼んでくれてツーマン。2回目は2015年10月、メガロックスというサーキットイベント。そして昨日が3回目だった。仙台に限ったことじゃないけど、地方行ったときに、次に来る日を発表できないってのがすごく悔しい。東京とか大阪は決まるけど、他の街は全然決めれなくて、約束ができない。そんな自分が悔しい。 場所がどうとか、お金がどうとか、スケジュールがどうとか、そんなん、越えれるのに。悔しい。だけどそれでも来てくれる人がいて、だったらその人の前で、その瞬間その人だけが知る僕で歌うしかないから、昨日もそう、精一杯歌いました。 開場してからフロアの一番後ろにいたんだけど、とあるお母さんと娘さんが入ってきて。 お母さんの方が僕を見つけて、すごく動揺していた。「え…あっ……普通にこんなところにいるんですか…?」と。もちろん、いますよ。握手をしてください、写真撮ってください、と言うから握手して写真撮った。お母さんは、「あの…娘がすごく好きで、下北沢のライブとかも行っていたみたいで」と、なかなか落ち着かない口調のまま話してくれた。ただ、一緒に来ていた娘さんの話では無いようだった。このコのお姉さんか妹さんのことかな?と思った。「本当に娘の支えになってたみたいで…」と言っていた。僕は少しだけ、どういう意味だろうとなっていたけど、そのお母さんは何かを僕に一生懸命伝えようとしていたし、僕はとにかく一生懸命聞きたかったから、聞いた。するとお母さんは物販にいってタオルを買いに行った。僕もライブの準備をしなきゃと思い、サバンナマンを半分見て、楽屋に戻った。 ライブはとにかく、とにかく、今僕が

悲しいことの数だけ

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24時間後、どんな気持ちで仙台の布団の中にいるかな。 久しぶりの仙台。 明日から、しばらく札幌には帰ってこない。 歌って歌って歌いまくってくる。 色んな人に会いたい。 色んな話がしたい。 嫌いなものやことは、なるべく口に出さないでいたい。それ見る人聞く人、いい気しないもんな。 なるべく笑っていたい。 歌って、汗かいて、人間らしく、穏やかな気持ちでいたい。 僕も誰かの背中を押したい。

並べた言葉のドミノ

バンドやるのもやめるのも簡単か。何か言うのも簡単だし取り消すのも簡単なのだろう。何も言わないのなんて、もっと簡単。優しさや強い気持ちで越えれるものもあるかもしれないけど、僕にはあまりわからない。諦めてるのかもしれないな。 考えれば考えるほど、窓の外は暗くなってった。 寝て起きたら、何か変わってるかなあ。

そのままでいい

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昨日はライブでした。見てくれた人ありがとう。 歩き慣れた道もあれば、同じ角度で何度も見上げた空もある。一体何が何だかわからなくなる日もあれば、靴を履くのすら嫌な日もある。だけど、そのままでいい。僕らの街には幾つかの国道が通っていて、そのひとつに、国道36号線というのがある。いわゆる、サブロクってやつ。サブロクを通れば色んなところに行けるし、サブロクを横切れば音楽が待っていたりする。西日が差すときはそのオレンジに染まり、日が落ちるとナトリウムランプがついてそのオレンジに染まる。そんなサブロクが灰色に染まる時もある。灰色に見える時もある。だけど、そのままでいい。そのままでいいんだよな。 昨日、最後のバンドが終わりステージに誰もいなくなった直後、moleのステージ袖、地下の楽屋に続く階段にひとり座って、膝抱えてガタガタ泣いていた男の姿を僕は忘れないだろうし、もっともっと人間らしくこの街で精一杯歌っていこうと思った。 今日は、おかあの60歳の誕生日だなあ。おめでとう。 明日休みだし、会いに行ってこようかな。

あの日もそうだった

僕はラブ人間のファンだった。一方的にファンだった。ボーカルがツイッターにアドレスを公開してたからメールをした。夜中の2時に。2分で返信が返ってきた。2011年5月だろうか。 そのちょっとあとに、ラブ人間は初めて札幌にきた。僕は違うライブハウスでライブだった。あんなに大好きなラブ人間の初札幌を見れないなんて、って少し悔しかったけど、これもバンドマンの、宿命。僕は僕で精一杯歌わなきゃと思った。きっといつか会えると思った。 それから気づけば今日までの日々の中で、僕らの距離は音楽で縮まり、殴り合ったり、泣き言聞いてもらったりするようになった。僕にとって大切なバンドであるのは間違いない。そんなラブ人間、初の札幌ワンマンが今日。僕は違う会場でライブ。あの日もそうだった、だからきっといつかまた会える。 今夜のTHEラブ人間が素晴らしくありますように。 そして僕は札幌mole。さっき、アルキツカレテという埼玉のバンドを見た、ボーカルの人があびにそっくりで、怖いあびを見てるようだった。帰ったら、DroogのDroogってアルバムを聴こうかなと、なぜかそんなことを思った。 札幌の人からすれば、見飽きるほどいつでも見れる僕の姿。 それでも今日だって初めての人がいるし、それでもいつだって僕は今日の僕でいくのみ。 そういえば、「今日」って今までなかったのか。2016年3月19日って、今までなかったんだ。初めまして、今日。初対面でいきなり生意気かもしれないけど、今日の中で思いきり歌わせてもらうよ、よろしくね、今日。 君は君のために笑っていいのだ。

今日こそ決めよう

この前解禁になった6/9札幌クラップスホール、四星球とTHEイナズマ戦隊とのスリーマン、来てほしい。高校入る頃、イナ戦のアルバムをMDに焼いて好きな人にあげたりしてたな。札幌の大先輩です。もうぺこぺこしてる時間はない、札幌に僕が居ることをちゃんと見せたい。四星球は、本当に最高なバンドです。たくさんたくさん笑えて、ああいいなあって思える。大好きなバンドの一つです。 今日解禁になったMy Hair is Badのツアー公演。6/2高崎、8/14苫小牧、8/16札幌、ぜひ。多分チケットすぐなくなりそうな気がしている。初めての高崎はもちろんだけど、地元北海道の札幌と苫小牧、多分すごいことになる気がするので。夏には、新曲どれくらいあるかな。 夜中あたりから、左のあばらが痛い。なぜだ。 右側に身体を反ったり、咳をしたら痛い。トントントンって叩いたら痛い。 何か、良くないこと続く。良くない。 腐っちゃってるよ、もう何も言葉が出ない。 やんなっちゃうなあ、もう。

夜の冷え

我々THE BOYS&GIRLSにはメールマガジンがあって、ボイガルのメルマガ、その名も「ボイガルのメルマガ」、略してボイマガであります。僕が不定期で配信してます。 主にライブ情報・メディア情報・新着情報などは記載されず、あまりにも一方的で「ブログでいいんじゃない…?」という内容で配信してます。「ブログでいいんじゃない…?」という声がもし上がってきたとしても「いいや違う」の一言で跳ね返す準備はできているという精神で配信してます。 夕方にそのボイマガを配信したんだけど、割と序盤でブログの投稿画面と勘違いしててブログな気で打っていたので、普段こんなことしないけど、転載しときます。 ボイマガ、まだ登録してない人は、ホームページから。無料。 --------------- ボイガルのメルマガ63号 『花粉症の君へ』 2月26日から、ずっと鼻水が出てます。なんなんだろうか。北海道は花粉症がないって聞くけど、ほんとなんだろうか。というかもしかしたら、本州にライブに行ったタイミングで発症したのだろうか。なんなんだろうか。 ワタナベシンゴです、ボイマガ63号。 卒業、転勤、異動、引っ越し、新生活。 あの娘にも、あいつにも、きっと言えないままのことあると思うのね。僕は、未だにあるんです。そんなの毎シーズンあるんだけど、こんな季節は特にそんなことに気づかされる。花粉症のせいなのか季節の変わり目に引いてしまった風邪のせいなのかわかんないけど涙が出たり鼻水がだらだら出てきたりすると、気づかされて、思い出す。忘れたわけではないんだけどね。 でも冬から春になる時期は胸がギュッとなってその「ギュッ」感が僕は好きで、すると新しいものがうまれたり新しい歌が作れたり新しい場所に行けたりするから、春が来そうでよかったなあといつも思う。春が来そうでよかったなあと。 僕は僕以外の人のほとんどのことを知らないから、大抵のことに大抵の人に頑張れしか言えない。きっと頑張ってるんだろうと思うし、お前に何がわかるんだとも言われそうだし、もうこの言葉タブーなのかもしれないけど、じゃあ何も言わないでいればいいかというとそうじゃない。僕の場合はそうではない。全てを把握できずとも何か言いたいから、頑張れしか言えないのだ。 小学校の運動会、名前も知らない青組の5年生の人がリレーの最後の最後で転んだとき、一気に全員に追い

一体全体何と競ってるんだろう

6日 四谷アウトブレイクでライブ。いい日だった。 7日 病院。ちょっと衝撃的なことを言われたが許容範囲、あの夏たちより僕も強くなった。夜、路上。本当は夕方に二子玉川でやりたかったけど天気良くなくて、夜にダイヤ街へ変更。話すように歌おうと決めていたから、話すように歌えていたらいいな。昨日もフーコちゃんにたくさん動画を撮ってもらった。楽しみ。お巡りさんに注意されて終了。お巡りさん、別海町出身の僕の2つ下で、ずっと野球やったいた人だった。きっと、いや、間違いなく、同じ土の上で対戦してるね。「中標津からこうやってお客さん集まって、かっこいいです。頑張ってくださいね、注意してすみません」って。かっこいいのはお巡りさんもだし、謝るのは僕の方。だってここ吉祥寺だよ。あんな田舎町から飛び出して君はお巡りさん、僕は音楽。思わず「それじゃ、また」って言っちゃったけど、また会うなんて、よくないのか。また会うのが良くないなんて、そんなのおかしいけど、また会うのもおかしいんだもなあ。 飛行機、2時間半遅れで間もなく出発。 シンプルで単純な言葉。あの人は言えて、僕はなかなか言えなくて、悔しい。 もう少しだと思っていた。 こんなに晴れている。

ただ生きる、生きてやる

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決戦前夜。明日のことを書こうかしら。 明日は東京、四谷OUTBREAK!というライブハウスでライブ。初めてのライブハウスだし、とても楽しみ。ちなみにだけど僕は7年くらい前に、OUT BREAKというメロコアのバンドを一時期組んでいたことがある。 共演はhotspring、ドブロク、LINK。 hotspringは4月に札幌で共演も決まってるし、いままで何度か一緒にやっている。彼らのツアーで名古屋と大阪に混ぜてもらったこともある。初めて一緒にやったのは名古屋だった。あの日はブージークラクションもいた。僕はブージーのユキさんと話すのすら緊張してあわあわしていたけど、hotspringのボーカルのいのくちさんはすごくスラスラとユキさんと会話を楽しんでいて、なんだかその様がとてもかっこよくて、なぜかライブ前に悔しい思いをしたのを覚えている。それから不思議なもんで、わりと短いスパンでhotspringと対バンすることが増えた。いのくちさん怖かったけど、今では、もっと話したいなあと思う一人だ。あの人は、きっと優しい。10月に東京で対バンしたとき、新曲がかっこよすぎて、ライブハウスの隣のパーキングでその話をした。 新曲がかっこいいっていうのは、ロックバンドとして最高なことだ。 ドブロクは初めての対バンだけど、僕個人的には本当に念願で念願で念願の対バンなのだ。数年前、札幌スピリチュアルラウンジでたまたま見たライブ、僕がドブロクを見たのはその一回だし、なんのイベントだったかも覚えていない。だけど、ドブロクってバンドがすごかったってことだけずっと心臓で鳴っている。2年くらい前かな、大阪のファイヤーループというライブハウスで僕らがライブだったとき、リハーサルで会場入りすると、なぜか爆音でドブロクが流れていた。あまりに急にドブロクが僕に襲いかかってきたもんだから、何度も何度も深呼吸をして落ち着かせた。誰もいないファイヤーループのフロア、メインスピーカーからなぜかドブロク。そんなのただじゃいられない。楽屋に座りドアを完全に閉めて、それでも微かに聴こえてくるドブロクは、エモーショナルだった。「エモい」という単語がたくさん使われる時代で、バンドマンなんかは特にいろんな人がエモいを使うけど、僕にとってエモいは、ドブロクのみ。エモいってなに?という質問には「ドブロク」と答える。ドブロク一択だ。ずっと